Uncategorized

リペアスタッフは見た! 工房活動記③(2019年 5月編)

こんにちは!
ラフジュ工房リペアスタッフの天野です!
5月に入ってからだいぶぽかぽか暖かくなって過ごしやすくなりましたね。

毎日のようにどんどんやってくるアンティーク家具や、開かずの屋上倉庫の眠る大量のアンティーク家具などなど!

リペアしてもリペアしてもの冷める事のない情熱は、工房スタッフに五月病なんて全く敵ではありません!

さぁ、今月は工房で何が起きるでしょうか!

 

屋根裏に眠るの椅子の海

実は、ラフジュ工房の屋根裏にはものすごい量の椅子が保管されていたのです。

そしてついにこの椅子たちを一階へ降ろす時がやってきました。

椅子がやって来ては詰め込んでしまったもんだからそもそも道なんてありません…

舞い散るホコリにくしゃみをしながら椅子の海をを泳ぐように掻き分けていきます。

椅子の種類は、ほぼ全てと言っていいほどイギリスアンティークの椅子が占めていました。

あとは松本民芸家具の椅子と昭和レトロな椅子が少しあるような感じでしたね。

とりあえず今回はイギリスアンティークの椅子を一山降ろす事にしました。

 

今回の分を降ろし終えた時に撮影した屋根裏からの光景です。向かいの奥にもまだまだ椅子が見えていますよね。

こんなに降ろしても全体の三分の一ぐらいの量だったので、まだまだ椅子との戦いは始まったばかりです。

これらの椅子達「これから高品質リペア品」、「好みに仕上がるセミオーダー品」として出品しています!

曲木もやっちゃいます

先輩の部屋を覗いてみると、何やら初めて見る作業をしていました。

これは曲面のある板を作っている曲木の最中だそうです!

珍しい作業なので、少し追ってみることにしました。

今回は、子ども用レトロチェアの背もたれを作る作業です。

薄い木板+接着剤+薄い木板+接着剤+薄い木板…をミルフィーユのように重ねていきます。

それを曲げたい曲面に切り取った型でガッチリ挟み込んで乾燥させます!

じゃん!!

奥が新しく曲木で作った背もたれです!しっかりと曲面を維持していますね!

手前はボロになって交換される背もたれです。くたびれた背もたれからは沢山のわんぱくな子ども達に囲まれていた事がなんとなく想像できますね。

またこの椅子に座る子の服が引っかかったり、ケガをしないよう角は丁寧に磨いて優しい手触りへ仕上げます。

背中を優しくフィットして支えてくれる背もたれが完成しました!

いよいよ本体に付けて仕上げの着色をしていきます。

じゃじゃーーーん!!

これにてリペア完了です。

作り直した背もたれに、張り替えられた綺麗な座面。レトロな姿がとても可愛らしい優しい子ども椅子ですね!

昭和に作られ、平成の終わりに生まれ変わりました。次の令和でもまた愛される椅子に仕上がりました!

ラフジュ工房のお母さん

ラフジュ工房では、僕たちスタッフと一緒に社長のお母さんも元気に頑張っています!

障子紙を剥がして建具を洗ったり、金属を染めたり愛犬コロちゃんを散歩させたり朝から晩までとっても元気です。

毎日挨拶をした時には、僕にパワーとアメちゃんをくれます。

古家具へ色入れ

ラフジュ工房の家具を直す作業工程には大きく分けて二つの過程があります!

一つ目は、家具を修復したりリメイクしたりするリペア作業。二つ目は仕上がった家具に色を入れるフィニッシング作業です!

とある家具のフィニッシング作業をみてみましょうか!

まず、古家具といえばだいたいこんな感じで表面はぼろっぼろです…。

元々塗られていた塗料は日に焼けて剥がれ落ち、長年の使用傷やタバコのヤニなんかも沢山染み込んだ決して気持ちのいい状態ではないですよね。

この状態を時代の味として楽しむのも悪くはないですが…

今回の家具はご注文の品だったという事で表面を剥離剤にて一度綺麗に剥がしてしまいました!

この段階でなかなか綺麗でびっくりしませんか⁉

汚れて見えていたにはほんの表面部分。中の木はこんなにもしっかりした状態で残っていたんですね!

仕上げに薄くブラウンを全体に入れました。ここで一度初めの状態を見てみましょう!

たったこれだけの作業でこんなにも綺麗な姿に戻るんですね!

ボロボロな古家具だって、実はそう見えるだけでまだまだ綺麗に生まれ変わる可能性があるんですね。

大型収納のリペア風景

大型なレトロ収納のリペア作業を追ってみました!

行う作業も全て大きくなる、なかなか手強い相手です…。

はい!いきなり過ぎる展開ですが、先ほどの大型収納の使える部分のみを残した状態です。

背板に棚板、天板などは全て取り外してしまい骨組みだけになってしまいました…!

こんなに大きくても骨組みの周りに薄い木の板が貼ってあるようなシンプルな構造でしたからね、古いくたびれた材は新しい材へ全部交換してしまいます。

ではまず、板を張る前に骨組みの補強から行っていきます!

今までは薄板のみで収納物を支えていたみたいですが、さすがにこれでは弱いので物が載る棚全てに十字に補強材を入れました。全体の強度もバッチリです!

 

 

 

そしたら次は骨組の内側に同じ杉の新しい板で隙間を作らないようしっかりと張っていきます。

超ハイスピードな展開ですが、無事に板も張り終えたので建具と引き出しも戻してリペア完了です!

始めの状態と何が変わったかというと、補強が入った事でレトロ収納棚でも強度的にも安心して使ってもらえる事と、古く傷んだ板を全て同じ木の新しい板へ交換したのでより長く使って頂けます。

では次は着色、フィニッシングへまいりましょう!

この収納棚の作られた当時の色をイメージしながら着色が始まりました。色が入ればぐっと雰囲気がでますね!

最後はワックスで仕上げることでしっとりとした重厚感ある仕上がりになります。

 

ガラスと金具を元に戻せば完了です!

ちょーーっとここでガラスに注目!! 写っているものが少しぐにゃごにゃって見えませんか?

そう、これが「ゆらゆらガラス」と呼ばれる貴重なアンティークガラスなのです!

このゆらゆらガラスの存在が、このレトロ収納棚の雰囲気をぐっと引き立てていますよね。

箪笥列車 出発進行!

次は~フィニッシングブースでーす。

ラフジュ工房で大人気なハイタイプのサイドボードのリペアが沢山完了しました!

電車の様に一列に連なって最後の着色工程に向かっている途中です。

ちなみに着色だ終わればこんな感じに仕上がります。

無骨な金具に珍しい形、観音箪笥ってかっこいいですよね!

ちなみに観音箪笥の謎なんですが、使われていた場所なのか?たまたまなのか?他の時代箪笥と比べてひどい状態のものばかりなんですよね…?

鎧の様に付いた沢山の金具や観音扉の開閉の調整…、長時間の苦しい戦いが続いても、仕上がった時の姿はその努力が全て報われるほど素晴らしい箪笥です。

 

 

さぁ、終点のお客様のお家まではどのリメイク箪笥が一番に行くのか。

次の工程や出荷される家具からドキドキ感が伝わって来るのは僕だけでしょうか?

 箪笥の金具にハートマーク⁉

時代箪笥の金具に、向き形と完璧なハートマークを見つけました!

ちょっと待ってください、この箪笥が造られたおよそ100年前にですよ⁉

ハートマークってそんな昔から使われていたの⁉

可愛いものLOVEな職人さんが作ったのか、そもそも当時と今で同じ意味なのか…。

重々しく威厳ある箪笥の金具に突如現れた謎の「ハートマーク」について知らべてみる事にしました。

 

実はこの模様、「猪目」という名前のしっかりとした意味の込められた印だったのです!

「猪目」とは読んで字の通りイノシシ目という事です。

古来より日本では、獣の目には魔よけの力があるとされていました。なので箪笥に悪い物がやって来ないよう願いを込めてこの可愛い「猪目」をいれたんですね。

ちなみに箪笥以外では寺社仏閣でも見られるこのマーク。そんな意味の込められた「猪目」を探してみてはいかがでしょう!

おまけ

他にも見つけた猪目を見てみましょう!

上下に並んだダブル「猪目」!

観音箪笥の扉を閉じる事で現れる粋な演出の「猪目」!

時代によって見方や意味の変わる模様は沢山あります。

現代のまっすぐな感覚で模様を楽しむもよし、少し疑って本当の意味を調べて見るもよし。

とても小さな模様一つにも壮大な意味や発見があるのが時代箪笥の楽しみ方でもありますね!

 

 

 

 

RECOMMEND ITEMSあなたにおすすめのアイテム

RECOMMEND POSTS関連している記事

アンティークの専門用語集

アンティークの用語・歴史などをプロが解説

RAFUJU MAGの運営会社

国内最大級のアンティーク通販サイト「ラフジュ工房」では、日本、イギリス、フランス、北欧のアンティーク・ビンテージ家具や雑貨、人気の中古ブランド家具や民芸家具を販売しています。2017年11月23日に自社工房のある茨城県に実店舗をオープン!詳しくはサイトをご覧ください。

オンラインショップへ行く

商品数4000点以上!
あなたにぴったりなアンティーク
家具を販売しております。

TOP