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スタッフブログ

リペアスタッフは見た! 工房活動記③(2019年 5月編)

こんにちは!
ラフジュ工房リペアスタッフの天野です!
5月に入ってからだいぶぽかぽか暖かくなって過ごしやすくなりましたね。

毎日のようにどんどんやってくるアンティーク家具や、開かずの屋上倉庫の眠る大量のアンティーク家具などなど!

リペアしてもリペアしてもの冷める事のない情熱は、工房スタッフに五月病なんて全く敵ではありません!

さぁ、今月は工房で何が起きるでしょうか!

 

屋根裏に眠るの椅子の海

実は、ラフジュ工房の屋根裏にはものすごい量の椅子が保管されていたのです。

そしてついにこの椅子たちを一階へ降ろす時がやってきました。

椅子がやって来ては詰め込んでしまったもんだからそもそも道なんてありません…

舞い散るホコリにくしゃみをしながら椅子の海をを泳ぐように掻き分けていきます。

椅子の種類は、ほぼ全てと言っていいほどイギリスアンティークの椅子が占めていました。

あとは松本民芸家具の椅子と昭和レトロな椅子が少しあるような感じでしたね。

とりあえず今回はイギリスアンティークの椅子を一山降ろす事にしました。

 

今回の分を降ろし終えた時に撮影した屋根裏からの光景です。向かいの奥にもまだまだ椅子が見えていますよね。

こんなに降ろしても全体の三分の一ぐらいの量だったので、まだまだ椅子との戦いは始まったばかりです。

これらの椅子達「これから高品質リペア品」、「好みに仕上がるセミオーダー品」として出品しています!

曲木もやっちゃいます

先輩の部屋を覗いてみると、何やら初めて見る作業をしていました。

これは曲面のある板を作っている曲木の最中だそうです!

珍しい作業なので、少し追ってみることにしました。

今回は、子ども用レトロチェアの背もたれを作る作業です。

薄い木板+接着剤+薄い木板+接着剤+薄い木板…をミルフィーユのように重ねていきます。

それを曲げたい曲面に切り取った型でガッチリ挟み込んで乾燥させます!

じゃん!!

奥が新しく曲木で作った背もたれです!しっかりと曲面を維持していますね!

手前はボロになって交換される背もたれです。くたびれた背もたれからは沢山のわんぱくな子ども達に囲まれていた事がなんとなく想像できますね。

またこの椅子に座る子の服が引っかかったり、ケガをしないよう角は丁寧に磨いて優しい手触りへ仕上げます。

背中を優しくフィットして支えてくれる背もたれが完成しました!

いよいよ本体に付けて仕上げの着色をしていきます。

じゃじゃーーーん!!

これにてリペア完了です。

作り直した背もたれに、張り替えられた綺麗な座面。レトロな姿がとても可愛らしい優しい子ども椅子ですね!

昭和に作られ、平成の終わりに生まれ変わりました。次の令和でもまた愛される椅子に仕上がりました!

ラフジュ工房のお母さん

ラフジュ工房では、僕たちスタッフと一緒に社長のお母さんも元気に頑張っています!

障子紙を剥がして建具を洗ったり、金属を染めたり愛犬コロちゃんを散歩させたり朝から晩までとっても元気です。

毎日挨拶をした時には、僕にパワーとアメちゃんをくれます。

古家具へ色入れ

ラフジュ工房の家具を直す作業工程には大きく分けて二つの過程があります!

一つ目は、家具を修復したりリメイクしたりするリペア作業。二つ目は仕上がった家具に色を入れるフィニッシング作業です!

とある家具のフィニッシング作業をみてみましょうか!

まず、古家具といえばだいたいこんな感じで表面はぼろっぼろです…。

元々塗られていた塗料は日に焼けて剥がれ落ち、長年の使用傷やタバコのヤニなんかも沢山染み込んだ決して気持ちのいい状態ではないですよね。

この状態を時代の味として楽しむのも悪くはないですが…

今回の家具はご注文の品だったという事で表面を剥離剤にて一度綺麗に剥がしてしまいました!

この段階でなかなか綺麗でびっくりしませんか⁉

汚れて見えていたにはほんの表面部分。中の木はこんなにもしっかりした状態で残っていたんですね!

仕上げに薄くブラウンを全体に入れました。ここで一度初めの状態を見てみましょう!

たったこれだけの作業でこんなにも綺麗な姿に戻るんですね!

ボロボロな古家具だって、実はそう見えるだけでまだまだ綺麗に生まれ変わる可能性があるんですね。

大型収納のリペア風景

大型なレトロ収納のリペア作業を追ってみました!

行う作業も全て大きくなる、なかなか手強い相手です…。

はい!いきなり過ぎる展開ですが、先ほどの大型収納の使える部分のみを残した状態です。

背板に棚板、天板などは全て取り外してしまい骨組みだけになってしまいました…!

こんなに大きくても骨組みの周りに薄い木の板が貼ってあるようなシンプルな構造でしたからね、古いくたびれた材は新しい材へ全部交換してしまいます。

ではまず、板を張る前に骨組みの補強から行っていきます!

今までは薄板のみで収納物を支えていたみたいですが、さすがにこれでは弱いので物が載る棚全てに十字に補強材を入れました。全体の強度もバッチリです!

 

 

 

そしたら次は骨組の内側に同じ杉の新しい板で隙間を作らないようしっかりと張っていきます。

超ハイスピードな展開ですが、無事に板も張り終えたので建具と引き出しも戻してリペア完了です!

始めの状態と何が変わったかというと、補強が入った事でレトロ収納棚でも強度的にも安心して使ってもらえる事と、古く傷んだ板を全て同じ木の新しい板へ交換したのでより長く使って頂けます。

では次は着色、フィニッシングへまいりましょう!

この収納棚の作られた当時の色をイメージしながら着色が始まりました。色が入ればぐっと雰囲気がでますね!

最後はワックスで仕上げることでしっとりとした重厚感ある仕上がりになります。

 

ガラスと金具を元に戻せば完了です!

ちょーーっとここでガラスに注目!! 写っているものが少しぐにゃごにゃって見えませんか?

そう、これが「ゆらゆらガラス」と呼ばれる貴重なアンティークガラスなのです!

ガラスの製造技術が今よりも高くなかったため、このように見えますが、逆に今はこれがレトロな雰囲気として評価されています!

このゆらゆらガラスの存在が、このレトロ収納棚の雰囲気をぐっと引き立てていますよね。

箪笥列車 出発進行!

次は~フィニッシングブースでーす。

ラフジュ工房で大人気なハイタイプのサイドボードのリペアが沢山完了しました!

電車の様に一列に連なって最後の着色工程に向かっている途中です。

ちなみに着色だ終わればこんな感じに仕上がります。

箪笥にしてはとても珍しいデザイン、観音箪笥ってかっこいいですよね!

ちなみに観音箪笥の謎なんですが、使われていた場所なのか?たまたまなのか?他の時代箪笥と比べてひどい状態のものばかりなんですよね…?

鎧の様に付いた沢山の金具や観音扉の開閉の調整…、長時間の苦しい戦いが続いても、仕上がった時の姿はその努力が全て報われるほど素晴らしい箪笥です。

 

 

さぁ、終点のお客様のお家まではどのリメイク箪笥が一番に行くのか。

次の工程や出荷される家具からドキドキ感が伝わって来るのは僕だけでしょうか?

 箪笥の金具にハートマーク⁉

時代箪笥の金具に、向き形と完璧なハートマークを見つけました!

ちょっと待ってください、この箪笥が造られたおよそ100年前にですよ⁉

ハートマークってそんな昔から使われていたの⁉

可愛いものLOVEな職人さんが作ったのか、そもそも当時と今で同じ意味なのか…。

重々しく威厳ある箪笥の金具に突如現れた謎の「ハートマーク」について知らべてみる事にしました。

 

実はこの模様、「猪目」という名前のしっかりとした意味の込められた印だったのです!

「猪目」とは読んで字の通りイノシシ目という事です。

古来より日本では、獣の目には魔よけの力があるとされていました。なので箪笥に悪い物がやって来ないよう願いを込めてこの可愛い「猪目」をいれたんですね。

ちなみに箪笥以外では寺社仏閣でも見られるこのマーク。そんな意味の込められた「猪目」を探してみてはいかがでしょう!

おまけ

他にも見つけた猪目を見てみましょう!

上下に並んだダブル「猪目」!

観音箪笥の扉を閉じる事で現れる粋な演出の「猪目」!

時代によって見方や意味の変わる模様は沢山あります。

現代のまっすぐな感覚で模様を楽しむもよし、少し疑って本当の意味を調べて見るもよし。

とても小さな模様一つにも壮大な意味や発見があるのが時代箪笥の楽しみ方でもありますね!

超ド級の大きさ!夜具箪笥ってなに⁉

家の一部を切っとてきたかのような巨大な9尺物の箪笥がやってきました! その名も「夜具箪笥」!

かつて布団や蚊帳など、大きな寝具なんかを収納していた箪笥です。

サイズはなんと高さ1735㎜、横幅2760㎜、奥行880㎜!

収納する物の大きさに比例して箪笥も大きくなっちゃったんですね。衣類を収納する以外にもこんな箪笥があったんですねぇ!

組み立てるスタッフ(身長172㎝)と夜具箪笥。

上段の収納スペースで大人が余裕で寝転がれちゃうぐらい大きいのがわかりますね!

 

時代によって人々の生活様式が変わっていく中で現在では、衣類を掛けておくクローゼットは家具として置くのではなく、すでにお家の部屋に備え付けられていませんか?

そしてその昔、布団を収納する押し入れを家具として置いていた時代があったのです。それがこの「夜具箪笥」なのです。

 

押し入れが備え付けられた家の登場や、簡単に動かせない大きさから、家を取り壊す際に一緒に壊されたりしてこんな綺麗な夜具箪笥にはなかなかお目にかかれる事はありません!

日本の人々の暮らしを伝える本当に貴重な箪笥でした。

日々色々な建具に挑戦しています!

ラフジュ工房では、アンティーク建具のリペアを行っています。

おかげさまで、沢山のご注文を頂きそれらの経験を活かして日々新しいアンティーク建具への可能性に挑戦しています。

例えば、ご自宅の間口に合ったサイズに建具をリサイズすることができます。お好みのガラスに交換をしたり、色を変えたり、そしてもし欲しい建具が売れてしまったらそれを元に新しく作ることだってできてしまうんです!

お家に取り入れるのをあきらめかけていた手に入れる事の出来ない建具だって、お客様のご要望さえあれば作る事ができる!それがラフジュ工房の建具が皆様から支持される理由でもあります。

では、どの様なことを行っているのかなど作業風景を見ていきしましょう。

こちらは今、建具のガラス交換を行っています。

高品質リペアをされた建具や、オーダーの建具でもお好きなガラスへと交換できます!

建具のガラスはお部屋の雰囲気に合っているとお部屋が映えますよね!だからこそお客様が思い描く建具に全力で応えます。

 

 

これはサイズをリサイズしている作業風景です。

建具とは入れる間口に合わせて、それぞれオーダーで作られた一点物です。なのでアンティーク建具を買われた場合お家に合ったサイズへと合わせる必要があるのです。

画像の建具、下に木が足されているのが分かりますか?これによって高さが髙くなっています。

逆に横幅はもとより小さく幅が詰められている事がうかがえますね。

リサイズの為に一度バラして、新しいパーツへ変えたり、足したり。元の木材はなるべく残すようにしてお客様のご要望に合ったサイズへとリサイズしていきます。

リサイズが終われば色塗り工程に移ります。

下地の木の色が違えば同じように塗ってもその箇所だけ色が違って仕上がってしまったりとても難しいんですよね…。

下地や建具によって使われている木材の種類が違っても、お客様のご要望通りに仕上げるのがフィニッシングスタッフの腕の見せ所ですね!

フィニッシング作業は皆女性スタッフによって、とっても丁寧におこなわれています。

最近では売れてしまったアンティーク建具や、お客様のご要望から新品で建具を製作しています!

今までラフジュ工房で取り扱ってきた沢山の建具のデータと、建具職人歴20年の大ベテランスタッフの凄腕によってどんなお客様のオーダーにもお応えしています!

四枚組のシンプルな建具でも、長い使用に耐える為の強度や見た目の美しさなど、沢山の技術が凝縮されて出来上がっています。

 

なかなか珍しいデザインのカッコイイ建具ですね!どんなガラスが入るかワクワクしますね。

これらも全て、ラフジュ工房で扱った古建具を元につくられた新品のオーダー建具です!

そしてまた仕上がりそうな建具を見に行った時、少し気になった部分がありました!

この建具の四隅、縦の木材がぴょこっと出ているのに気づきませんか?

実は建具って組み上げる時、釘やビスは一切使わず、「ほぞ」といって木材の端に加工された凸凹によって組み上げられているのです。

つまり、一番力のかかる端はそれだけ大きな「ほぞ」があるので穴に木を差し込んだ時の負担で割れてしまったりする可能性があるのです!なので大きな「ほぞ」の入る力に耐える余裕を持たせるために四隅を少し長く残しているんですね!

無事に組み上がり、一日置いてぴょこっと出た四隅をカットすれば建具の完成という事です!

アンティーク建具をリペアし、無ければ作ってしまえちゃう。こんなことが出来るって事、もっとみんなに知ってもらいたいですねぇ!!!!

リペア技術を活かして!

ラフジュ工房には、骨董などを扱っている買取部署があります。

そこから突然、バラバラになった桐箱が作業ブースへ救急搬送されてきました!!

夏の暑さや冬の寒さ、あらゆる外部の刺激から何十年と中の器をじっと守ってきたんでしょう、、、。

力尽きたように崩れた小さな桐箱は、工房長の手によって再び元の姿へと蘇っていきます。

薄く柔らかい桐で組まれた桐箱を360度しっかりと元の形に圧着していきます。

ちょっとでも締め付けが強すぎると表面にクランプがめり込んでしまったり、全体のバランスが崩れて綺麗に仕上がらなかったりする可能性があります。

締め付ける場所なんかも、工房長の経験によって導き出されるのでしょうね。

ゆっくりと乾燥させること一日….。

見事、バラバラになっていた桐箱は元通りになりました!!

このように骨董を扱う買取部署、アンティーク家具をリペアしている工房の二つがあるラフジュ工房だからこそ速やかに最高の処置が出来ました!

リペアされた桐箱にはきちんと元の器を入れて、次にまた大切にしてくださるお客さんのところへと旅立って行きましたとさ…(終)

 

箪笥だって、木で出来ている限りは同じです。

箪笥の木が湿気を吸ったり吐いたりすることで日本の四季から中の衣類を湿気から守っています。

膨らんだり縮んだりする過程で出来てしまったヒビや亀裂はこのように圧着することで、また安心して使ってもらえる高品質リペア品になっていくのです。

休憩時間の密かな楽しみ

仕事の休憩時間、僕には密かな楽しみがあります。

それは、リペアする時代箪笥から出てきた古新聞を読むことです!

昔の人たちは箪笥の引き出しの中に、新聞紙を敷いて使っていたようで驚くべき保存状態で沢山の古新聞が出てくるのです。

今回は僕のコレクションで気になった記事を少し紹介していきます。

これらは昭和十五年に連載されていた四コマ漫画です!登場人物に兵隊さんが出てきていますね。

その時の色々な出来事を伝える新聞ですが、こういう所で当時の人たちの日常が垣間見えるのてくるのが面白いですよね。

こちらは、昭和十五年五月九日の記事です。

右上に注目、国家総動員法について書かれた記事がありました!歴史の授業で習った事がリアルタイムで報道されている記事を見つけるとテンション上がります(笑)

国家総動員法を発動、生活物資の配給化に伴って労働者の職種によっては仕事が減ったり無くなったり、一か所に労働者が集中するなど不平等な状態になっていたので初給賃金制というのを行ったようですね…。

戦争によって変わってゆく世の中の動きを感じます。

その隣、加超国境に美人の村を発見!とあります(笑)どうやら村内結婚によって美人の遺伝子が受け継がれてきたからではないかという事です。それについては「ナチスが血の純潔を叫んでドイツ民族の優生運動をおこしてゐるのと思あはせて興味深い」と並んで書かれていました。この時、ドイツではヒトラーが生きていたわけですからね! 凄い時代です…

出てくる古新聞の時代を多い順で言うと、昭和後期、平成、昭和中期、昭和初期、大正(激レア)に思います。

そんな新聞を一通り目を通してる僕が思うのは大相撲に関してはいつの時代も関係なくアツい記事が毎日大きく掲載されているという事です。

これをみると、相撲はいつの時代も人々を沸かし続けて来た日本の国技なんだなって思いました。

では当時の映画、本、新商品なんかの宣伝欄を見てみましょう!

スピルカ…? カルピスか!!この時の横文字は右から読んでいたんですね!今と逆に並んだ文字を見ると一気に時代を感じますね。

それと同時に、伊勢丹やカルピスってこんな昔から今でも愛されているという事に歴史を感じます!

昭和の新聞の醍醐味は何といってもこの素晴らしいフォントではないでしょうか!

いかにタイトル文字の表現で伝えるか!もはやアートの領域にすら感じるフォントデザインの黄金時代を感じてしまう広告欄でした。

 

 

最新電気製品の広告欄を見つけました!

工業用の電気製品の中にも、黒電話やラジオなどの広告もありますね!

これは貴重!

昭和元年十二月二十八日の新聞です。大正天皇が崩御された三日後、つまり昭和に代わって三日目の新聞という事なのです!

一面には大きく大行天皇(大正天皇)の多事なりし御治世一五年と、御一生がまとめられています。その裏面には東京御所の様子や、大正時代の出来事を年単位でまとめられたがありました。

始まった昭和という時代に、多くの国民がこの記事を読み、期待や不安、新時代への様々な気持ちをめぐらせた事でしょう…。

激動の昭和という時代が始まった「その時歴史が動いた!」な貴重な新聞記事でした。

個性豊かなローボード達

着色の仕上がった箪笥ローボードが集まりました。いよいよ最後の工程です!

この箪笥ローボードに付けるガラスや金具を選んで取り付ける一番楽しみな作業です。

さぁ、ガラス置場へ向かいましょう!

 

まずはガラスを選んでいきます。沢山のガラスを当ててどんな仕上がりになるかをイメージしながら選んでいきます。

ガラスの印象ってとっても強いですからね!模様によって全然ローボードの雰囲気も変わってしまいます。

次は引手の金具です。引手だけでもこんなに種類があるので、このように実際に合わせてみたりしてあーでもないこーでもないと迷うのも楽しいです。

ガラスと金具が決まればいよいよ取り付け。ローボードへ命を吹き込んでいきます。

ジャジャーン!!

個性豊かな三種類の箪笥ローボードが完成しましたー!

ではでは詳しく一台一台見ていきましょう。

ではまず一台目!

ラフジュ工房で麻の葉模様を入れた可愛いオリジナルガラスを選んでみました。

とっても濃いブラウンに着色されているので金具も黒く染められたのをチョイスし、全体的に落ち着いた雰囲気で仕上げてみました。

無垢材の天板に脚、ラフジュ工房で染められた金具にオリジナルガラスも使用しているので、まるでラフジュ工房リメイクローボードの集大成のような素敵な箪笥ローボードです!

では二台目です。

こちらも桐箪笥の一番上部をリメイクしています。丸くデザインされた角をそのまま活かした可愛いシルエットが特徴です。

「和」も雰囲気を強く残して仕上げたかったので、金具は取り換えず元のまま使っています。全体的に細めの金具が使われているので、それに合わせて鉄脚もバランスの良い細い物を選びました。

そして何といっても一番の見所は、ラフジュ工房のレーザー加工で製作した「組子」を使った違い戸です!

元々は木の板で作られた違い戸は、透明なガラスで挟み込んだ組子に取り換えることでこんなにも上品な印象に変わります。

丸いシルエットに細い脚、全体を優しいブラウンで着色した上品で繊細な「組子」の違い戸がチャームポイントなローボードは女性の好みを意識して仕上げてみました。

最後の箪笥ローボードは、こちら!

ガラスに注目!市松模様のようなデザインが可愛いチェックガラスを選んでみました。

イメージなんですけど、このチェックガラスを使うと一気にレトロ感が出るなって思うのは僕だけでしょうか?(笑)

この箪笥ローボードは箪笥なんて使わずなんだか初めからこのデザインで作られたかのような仕上がりですね?

でもこちらも元は三段重ねの桐箪笥の上部をリメイクしたローボード。天板、脚、金具まで変えちゃうと元の姿なんて想像も出来なくなっちゃいますね。

でも今まで紹介したローボードやラフジュ工房のリメイクシリーズにはどこか懐かしい眠った日本の心を無意識に刺激するような魅力を感じませんか?

現代に合わせた新しい姿になっても、日本の心をしっかり秘めているのがラフジュ工房の生み出すリメイク家具の魅力です。

今回は箪笥ローボードの最後の作業を見てもらいました!

一台、一台こんな気持ちで作っているというのが少し分かってもらえましたかな?

ラフジュ工房の箪笥ローボードはセミオーダーと言って、お客様に素材となる箪笥から色や脚、ガラスや金具まで選んで注文製作することもできます!

もちろん商品として出品されている物でも、お好みのガラスなんかに交換だって出来ます。

お気に入りの一台を、ラフジュ工房から見つけてください。

ここまでしちゃう!リメイクローボード

さぁ、今日もこれからローボードにリメイクする桐箪笥が工房にやってきました!

「ちょっと待って……ボロボロ過ぎ!!

引き出しは手で押しただけで底が抜け落ち、表面もかなり傷んで一体どんな状況で使われていたらこうなるのか本当に分からない…

最悪は処分も考えつつ、全体をチェックしていきます。

あ~…これはひどい!古箪笥をリペアするうえで一番注意しているのが「虫食い」です!

このように、ぷつぷつと穴の開いているのが虫食いの跡です。中からはかじった木の粉がパラパラ出てきたり、このようにひどい場合は指でなでるだけでボロボロ崩れ落ちてしまいます。

引き出しから下は完全に食い荒らされており、これはもうだめかと社長を呼ぶことに。

社長「引き出しから上は虫食いが無いので、まっ二つにしてしまい上半分をローボードにしてしまおう!」

確かに、表面は汚れていても虫食いは無く木はしっかりと生きていてリメイクするには問題ない!ラフジュ工房はここまでやってしまうのか!(笑)

どんなローボードに仕上がるのか、期待を込めて思いっきりまっ二つにしました!!

内部は中央に仕切りを入れて、左右で棚を取り外し出来る便利な仕様にしています。

テレビなど重たい物を載せても平気な無垢材の天板に、台輪状の脚を付けました!

どうですか?あんなボロボロの桐箪笥がもうすでにこんな新しい姿に生まれ変わろうとしています。

ローボードを着色部署に引き渡し、どんな色になるのかワクワクしながら入れるガラスでも考えながら待つことに。

ダークグリーンが可愛い低めのローボードが完成しました!

全体的に四角いシルエットなので、ラフジュ工房オリジナルの市松模様を選んでみました。

しっとりとしたブラウンの棚板と天板もなかなかいい感じですね!

このローボードを見て、もしかして桐箪笥?と気づく勘のいい人は何人いるでしょうか(笑)

もうダメかと思っていた桐箪笥もまさかこんな箪笥ローボードへ生まれ変わってしまうとは!

悩める問題に直面した時こそ何か新しい物が生まれますね。

珍しい!巨大な組子の二枚扉

巨大な組子が印象的な珍しい二枚扉をお客さまのお家の扉の間口サイズにリペアしました。

今回は、その建具へガラスと組子をはめる最後の工程に立ち会えました!

 畳、一畳分はあろうかというくらい大きな組子を同じサイズのガラスで挟み込むように入れていきます。

こんな大きなガラスや組子は持ち上げただけで自重で壊れてしまいそうなので、作業はとても緊張します…

初めに一枚ガラスを入れ、次に組子、そして最後にもう一枚のガラスで挟み込んで完了という順番ですね。

この作業で最も気を付けないといけないのがガラス内に指紋やゴミをを残さないようにすることです!

はめ込む前は徹底的にガラスを磨き、組子に付いた埃を落として挑みます…!

あまりにも大判なので建具内を綺麗な状態にしながらの作業はとても難しいです。

 

無事二枚目のガラスをはめ込み終え、上部のパーツを取り付けました。

それでもまだ内部に埃や指紋が残っていないか最後まで気になります…。

無事に二枚組の建具が組み上がり、並べてみる事に!

前を通るスタッフも思わず止まってみてしまう存在感のある素晴らしい建具ですね。

僕も中が一面組子になったこんな大きな建具は人生で初めて見ました!

リペア前はこんな感じでした。内部に水が入ってしまったのかガラスも曇って組子もあまりはっきりと見えませんでした…。

これがリペア後の完成した姿です!

建具に注目!組子の下の部分が長くなっているのが分かりますね!

引手の金具と中の組子以外は全て元の建具を参考にラフジュ工房でオーダーに合わせたサイズに製作し、ガラスも綺麗な新品の物へ交換しています!

このアンティーク建具が欲しいとなればここまで出来てしまうのがラフジュ工房の凄いとこですね。

 ダイニングテーブルの脚を直せ!

ラフジュ工房へ、脚の折れてしまったイギリスアンティーク「G-PLAN」のダイニングテーブルがやってきました!

どうやら昔、他店で購入した物だそうで、とても気に入っているテーブルなので直してでもずっと使い続けたいとの事でした。

分かりました!その熱いお気持ちに全力でラフジュ工房がお応えしましょう!

 

始めの画像もそうでしたが、テーブルの天板は傷が付いてしまわないよう先に取り外していました。

作業を安全に行えるよう脚のみでのリペアを行っていきます!

この逆から見たTのような脚のつなぎ目には二本の芯のような木が入っていました。

その芯棒は折れてしまっていたので新しく作った物を入れ直し、ガッチリと圧着しながら仕上げにビスを一本打ち込んでいます!

ここでとても難しいのが、圧着する時の締め付ける作業です。G-PLANのテーブルは曲面の魅力的な家具ですが、その形ゆえにとても締め付けるのが難しいのです。

曲面上でどう挟み込んで傷を圧着してゆくか、そのポイントを見つけるには経験が沢山いりそうです。

挟む器具「クランプ」を外した時、ずれてしまっていて隙間が出来たりしていなか、何回もチェックです。

はい!どうですか!

折れてない脚と取り換えたの⁉って疑ってしまうくらい綺麗に直りました!

ビスを打ち込んだ穴も、このテーブルと同じチークという木で埋め込んでいます。埋めた部分もしっかり馴染んでいますよね!

ワンポイントラフジュ!

リペアした箇所の裏には、また折れないよう鉄板を補強として打ち込んであります!

これでまた元の家に帰っても安心して長く使ってもらえますね!

絶滅危惧種 マイナスネジ!

皆さんはネジと聞いた時、どんなネジを思い浮かべますか?

イメージしたネジは間違いなくプラス頭のネジではないでしょうか!

もしかしたらこの画像の「マイナスネジ」を見た事が無い、特殊なネジと感じる方ももしかしたらいるはず⁉

今回はラフジュ工房で使っているマイナスネジのお話です。

 

今ではほぼ全てと言って良い程、頭に十字の切れ込みが入ったプラスネジしか使われているのを見かけないですよね!

しかし、時代は昭和の初め。この頃のネジはマイナスネジが主流でありました。

それはなぜかというと、当時の加工技術ではプラスネジを量産する事が出来なかったためです。

ネジの加工技術の向上によって、より使いやすいプラスネジの出現により次第にマイナスネジは姿を消していきました。

 

ご実家に昔からある箪笥や昭和レトロな家具があればちょっとネジに注目して見てみましょう。

マイナスネジだと、今に無い雰囲気もあってなんだかレトロな感じもしませんか?

ここがもしプラスネジだと、せっかくのアンティークなのにちょっと工業製品っぽく感じそうですよね。

このように、マイナスネジの見た目のデザイン性の高さから今でも高級家具に使われていたりもします。

ラフジュ工房では、そんなマイナスネジ一本にもこだわってリペアを行っています!

では、どの様にこだわっているのかと言うと実はこのマイナスネジ、もう生産されていない希少なネジなのです!

そう、ホームセンターなんかでこれを手に入れる事は絶対に出来ません!

昭和レトロな家具を当時のマイナスネジでリペアする為に、古物屋さんや昔ながらの金物屋さんで奇跡的に残っている当時の在庫を探して入手しています。

ラフジュ工房で使っているのはただの「マイナスネジ」ではなく、「アンティークマイナスネジ」と呼んだ方が相応しいですね(笑)

こんな小さなネジの形にだって、その時代を象徴している重要な要素があるわけです!

ただ、アンティークには何といってもマイナスネジが良く合いますよね!

ラフジュ工房に「映え」スポット出現⁉

ラフジュ工房では、来場して頂いたご家族、カップルの皆さんへ記念写真を撮影しています!

箪笥に囲まれて超フォトジェニック!!「インスタ映え」最強な若者達に大人気スポット…というのは嘘です!!!!

すみません広告写真の撮影のために並べたセットでした!(笑)

ラフジュ工房はさらに箪笥の買取を強化するため、カメラマンを呼んで広告用の写真を撮影しました。

こんな箪笥を買い取れる参考になるような箪笥を倉庫から集め、いい感じになるように並べます。

う~ん、もうちょっと箪笥が欲しいですね(笑)

数を増やしていい感じに出来上った箪笥を背景に専務もノリノリ(笑)キャッチーな一枚が写真が撮れました!

この場を借りまして、箪笥の買取もラフジュ工房をよろしくお願いいたします。

 

最後に

6月の活動記録は、捉えれた作業はこんな感じでした!

なんとなく、内容のバリエーションも増えてきてブログらしくなってきたと感じております。

この勢いでどんどんスタッフ目線の日常とラフジュ工房が出来る事を皆様にお伝えしていきまーす!

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