お買い物こちら

キーワード検索

こんなわがまま叶えました

2018年春 オーダー加工実例ランキングBEST5!

 

ラフジュ工房がありますこちら茨城県にも少しずつ暖かな日差しを感じ始め、そろそろスタットレスタイヤを取り換えようかと皆心の中で考え始めているいる今日この頃。

滅茶苦茶寒いくせに雪が全然降らないせいか、より寒さが際立つ冬から、春に変わるこの瞬間に「生物」として本能的に感じる喜びが年々大きくなってきているのもやはり「年」のせいなのでしょうか?

さぁ、2019年も更に目が離せないオーダー家具ランキングが始まりました!

今期も様々なリペア家具がラフジュ工房から誕生していきました。沢山の中からスタッフが選んだ第5位から順に発表していきましょう‼

第5位 アンティークの大判組子ガラス戸をリサイズ!

Before

大きな扉一面に組子細工があしらわれた2枚組のガラス戸のリメイクです!

何と今回も、こちらにはお客様のお家の間口に合わせたリサイズを行っていきます!

まずはご要望通り完成した姿をご覧ください!!

After

ジャジャン‼

繊細な組子ですがここまで大きいと迫力もあってとても素晴らしいですね!

今回は間口に合わせて大きくリサイズするというご要望でした。建具の下部を見てお分かり頂けるようにかなり高くなっていますね!

いつもなら材を足すことでサイズをプラスしていますが、ここまで大きなリサイズという事で、組子を囲う建具本体は新規作成いたしました!

Before

お客様の家の間口にはこのままでは低くて合いませんでした…。

After

新規製作した事で高さが変わっても、元のデザインもしっかりと再現されていますね!

Before

この建具一番の見所である組子部分は、中に水が入ってしまったのか内側には水滴が見え、ガラスも曇ったような酷い状態でした。

組子を挟み込んだガラスは、クリヤガラスとすりガラスの2枚に挟まれて扉の向こう側は見えないように作られていました。

After

リメイク後は組子もしっかりと着色され、よりはっきりとメリハリが出ましたね!

組子の繊細な職人技がより強調されて楽しめます。

組子を両側から挟むガラスもお客様のご要望で、安全に配慮した「強化ガラス」に変更しています!

挟み込んだガラス両方をクリヤガラスに変更しているので、組子を通して扉の向こう側も見られるようになっていますね。

作業のここ、苦労しました!

この組子扉で一番苦労したのが、新規製作した建具本体へガラスと組子を入れる作業でした!

このような作りの建具で一番気を付けないといけないのは、ガラスの内側に絶対に指紋や埃を残さない事です!

小さな建具ならまだしも、ここまで大判になると作業はより一層困難になります。

絶対にガラスにも傷が付かないよう毛布の上で徹底的にガラスを磨き、埃が付く前に素早くはめ込みます。

無事に完成した見事な建具を前に、緊張が解けてほっと一息です…。

前を通りがかった他のスタッフも思わず足を止めて見入ってしまう素晴らしい出来栄えです!

第5位に選ばれました大判組子のガラス戸はいかがだったでしょうか!

ここまでの立派なデザインの扉はなかなかお目にかかれません、本当に素晴らしい仕上がりになりました!

特別な空間の入口として、その境界となるような素晴らしい扉です。

今期のオーダーも第5位からなかなか飛ばしていきますねぇ~‼

商品ID「order104」からより詳しい情報をご覧いただけます。

第4位 40杯の引き出しの付いたチェストを高品質リペア

Before

こちらは昭和初期に作られた和製アンティークのチェストです。

それにしても、よく使い込まれていますねぇ~!

所々無くなった「つまみ」が別の物に付け替えられたり、引き出しには何回も「ネームプレート」が付け替えられた跡が見えたり、ボロになってもずっと長い間現場で活躍していたんでしょうね。

Before

「つまみ」が別の木製になっていたり、「ヒモ」になっていたり。見た目よりもただ使う事だけに意識して出来上がっていった姿にとても心を掴まれます(笑)

こういうの何だかとっても好きなんですよねぇ~、わかります⁉(笑)

ただ一身に使われ続けたなれの果ての姿からは、その家具の履歴や持ち主の物語が感じられて、値段ではない道具としての「価値」がそこから感じられます。

では、こちらもご要望によってリペアされた新しい姿をご覧ください!

After

なんという事でしょう‼

引き出し表面は全て綺麗に磨かれ、所々無くなっていた「つまみ」「ネームプレート」も全て揃っています!

お客様のご要望によって、木製の「角脚」を取り付け、天板にはガラスの天板をのせています。

では、紹介したい各部分へズームイン!

Before

まず、こちらをリペアする上で一番困ったのが、欠品した「つまみ」をどう補おうかという事です。

このガラス製の「つまみ」はこちらのアンティークチェストにしか付いていない今では入手できないものでした…。しかしお客様はどうしてもこの「つまみ」で引き出しを揃えたいというご要望でした…。

いくらラフジュ工房でもガラス製の「つまみ」までは再現製作できません…。

どうしようかと悩んでいたその時、奇跡が起きたのです‼

After

なんと、これと全く同じ「つまみ」の付いたチェストがもう一台在庫にあったのです‼

「つまみ」はそこから拝借し、お客様のご要望が全て叶ったチェストが完成したという訳でした!

一時は似たような「つまみ」で代用する案なんかも出ましたが本当に良かったですねぇ(笑)

ネームプレートは新品の同じ物に全て取り換えられてとてもいい感じです‼

Before

天板も色々な物が今まで載せられたりしていたのでしょう、跡が物語っていますね。

After

天板は全面磨いてもう一度着色、綺麗になった上にはご要望通りガラス天板をのせました!

ガラス天板にすることで上には何が物を飾ったりして使うのでしょうか!

次に行くところは、ばりばり働く作業場ではなくどこかのアトリエや落ち着いたワークスペースなのかもしれませんね。

After

木の温かみも感じる木製の角脚もとてもスタイリッシュで素敵なシルエットですね。

Before

引き出し40杯、全てしっかり使い込まれています(笑)

やはり引き出しが多いというのは道具やパーツの整理整頓がしやすく、ずっと使いやすい物なのでしょう。

 

ラフジュ工房でもこのように引き出しのギッシリついたアンティーク家具は人気が高いですね。

多機能な使いやすさと見た目の迫力もあると思います!やはり引き出しが多い程、機能性と存在感がありますね。

After

さぁ、こちらのチェスト、完成までに様々な山場がありましたが色々と考えさせられる一品でしたね(笑)

おかしな話かもしれませんが、もしも自分自身が家具だったらどう使われたら幸せな家具人生なのか考える事があります(笑)

もちろん自分は持ち主に「使われる」ことだけに生まれて来た存在。使う人や環境によって使い続ける事で無意識に変わっていく「なれの果ての姿」に良さを感じる自分がいます。

やはり、使われなくなってしまう時が家具としてその存在が終わりを迎える時なのかもしれませんね。どんなにボロボロで汚くなって、ヒモの「つまみ」を付けられてもそれは家具として愛され続けた「勲章」なのかもしれません。

ラフジュ工房に来たことで、また新しい未来が始まる数奇な運命の家具達。面白いですねえ(笑)

商品ID「order109」からより詳しい情報をご覧いただけます。

第3位 蔵戸をより実用的にリペア

Before

第3位には、こちらの蔵戸がランクインしました!

こちらのご要望はとてもシンプルでしたね!では完成をご覧ください。

After

現状の状態で、高品質リペアを行ったので見た目が綺麗になった事以外は特に変化はありません!

手の加えていない状態でもかなり状態がいい物でしたからね(笑)

しかし、裏に注目‼

Before

太い格子が魅力的ですが、ここに何と…!

After

ご要望によって、格子の裏には強化ガラスを取り付けています‼

分かりにくくてすみません!(笑)

今回のご要望は見た目に大きな変化はありません。しかし、昔の形をしっかりと残した高品質リペアというご参考にとてもいい蔵戸ですね!

室内の仕切りとしてはもちろん、ガラスを入れた事で防犯上も安全上もバッチリです‼

最後はこの蔵戸一番のポイントである「巾着袋」の金具についてご説明しましょう!

時代箪笥や蔵戸を飾る「金具」には、「松竹梅」や「鶴、亀」など縁起のいいモチーフが大変よく使われています。それらと同じ位縁起物として良く出てくるのがこの「巾着袋」です。

なんで「巾着袋」⁉となりませんか?(笑)

巾着とは、当時でいう「お財布」です。パンパンに膨らんだ巾着袋は、沢山の財産に恵まれる縁起物として大変好まれました!

さらに、こちらの大きく膨らんだ「巾着袋」の金具の中には、力強い「松」の木が!その上には「鶴」が羽ばたき、松の根元には2匹の「亀」が泳いで「竹」も茂っています。巾着結び目下には「梅」の花も可愛らしく咲いており、一つ巾着の中に「松竹梅・鶴亀」とこれでもかと幸運のモチーフが込められています!

こんなにも縁起物のいい金具は今まで見たことがありません‼(笑)

きっとお客様のお家へ沢山の幸運を運んできてくれるに違いありませんね!

商品ID「order021」からより詳しい情報をご覧いただけます。

第2位 歴史的価値あり!刀箪笥を脚付きリメイク

Before

皆さんは「刀箪笥」という箪笥をご存知でしょうか⁉

刀箪笥とは、大小の刀を収める為に作られた刀専用の箪笥です!そのため、奥行は30㎝程で、横幅は長い作りになっています。

小さな抽斗には、鍔の替えや手入れ道具などを入れていました。材料は桐で作られており、湿気の侵入を防ぐ性質があり、刀剣や美術品などの保存に適しているとして古来より重用されていました。武士のいた時代を象徴する歴史的にもとても価値のある箪笥ですね‼

そんな「刀箪笥」を今回はこのようにリペア致しました‼

After

ご要望によって、ハイタイプの脚を取り付けました‼

刀箪笥のサイズを活かした現代でも使いやすくスタイリッシュにリメイクした一品ですね!

Before

横から見ると、そのサイズ感から衣装をしまう箪笥とは全く違う使い方の為に作られたという事が想像できますね。

実際に日本刀をしまわれていたと思うと同じ箪笥でもなにか緊張感を感じますね。

After

高い脚でスッと立ち上がる姿も、これもまた恰好いいですね!

お客様は日常使いでサイドボードとして使うのか、もしくは所有している「日本刀」をしまう為に現代でも「刀箪笥」として使われるのか⁉

あえてこの「刀箪笥」を選んでリメイクされただけにとても気になりますね(笑)

刀箪笥のここに注目‼

箪笥といえば、昔から女性の持つ物としてのイメージがありますよね。装飾金具も全て「丸み」を帯びたデザインが主流です。

しかし、この「刀箪笥」の金具はどうでしょう!ビシッと角の立った珍しい錠前金具です!

やはり、武士が刀をしまう為に使っていた男性の使う箪笥です、装飾にも男らしい恰好良さが好まれてれていたんでしょうか⁉

 

今は時代も変わって、刀を持つ武士はいませんが、日本の歴史を教えてくれる貴重な箪笥です。

家具は今まで見てきた歴史を話しませんが、作られたその時代を象徴する姿をはっきりとしています。

この箪笥を眺めていると、そんな歴史のロマンに想像が大きく膨らみますね。

時代は変わっても男たるもの心は強くしたたかな「武士」でありたいものです。ラフジュ工房はそんな現代に生きる武士達に捧げます。

商品ID「order098」からより詳しい情報をご覧いただけます。

第1位 格子戸2枚を4枚に⁉高品質リペア

Before

さぁ、今期第1位を飾りますリメイクオーダーの発表です‼

こちらの2枚組のアンティーク建具を、あと2枚再現製作して合計4枚組の建具へと高品質リペアを行うご要望です‼

建具をリサイズではなく、「増やす」というご要望は初めてですね。

ではでは、早速完成した姿を見てみましょう。

After

ジャン‼

2枚組から4枚組へ見事完成しました‼

こう結果を見ているとほんとに魔法か何かで簡単に出来ているんじゃないかって感覚になりますよね(笑)

今回は製作風景も撮影しています!製作から完成までを見ていきましょう!

Before

ではまず、オリジナルの2枚を見てみましょう。

どういう状況に置かれていたのでしょう。水浸しになってしまっていたのはわかります、そのせいで色が滲み出してめっちゃ怖い姿になってしまっています…!

見た目はお化け屋敷ですがしっかりとした造りのいい建具です。これも同時にリペアしながら新しい2枚も一緒に製作していきます!

さぁ、工房見学スタートです‼

作業①

まずは建具の採寸が終われば、外枠パーツから製材していきます!

釘は使わず全て木の凸凹によって組み上げるので、製材後はホゾ穴を掘ったり地道な作業が続きます…!

作業②

枠内の格子パーツです。

長い方が上の格子、短い方が下部に並んだ格子のパーツになります。

作られる過程を見ると、パーツの多さや作り上げる細かい手間が伝わってきますね。

作業③

建具の滑らかなは表面こうやって作られている!

パーツは全て、鋭い刃の機械でうす~く表面を削る事でツルっと滑らかに仕上げています!

表面を仕上げる機械からはカツオブシのように極薄の木くずがホワホワっと落ちてきます。

作業④

製材後、組まれた建具はオリジナルの2枚と一緒に合計4枚でフィニッシングブースで着色されます!

こちらがご要望通り「黒よりの茶色」で着色された新しく作られた方の建具です!いよいよ最後はガラスを取りつけるだけですね!

作業⑤

4枚の建具全てに新しいガラスを切り出してはめ込んでいきます。

完成の時が近づいて来ました、これらを踏まえましてもう一度完成した姿をご覧ください‼

After

お見事ですね‼

元々4枚組であったかのように堂々と並んでおります!

解説が無ければ本当にわかりませんね(笑)

ご要望に合わせまして、レトロな「ねじ込み式の鍵」もそれぞれに新しく取り付けられている所にも注目ですね。

Before

オリジナルの方の下部はこのように朽ちてしまっていました。

しかし、高品質リペアではこういった場所は絶対に許しません!

After

手前2枚が同じ場所です!

朽ちた建具の下部は全て切り落とし、新しい材を付け足してあります。

動く建具を支える、重要な足元です。これからも安心して長く使ってもらえるようしっかりと新材にて修復し、古い「戸車」も新しい物と交換して合計4枚ともスムーズな動きで使ってもらえます‼

After

右2枚がアンティーク、左2枚が再現製作した物です。

After

第1位に輝きました、2枚組の建具を4枚組へ増やすオーダーはいかがでしたでしょうか‼

かなり挑戦的なご要望でしたが、それでもやってしまう。それがラフジュ工房なのです‼

しかし、「建具を増やす」と言うご要望は本当に面白く素晴らしい発想でしたね(笑)

大きさにかかわらず、是非ラフジュ工房での建具作りのご参考に!

商品ID「order067」からより詳しい情報をご覧いただけます。

最後に

ご要望を実現する我々も、こんなリペア・リメイク方法があるんだと「ハッ!」とさせられてしまいます!

リメイクする為とは言え、一点物のアンティーク家具に刃を入れるというのははっきり言ってかなり勇気のいる作業ですね。しかし、ご要望に合わせてそれを実現出来るのは膨大なアンティークと日々真剣に試行錯誤しながら向き合ってきた経験と技術があるからこそ出来る事だと思います。

毎日寄せられるお客様の多種多様なご要望によって、日々我々もどんどん鍛えられ楽しませてもらっているというのもこのランキングのBefore・Afterから伝えられていますでしょうか!(笑)

では、今期はこの辺で。次の夏のランキングもお楽しみに‼

RECOMMEND ITEMSあなたにおすすめのアイテム

RECOMMEND POSTS関連している記事

お買い物はこちら