夢にまで見たアンティークのダイニングチェア。念願かなってお迎えできたら、あなたはどんなインテリアを作りますか?
お洒落な北欧スタイルに、可愛らしいレトロポップ。エレガントなヨーロピアンスタイルやシックな和モダンだって捨てがたいですよね。
今回のRAFUJU MAGでは、アンティークダイニングチェアを使った様々なテイストのコーディネートをご紹介していきます。
作りたいダイニングの雰囲気を思い浮かべながら、ぜひお好みのコーディネートを探してみてくださいね。
目次
まずは押さえておきたい、アンティークダイニングチェアの基本コーディネート術
それでは実際のコーディネートを見ていく前に、アンティークダイニングチェアをインテリアに取り入れる際の基本を押さえておきましょう。
アンティークのテーブルとチェアは基本的にバラ売り
ダイニングチェアはテーブルとセットで使うものですから、その相性は重要です。
現代のお品ではダイニングテーブルとチェアはセットで売られていることが多いですが、アンティークの場合、セット売りされていないことがほとんど。
そのため、アンティークテイストのダイニングを作ろう!となると、テーブルとチェアは別々に販売されていたものを組み合わせる必要があります。
「バラバラで揃えるのはちょっとハードルが高い…」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
ちょっとしたポイントさえ押さえておけば、無理なくアンティークのダイニングチェアを取り入れることができますよ。
色を合わせるのが基本の「き」
ダイニングテーブルとチェア、バラバラに組み合わせる際の基本的なポイントは、色のトーンを合わせること。まずは木材の色味を合わせることを意識してみましょう。
木材と一口に言っても、黒に近いようなダークブラウンから明るい肌色のような色味まで、そのカラーは様々です。近い色味で統一することを意識すると、デザインやテイストの違うテーブルとチェアも、自然とまとまりが生まれます。
基本を押さえたら、いよいよコーディネート実践です。
様々なデザインやテイストが豊富に揃っているアンティークダイニングチェアですが、どのチェアをどんなダイニングに合わせれば良いのか。
早速見ていきましょう。
カントリースタイルのダイニングに、スティックバックチェア
欧米の田舎を思わせる、素朴でゆったりとした空気感が魅力的なカントリースタイル。
そんなカントリースタイルのダイニングなら、ウィンザーチェアに代表されるカントリーチェアがおすすめです。
ウィンザーチェアは「スティックバック」と呼ばれる、細長い棒を並べて作られた背もたれの意匠が特徴的なチェア。
全体的なフォルムこそシンプルですが、素朴ながらも洗練されたデザインがインテリアに落ち着きのある華やかさをもたらしてくれますよ。
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ナチュラルなダイニングに、ペイントチェア
明るい木の色味と白を基調とした淡いカラーで統一された、ナチュラルな雰囲気のダイニング。トーンを合わせてペイントチェアを合わせてみるのはいかがでしょう。
ペイントのやわらかな雰囲気がナチュラルなダイニングに自然に溶け込んで、まとまりのいい空間を作ってくれますよ。
“ナチュラル”というテイストさえ意識して揃えれば、ひとつひとつのチェアの形や色はバラバラでも、統一感のある空間を作ることが可能です。
白と木色がメインカラーであるナチュラルなダイニングに、グリーンやブルーのペイントチェアを取り入れれば、差し色として空間を引き締めてくれます。
先入観に囚われずに自分好みのカスタマイズができるのは、アンティークのダイニングチェアを使う醍醐味ですね。
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ミッドセンチュリーなダイニングに、北欧ビンテージ(ヴィンテージ)チェア
すっきりとしたスタイリッシュな家具が並ぶ、ミッドセンチュリーのダイニング。
モダンな印象がお洒落なこちらのダイニングには、スマートな雰囲気の北欧デザインチェアが相性抜群です。
クールに決めたいのであれば、ブラックペイントなどがアクセントになったメリハリのあるチェアを選ぶとパキッと締まった印象に。
木のぬくもり漂うあたたかな雰囲気を作りたいのなら、木の味わいを全面に出したチェアを選ぶのがポイントです。
シャープで格好いいチェア、木の風合いを活かした柔和な佇まいのチェアと、その雰囲気は様々ですが、どのチェアも共通して北欧ビンテージらしい独創的なデザインが魅力。
隅々まで考え抜かれた無駄のない美しいフォルムは、空間にアーバンな雰囲気をもたらしてくれること間違いなしです。
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イギリスアンティークの優雅なダイニングに、シスルバックチェア
西洋アンティークが並んだエレガントなダイニングには、背もたれの意匠が目を惹くシスルバックチェアを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
華やかでクラシカルなフォルムが、品格のある雰囲気をさらに高めてくれるはずです。
スコットランドの国花であるアザミ(シスル)の花の透かし彫りが、存在感を際立たせるシスルバックチェア。
上品で可憐な意匠が、ダイニングにエレガントな趣をもたらしてくれますよ。
華美な西洋アンティークを中心としたインテリアなら、装飾の豪華さゆえにコーディネートが難しいクラシカルなアンティークチェアも、違和感なく空間に取り入れることができます。
格調高い上品なダイニングづくりに、ぜひご活用ください。
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和モダンダイニングに、ペーパーコードチェア
上質な雰囲気漂う和モダンなダイニングには、ペーパーコードチェアを合わせました。
木材と紙ひも、異なる素材を組み合わせて作られたペーパーコードチェアは、シックな印象ながらしっかり空間にアクセントを利かせてくれますよ。
もともと農作業用に使われていた「紙ひも」を編んで、座面に使用したペーパーコードチェア。
夏は風通しがいいので涼しく、冬は空気を含んであたたかいという特性があるため、四季のある日本でも一年中快適にお使いいただけます。
ヨーロッパで生まれたものですが、編まれた座面は見た目的にも日本の畳を思わせ、和洋折衷な和モダンの空間にぴったりですよ。
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レトロなダイニングに、和製アンティークのチェア
あたたかみのあるレトロなダイニングには、和製アンティークの素朴なチェアがぴったりです。
古びた風合いが味わい深い和製アンティークチェアの雰囲気が、ダイニングにやわらかい空気感を演出してくれますよ。
和製アンティークチェアの素朴でシンプルなデザインと、経年により深みを増した飴色の木味が、レトロ感を演出するポイントです。
ダークブラウンのものを選ぶとシックにまとまりすぎてしまいますが、ダイニングチェアをはじめとした家具全体を飴色で統一することを意識すると、どこか懐かしいノスタルジックな雰囲気を作ることができます。
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最後に
カントリーやナチュラル、スタイリッシュ、クラシカルなど、アンティークダイニングチェアを使った異なるテイストのコーディネート6種類をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したコーディネート以外でも、組み合わせ方次第でダイニングの雰囲気はバラエティー豊かに変化します。アイディアを膨らませて、あなただけの素敵なダイニングを作ってみてくださいね。
次回は、アンティークのダイニングチェアを購入する際に気を付けたい注意点などをご紹介していきます。雰囲気のいいアンティークのダイニングチェアがほしいと考えている方は、ぜひ一度ご覧くださいませ。