火鉢 使い方 アンティーク家具について

暮らしに温度を灯す。アンティーク火鉢で楽しむ昔ながらの使い方

楽しみ方は無限大。アンティーク火鉢のインテリア活用術4選」では、アンティーク火鉢をインテリアとしてお部屋に取り入れる活用術をご紹介しましたが、せっかくの火鉢、やはり昔ながらに火をくべて使う方法も押さえておきたいところですよね。
そこで今回のRAFUJU MAGでは、アンティーク火鉢の昔ながらの使い方をご紹介していきます。
部屋を暖めたりお湯を沸かしたり、ひと昔前までは、どの家庭でも生活必需品として活躍していた火鉢。
使ったことがないとハードルが高いように感じられますが、いくつかの注意点さえ押さえておけば、実はそれほど難しいものでもありません。
それでは、実際の火の起こし方を見ていきましょう。

重ね重ね確認。火鉢を使う前に気を付けたいこと

早速火をおこそう!となる前に、まずは火鉢の使用上の注意点を抜かりなく確認しておきましょう。

●換気はこまめに

火鉢 換気

火鉢を実際に使う際に最も注意しておきたいのが、換気。
火鉢で燃やす炭からは、一酸化炭素が発生します。
常に自然と換気が行われているような、昔ながらの「低気密」な日本家屋とは違い、現在の住宅のほとんどは「高断熱」で「高気密」。放っておくと一酸化炭素が充満して中毒になりかねません。火鉢を使うときの換気はこまめに、1時間に2~3回は行うようにしましょう。
炭を燃している間は換気扇を常時回しておくなど、常に換気を意識しておくことが重要です。

マンションで火鉢を使っても大丈夫?
マンションでも火鉢は安全に使えるのか、と気にされる声を聞きますが、“マンション”だからといって一軒家と比べて特別に危険というわけではありません。
ただし、マンションは特に気密性が高いので、その分注意が必要であることは忘れないようにしましょう。

●念のため断熱シートを用意

火鉢の中に入れる灰には断熱効果があります。
通常は灰で十分なのですが、量が少なすぎたり、陶磁器製や金属製などの伝熱性の高い素材だったりすると、まれに畳や床を傷める可能性が。念のため断熱シートを敷いておくと、より安心してお使いいただけますよ。

●暖まり方の違いは事前に確認

火鉢 暖かい

昔の暖房器具であった火鉢は、現代の暖房器具とは暖め方が大きく違います。
エアコンやヒーターなどは空気を暖めるのに対し、火鉢は手や体を温めるもの。炭から出る遠赤外線が身体の芯から温めてくれるとはいえ、現代の暖房器具に慣れてしまった私たちは、やはり背中などには寒さを感じるかもしれません。
昔ながらに「はんてん」を羽織ったりするのも、風情があって素敵ですよ。

必要なものは?火鉢で火をおこすときに使う道具たちをチェック

次に、火鉢を使うにあたって必要な道具を揃えていきましょう。

●灰

灰が無くては火鉢を使うことはできません。炉の中に灰を敷き詰めて、その上で炭を燃やします。

火鉢 灰

●炭

「くぬぎ炭」や「なら炭」が扱いやすくておすすめです。

火鉢 炭 おすすめ

火付きがよく火力の強い「くぬぎ炭」と「なら炭」

くぬぎ炭は断面に菊の花のような断面があり、その美しさから茶会用の炭として用いられることが多い炭です。なら炭は比較的お手頃な値段で手に入りやすく、業務用の炭としては最も広く普及されています。
どちらの炭も火付きがよく、火力が強いので、火鉢で使用するのにはもってこいですよ。

●火おこし器

炭に火をつける際に使用します。

火起こし器

●火消し壺

燃えきらなかった炭を、途中で消す際に使います。

火消し壺

●五徳

火鉢の上でお湯を沸かしたりする際にあると便利です。

五徳●火箸

炭を移動させたり、火力の調整に使います。トングなどでも代用が可能ですよ。

●灰ならし

灰を平らにならすための道具です。

火箸 灰ならし

これらの道具や材料は、ほとんどがホームセンターやオンラインショップなどで購入することができます。
まずは「火鉢用品」あるいは「キャンプ用品」で探してみてくださいね。

実際に火をおこしてみる

火鉢を使う際の注意点と必要な道具をさらったところで、いよいよ実際に火を起こしてみましょう。手順をご紹介していきます。

1.炉に灰を入れる

火鉢 灰の量

灰の量は、深さの約3分の2が目安です。五徳の上に鉄瓶を乗せたときに、鉄瓶の底が火鉢に少し隠れる程度が美しいとされています。
灰を入れたら、灰ならしで表面を平らにならしていきましょう。
上記でもちらりと触れましたが、灰には断熱材の役割もあるため、適量を敷き詰めれば火鉢の下はさほど熱くはなりません。

2.五徳を据える

五徳 火鉢

次に、ならした灰の上に五徳を据えていきます。
3本の爪のうち、2本を手前に、もう1本が向こう側になるように置きます。灰の中心に、水平を保ったまま、少しずつ沈めていきましょう。
輪が少し沈んだら、周りから灰をかけ、輪を完全に隠して設置完了です。

3.火おこし

火起こし器 ガスコンロ

火おこし器に炭を入れ、弱火~中火のガスコンロにかけます。15分~20分ほどで、炭全体が赤くなれば準備万端です。
しかし、最近のガスコンロには安全装置がついているため、自動消火センサーが働いて火が消えてしまうことも。
庭や広めのベランダなど、火おこしができるスペースがあるなら、アウトドア用の着火剤とバーナーで火をおこすという方法もありますよ。

※要注意!カセットコンロは使用厳禁!※
炭で火をおこそうとする際、カセットコンロは絶対に使ってはいけません。
炭から放射される熱によってガスボンベが熱せられ、爆発する恐れがあります。

4.火のついた炭を火鉢へ

火鉢 炭

灰の中央を少し窪ませ、火のついた炭を立てて置きます。
この時、台十能(だいじゅうのう)があると、熱せられた炭をそのまま火鉢に移動することができるので便利です。火おこし器ごと運べるので、炭の粉も落ちません。

台十能

炭は立てて置くのが基本。火力が強くなり、早く燃えていきます。火を弱めたいとき、炭を長持ちさせたいときは、炭を横に寝かせるといいですよ。

火鉢 炭 置き方

5.火鉢を楽しんだあと。火を消すときは…

アンティーク火鉢でゆったりとした時間を楽しんだあとは、しっかり火の後始末を行いましょう。

火消し壺 使い方

火のついた炭は火消し壺に入れ、蓋を閉めて酸素を遮断することで火を消すことができます。
火消し壺本体とその周りは大変熱くなりますので、あらかじめ動かす必要のない場所や高温に耐えられるものの上に置いておくといいですね。火消し壺の中で燃え残った炭は、次回また使うことができますよ。

灰の中に完全に炭を埋めて自然に燃え尽きるのを待つ方法もありますが、この時も換気は必ず行うようにしてください。
緊急時には水をかけて火を消してください。ただし、濡れてしまった炭は再利用することができないことは覚えておきましょう。

アフターケアもお忘れなく。お手入れ方法

火鉢 灰 手入れ

アンティーク火鉢を使ったあとは、お手入れも入念に行いましょう。
しっかりお手入れのポイントを押さえて、火鉢はもちろん、道具や灰も長く使っていきたいですね。

日常のお手入れ編

・灰のお手入れ

灰が汚れてきたら、料理用の目の細かい「ふるい」で灰をふるいましょう。サラサラになった灰だけを再利用します。

・道具のお手入れ

火鉢と合わせて使うとその都度加熱されているため、錆は自然と発生しにくくなっています。
万が一、錆が発生してしまったときは、金ブラシで錆を擦り落とし、油を塗ってあげるといいですよ。

オフシーズン(夏季)の間の保存方法

・火鉢

炉から灰や炭などを全て取り出し、金属部分が錆びたり木が虫に食われないよう湿気を避けて保存するようにしましょう。乾燥剤と一緒にビニールで包むのがおすすめです。

・灰

ふるいにかけてきれいになった灰を、食品保存用袋などに入れて密閉保存をしてください。湿気を防止して保管します。

・炭

灰と同じく食品保存袋に入れて、湿気を防止して密閉保存をしましょう。しかし、あまり長い間使わないと湿気や臭いを含んで、火をつけた際にぱちぱちと跳ねることも。
長期保存するだけ危険も増しますので、なるべく早めに使い切るのをおすすめします。

・道具

灰や汚れをきれいに拭き取り、埃が付着しないようにして保管します。

最後に

こう色々と書いてあると難しいように感じますが、要所さえ押さえておけば、アンティーク火鉢もきちんと安全に使えるのでご安心を。最初の頃は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくればなんてことはありません。
お茶を淹れたりお餅を焼いたり…アンティーク火鉢を正しく安全に使って、昔ながらのぬくもりを楽しんでくださいね。

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