木製 火鉢 アンティーク家具について

現代で楽しむ日本の伝統。木製アンティーク火鉢の魅力とは

昔はどの家庭にも置いてあった火鉢。最近ではめっきり見かけなくなりましたよね。
今ではすっかり消えてしまった日本の文化、なんていう印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、いえいえ、田舎暮らしや古民家暮らしの憧れから、近年はこういった日本古来の古道具が注目されているんですよ。
その中でもアンティークの火鉢は、新品よりもお手頃で手に入れられるということもあって、じわじわと人気が高まってきています。
今回は、その中でもメジャーな木製火鉢の様々な種類をご紹介しながら、アンティーク火鉢の趣ある魅力に迫っていきたいと思います。

豊富な種類が楽しめる木製アンティーク火鉢

昔の暮らし 火鉢

古くから日本人の間で親しまれてきた暖房器具である火鉢。
庶民に伝わったのは江戸から明治にかけてですが、上流の武家や公家の間では、奈良~平安時代からすでに生活に取り入れられていました。
日本三大随筆とされる「枕草子」の一節にもある「昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、炭櫃(すびつ)・火桶(ひおけ)の火も、白き灰がちになりぬるは わろし」の炭櫃・火桶とは、今でいうところの火鉢を指しています。
千年も前から人々の生活の中に火鉢が息づいていたのだと思うと、感慨深いものがありますね。

火鉢 木製

そんな悠久の時を過ごしてきた火鉢の中でも、木製のものは特に種類も多く、アンティークとしてはおそらく数も一番豊富なのではないでしょうか。木の風合いを活かした素朴な味わいながら、使われている素材や種類よって幅広い雰囲気を楽しめるのが魅力です。
さらに、今では手に入りにくい木材が使われていたり、当時の職人が技を駆使して作った逸品が多いのも、心惹かれるポイントですね。

木の味わいを堪能する長火鉢

長火鉢とは、長方形の木箱の中に炉が収められた火鉢のこと。
“火鉢”と聞いて、まずこの長火鉢を思い浮かべるという方も多いでしょう。

欅 火鉢

材料となる木材の中で、一番多く使われているのが欅(けやき)材。
堅く、耐熱性に優れていることに加えてその杢目の美しさからも重宝され、火鉢の材料としても特に好まれました。
中でも、玉杢と呼ばれる美しい杢目を持つものは、さらに貴重とされています。

長火鉢

墨が入ったような杢目が美しい黒柿(くろがき)材は欅材にも増して希少価値が高く、黒柿材が大胆に使われた火鉢は見つけるのも難しい一級品です。
貴重なレア品ですので、巡り合えた際はチャンスを逃さないのが吉ですよ。

ちなみに、同じ長火鉢でも、関東のものと関西のものでは見た目が大きく異なることをご存知でしょうか?
佇まいや雰囲気もぐっと変わるので、それぞれの特徴も見ていきましょう。

素材感を活かしたシンプルな関東長火鉢

関東火鉢

ふてぶてしい商人やあだっぽい太夫が軽い音を立ててキセルの灰を火鉢に落とす、そんな場面を時代劇で見たことはないでしょうか。その際によく使われているこちらの関東長火鉢は、別名江戸火鉢とも呼ばれています。
本体に数杯の引き出しがついており、小物を収納できる仕様になっています。

長火鉢 引き出し

シンプルなデザインが木の風合いや杢目を際立たせ、素材を楽しむのに適した火鉢です。
引き出しの金具がアクセントを利かせるシックな佇まいが素敵ですね。

団らんにぴったりの関西長火鉢

関西火鉢

長方形の炉の周りに、テーブルのような縁取りが付けられたフォルムが特徴的な関西長火鉢。
幅の広い縁の上をテーブルとして使って、お茶やお酒、簡単な食事などを楽しんだのだとか。
関東長火鉢のように下部に引き出しが付いているものも多く、よく乾燥された引き出しは、茶葉や海苔の保管にも最適です。

長火鉢 使い方

家族で炉を囲んで団らんや会話が楽しめる関西火鉢は、暮らしに寄り添った使い方ができるのもまた魅力的ですね。
縁の厚いほど作りのいいものが多く、高級とされています。

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コンパクトなフォルムが魅力的な箱火鉢

箱火鉢

箱火鉢は、正方形に近い箱に炉を収めたコンパクトなタイプの火鉢です。
昔は家の個室や旅館、飲食店などで活躍していたお品で、小さくて軽いため、移動に便利なのが嬉しいですね。側面に持ち手が付いたデザインのものが多く見られます。

箱火鉢とは

箱火鉢には引き出しなどの装飾はほとんど付いておらず、長火鉢に比べてもさらにシンプル。
側面の持ち手が装飾的になっていたり、炉の縁枠の木材に本体と異なる木材を使ったり、デザインにちょっとしたこだわりや遊び心を見つけることができるのも楽しみのひとつですよ。

自然本来の美しさに心惹かれる、くりぬき火鉢

くりぬき火鉢

木材の内側をくり抜いて、その穴に炉を埋め込んで作られるくりぬき火鉢。
丸太をそのまま活かした切り株のようなものから、成形されたきれいな曲線を描くものまで、様々な形があります。

くりぬき火鉢 天然木

くりぬき火鉢の最大の魅力は、なんといっても自然の木そのままの形、質感、そして雰囲気を味わえるところ。さらに彫刻や蒔絵が施され、自然本来の美しさに装飾が華を添えているデザインのものも多くあります。
木そのものの美しさと意匠の美しさ、どちらも味わうことができるのは、くりぬき火鉢ならでは楽しみ方ですよ。

風雅を楽しむ大名火鉢

大名火鉢

猫脚が付いているのが特徴的な大名火鉢は、他の火鉢には見られないその独特のデザインが魅力です。
漆が塗られていたり、中には象嵌や螺鈿、金具細工が施されたものも。「大名」の名に恥じない高級感あふれる豪華な火鉢です。「御殿火鉢」や「宮廷火鉢」などと呼ばれることもあり、ある程度の地位のある裕福な家で使われていました。
また、大名火鉢は雛道具にも含まれていて、時代によっては嫁入り道具としても重宝されていたそうです。

御殿火鉢

火鉢という暖房器具の側面だけでなく、漆器としての美しさも併せ持った大名火鉢は、観賞用として床の間に飾られることもあったのだとか。
高級感漂う和の風情を眺めて楽しむことのできる、風流な火鉢です。

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最後に

一口に木製火鉢といえど、そのデザインや魅力は様々。
こんなに種類があると、どのアンティーク火鉢にしようか迷ってしまいそうですね。
今回は木製のアンティーク火鉢の魅力をご紹介してきましたが、陶磁器製や金属製など、たくさんの種類がある火鉢の魅力はまだまだ語りつくせません。
次回は別の素材を使ったアンティーク火鉢をご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。

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