アンティーク家具について

美しいアンティーク組子の世界。細工の種類やおすすめ建具・家具特集

組子といえば、日本の美しい伝統工芸の一つ。建築やインテリア雑誌を見ると、高級感のある和風住宅や旅館、和モダンなホテルなど、上質な和を演出したい場所によく使われていますよね。そんな素敵なインテリアを見ていたら、自分の家にも取り入れてみたくなりませんか?

ただ、組子細工の建具は、職人さんが一点一点手作業で製作しているものなので、値段が高いのがネックなところ。新築やリフォームでは、建具ばかりに予算をかけていられないので、泣く泣く妥協してしまう方も多いんですよね。しかし、そんな時はアンティークや中古の組子建具をチェックしてみてください。アンティークの組子建具は、明治から昭和初期くらいに作られた建具をきれいにリペアして販売しているものなので、その細工の美しさはそのままに、価格だけが抑えられているんです。むしろ、アンティーク品は珍しい模様のアイテムがあったり、古い風合いが加わっていたりと、新品よりも魅力的なポイントも多いんですよ。

ということで、今回は、美しいアンティーク組子の世界をご案内します。組子の基礎知識からおすすめのアイテム、模様の種類や意味、価格帯、インテリア例、お手入れ方法までたっぷりとお話ししますので、これを読めば、家に組子を取り入れるイメージが湧いてくるはずですよ。おすすめアイテムは、私がアンティークのインテリアコーディネーターとして500点以上のアンティーク建具を見てきた経験を生かして、これはおすすめ!というアイテムを厳選しました。ちなみにアンティーク組子は、建具だけでなく、家具や照明として取り入れるのも人気があるので、家具についてもまとめてみましたよ。意外な取り入れ方もご紹介しますので、ぜひお楽しみに!

目次

日本が誇る伝統工芸「組子」。特徴や歴史など基本知識を押さえよう

それでは、はじめに組子のことをまだよく知らないという方へ、せっかくなのでその特徴や歴史をご紹介しますよ。組子に秘められたストーリーのはじまりはじまり。

組子とは?障子や欄間などの建具に見られる木を組んだ細工のこと

組子 細工

組子とは、もともとは障子や欄間など建具に見られる、細くて薄い組手(くで)と呼ばれる棒状の部材のことを指した言葉。今では、組手を使って緻密な模様を編み出していく技法や作品のことも組子といいます。厚さ0.8〜2mmほどしかない組手を、釘を使わずに溝やほぞ穴、ほぞ加工を施して組み上げていく、0.1mmのズレも許されない精緻な職人技です。今では木工機械も使うようになって製作時間が短縮されたとはいえ、職人の手の感覚に頼らざるをえない場面も多く、まさに熟練の技が必要な伝統工芸なんです。一人前の職人になるまでには、なんと10年以上を要するんだそう。どれほどの思いで作品を仕上げているのかと思うと、尊敬の念を抱かずにはいられません。

今に伝わる組子の技術。産地や素材などをご紹介

組子 建具

現在、日本の伝統工芸品として組子細工を制作しているのは、北から順に、岩手県の南部細目組子文様組子細工、栃木県の鹿沼組子書院障子、島根県の組子細工、福岡県の大川組子など。地域によって独自の紋様や製作法が発展しており、建具をはじめ照明や雑貨なども製作されています。

組子 販売

組子細工に使われる木材は地域によって様々ですが、杉や檜(ヒノキ)、ヒバなどが中心です。私たちがよく寺院で目にする組子には、主に檜材が使われています。檜は古くから寺院建築に使われてきた高級材で、耐久性があって木肌が美しいのが特徴。住宅や旅館などで高級感を出したい時には、この檜材や杉材が使われることが多いです。その他、ホテルや商業施設などで目にするメーカー品の大きな組子建材には、米ヒバという比較的安価な木材が使われたりします。米ヒバは、他の木材と比べて木目が薄く少し味気ないですが、色味にムラがなく広い範囲に使いやすいという特徴があります。

組子細工の歴史。飛鳥時代に始まり、現代では家具や雑貨にも

組子 歴史

日本の建築に見られる最古の組子は、飛鳥時代に建てられた法隆寺の金堂や五重塔などの高欄(こうらん)にあるものです。高欄とは、建築物の廊下や橋などに付けられた手すりのこと。その組子は、現在建具などでよく目にする緻密な組子細工とは違って、太い木材を組んで作られています。

今も目にするような菱や花形の組子が発達し出したのは、鎌倉時代から。その後、室町・安土桃山時代には組子工芸の黄金期に入りました。その代表的なものとしては、長野県の諏訪大社にある桟唐戸が有名です。さらに江戸時代には、現存する組子の文様のほとんどが作られたとされています。

組子細工とは

そして、組子のパターンは今でも試行錯誤が重ねられ、新たな文様も生み出されています。建築だけでなく雑貨などにも応用されるようになり、高級感のある和風のインテリアとして広く使われるようになりました。また、最近では次の世代へ組子の伝統工芸としての魅力を伝えていくため、ワークショップを行ったり、コースターなどの手作りキッドが販売されたりしています。

新品とアンティークの組子の違い。価格、文様、色など

組子 素材

冒頭でも簡単にお話ししましたが、新品とアンティーク品は価格や文様、色に違いがあります。簡単にメリットとデメリットをまとめると次の通りです。

  • 新品
    価格が高め
    サイズオーダー可
    ある程度モチーフが限られている
    着色なしが基本
  • アンティーク品
    価格が安め
    サイズが決まっているが、リサイズ可
    幅広い文様がある
    着色されているものが基本

組子 伝統

新品の組子建具は、サイズオーダーができるため、条件に合う建具が楽に手に入るのがメリット。しかしながら、組子を一から作り上げるのはかなりの時間と労力がかかるため、価格が高めです。また、完全なるオーダー品は例外ですが、一般的に販売されている組子は注文できる文様パターンが限られています。

組子 材質

一方、アンティーク品は、古いものをリペアして販売するため、新品よりは価格が抑えられます。また、各地の職人が作った多種多様な文様があり、タイミングによっては珍しい掘り出し物に出会える可能性も。宝探しのように気になるものを探すことができますよ。デメリットは、既製品でサイズが決まっているため、ぴったり合う建具が見つからないことも。その場合はリサイズ加工を依頼する必要があります。

組子 通販

色は、新品の場合は無塗装の木味そのままのものが基本で、木味は明るめです。どちらかというとナチュラルよりの和風インテリアによく似合います。アンティーク品の場合は、こちらのように古い風合いに合わせて着色されているものが基本です。深い味わいがあって、古民家風や和モダン風などシックな和風インテリアにコーディネートしやすいですよ。

組子細工入りアンティーク建具・家具。アイテム別おすすめまとめ

さて、組子の概要がわかったところで、次は組子細工が入ったアンティーク建具や家具をご紹介していきますよ。おすすめ品をアイテム別にまとめましたので、ぜひ欲しいものをチェックしてみてくださいね。

室内ドア・引き戸におすすめのアンティーク組子建具

まずは、組子細工が入った定番品、アンティーク建具から見ていきましょう。組子入りのアンティーク建具は大きく次の5種類。和風の室内建具をお探しの方は要チェックです。

和室や収納棚の引き戸に。アンティーク組子障子・書院戸

書院戸

1つ目は、アンティークの組子障子。和室の書院で使われていた建具が多いため、書院障子や書院戸と呼ばれることもあります。竪繁格子を基本としたものが多く、組子の醍醐味である緻密で美しい文様を楽しむことができます。書院戸は客間で使われていたものなので、他の建具よりもかなり凝った意匠のものが多いんですよ。通常の引き戸よりも小ぶりなサイズですが、和の存在感はたっぷりです。

書院(付書院)とは、和室の床の間の脇の縁側近くにある出窓スペースのこと。室町時代に誕生した書院造りで、読み書きのために設えられたのがはじまりです。出窓には、採光のために明り障子が付けられていて、これを書院戸と呼びます。現代の和室では書院の形が変化し、置物などを飾る観賞用スペースとなっていたり、出窓がなく書院戸のみが残った平書院という造りになったりしています。

組子 柄

組子障子は障子紙のメンテナンスが面倒だという方には、障子の代わりにガラスを入れた書院戸もありますよ。これなら障子を張り替える必要がないので楽ですよね。特に、両面にガラスが入ったペアガラスのものだと、組子にホコリが付かないので安心です。

組子 図案

組子障子の中でも私がおすすめしたいのは、味のある風景画が描かれたもの。ポピュラーなのは富士や鶴松、扇など縁起物をモチーフとした組子ですが、稀にこんな1点ものらしい書院戸を見かけます。こちらは干し網、投網漁をモチーフとした組子細工。網物と呼ばれる難易度の高い組子細工で、ゆるやかな曲線を描く模様が目を引きます。ほのぼのとした風情あふれる空気感が素敵ですよね。漁師さんの家で使われていたのかな、などとつい想像を巡らせてしまいます。

採光性・メンテナンス性に優れた組子入りガラス戸。ペアガラスもあり

組子 建具 中古

続いては、組子細工入りのアンティークガラス戸。先ほどの組子障子と比べると、採光性やメンテナンス性に優れているのが特徴で、部屋の引き戸にちょうど良いサイズです。通常のガラス戸はレトロで親しみやすい雰囲気ですが、組子細工が入っていることで、高級感がプラスされ凛とした表情に仕上がっています。

組子 中古

組子細工入りのガラス戸は、デザインが幅広く、組子細工が建具の上部や中央、下部に入ったものや全体に入ったものなど、様々なパターンがあります。ガラス面が広いものほど開放感があって部屋に馴染みやすいです。逆に、全体に組子細工が入っているものは、かなり存在感があるので、コーディネートのハードルが上がります。建具が主役になるような空間作りが必要です。

組子 引き戸

私が組子入りガラス戸でおすすめしたいのは、こちらのような組子とガラス部分のメリハリが効いたデザインのもの。シンプルなガラス面に組子が際立っていて、工芸的な美しさと空間への取り入れやすさのバランスがちょうどいいんですよね。畳の和室からフローリングの洋室まで、幅広く使いやすいデザインです。

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プライベートな部屋の仕切り戸に。アンティーク組子板戸

組子 引戸

3つ目は、板戸の帯に組子細工が入った引き戸。古い味のある鏡板と繊細な組子細工が絶妙にマッチしていますね。組子板戸は、しっかりと部屋同士を目隠しできるので、寝室や書斎などプライベートな部屋の間仕切りに活躍しますよ。シックな大人の和モダンインテリアにぴったりの建具です。

組子 デザイン

組子板戸の中でもおすすめなのは、組子が特に密なデザインのもの。組子が緻密なものは、昼間は板戸の鏡板部分と同化して控えめな雰囲気ですが、夜部屋の明かりを付けると、美しい紋様がぱっと華やかに浮かび上がります。組子板戸は、そもそも組子障子や組子ガラス戸と比べて昼夜の表情の変化が大きいんですが、組子が密なものを選べばさらにそのドラマチックな変化が楽しめるというわけです。2つの顔を持つ組子は、きっと末長くあなたを虜にするはずですよ。

組子 伝統工芸

組子板戸の中には、上半分が襖という個性的なデザインのものもあります。襖の柄のインパクトに組子細工が押され気味ですが、全体的にはそれぞれの個性が調和していて作り手の粋なセンスを感じます。組子が使われたアンティーク建具はこんな独自性あふれるアイテムもあるので、人とは違った和風の空間作りができますよ。和風レトロなインテリアにおすすめです。

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純和風を楽しみたい方へ。アンティークの組子帯格子戸

組子 格子

4つ目は、アンティークショップでもなかなかお目にかかれない、珍しい組子帯入りの格子戸。もともと和風の格子戸に組子帯が入ることで、さらに渋い和風の雰囲気を漂わせています。古民家や旅館の和室など、昔ながらの和風建築とかなり相性の良いアイテムです。

組子 日本

びっしりと並んだ縦格子は、見る角度によっては1枚の板のよう。吹き抜けタイプの格子戸は、視線を遮って風だけを通すので、縁側の建具にちょうどいいですよ。室内からは組子を通して外の風景が見え、外と内の空間のつながりをゆるやかに保つことができます。

枡格子や千本格子など他の格子戸が気になる方は、以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

格子戸の魅力と選び方を解説!古民家や和モダン住宅に人気の理由」のRAFUJU MAGページはこちら

開き戸式のアンティーク組子ドア。引き戸からのリメイクも可

組子 ドア

ここまで引き戸ばかりご紹介してきましたが、アンティーク組子建具には開き戸タイプの室内ドアもあります。元からドアとして使われていたものと、アンティークショップで引き戸からドアにリメイクされたものの2種類があります。組子ドアは、引き戸に比べて数が少ないので、探す際は引き戸をドアにリメイクすることも頭に入れて探すといいですよ。気に入った引き戸が見つかったら、ショップにドアへのリメイクをお願いしてみましょう。

アンティーク家具ラフジュ工房では、引き戸からドアへのリメイク、建具のサイズ調整など各種オーダーリメイクを承っています。当店で販売中の引き戸で気になるものがあれば、お気軽に当店までご相談ください。建具の構造やデザインによっては、加工が難しいものもありますが、ご希望の内容に応じて加工の可否や概算のお見積などをご案内いたします。ぜひリメイクをうまく活用してご希望の建具を手に入れてくださいね。

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組子 建材

開き戸式のアンティーク組子ドアは、せっかくなので1枚で存在感のあるものがおすすめです。例えばこちらは、小窓にアクセント的に組子細工が入ったガラス戸ドア。大正ロマンを思わせる和洋折衷のデザインで、組子が和風の高級感をプラスしています。空間の主役となるような印象的なドアなので、シンプルモダンな家具とコーディネートすると大人っぽいおしゃれなインテリアになりますよ。もしくは、部屋全体を大正ロマンスタイルでまとめても素敵です。

部屋の間仕切りに。アンティークの組子入り衝立・スクリーン・パーテーション

組子 パーテーション

次は、組子入りのアンティーク衝立やパーテーションをご紹介します。もともと衝立やパーテーションは室内装飾の役割も兼ねていたため、凝ったデザインのものが多く、料亭や旅館など上質な和の空間に合うものばかり。部屋に置いておくだけで、ぐっと風情ある雰囲気を高めてくれますよ。それでは、私がおすすめする2つをご紹介します。

室内装飾も兼ねた華やかなデザイン。アンティーク組子衝立

組子 衝立

1つ目は、組子のガラス戸が入ったアンティーク衝立。どっしりとしたフォルムに繊細な組子の意匠が映えて、上品な美しさを醸し出しています。ガラス戸なのでしっかりと目隠ししたい場合には不向きですが、ゆるやかにスペースを仕切りたい場合にぴったり。圧迫感なく部屋を間仕切ることができますよ。寝室や和室におすすめです。

折りたたみ式で使いやすい。四連の和風パーテーション

組子 屏風

2つ目は、組子細工が入った折りたたみ式の和風パーテーション。先ほどのガラス戸の衝立よりもしっかりと空間を仕切ることができ、ちょっとしたプライベート空間を作ることができます。ベッドサイドやデスクサイドなどに置いておくと、リラックスしてくつろぐことができますよ。 使わないときはコンパクトに畳んでしまっておくこともできますが、せっかく和風の美しいデザインなので、壁際に寄せて置いておくのもおすすめです。

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小ぶりでも雰囲気たっぷり。アンティーク組子欄間・窓

組子欄間

アンティークの組子建具をご紹介するうえで、忘れてはいけないのがアンティーク組子欄間や窓。小さくても職人技が光る芸術品が多く、組子好きの方ならきっと気にいるデザインが見つかるはずですよ。欄間は絵画のように壁掛けで飾っても素敵なので、家に和室がないという方もぜひチェックしてみてくださいね。

おしゃれな壁掛けアートに!アンティーク組子欄間・パネル

組子欄間 販売

組子欄間は、もともと和室の天井と鴨居の間に設けられる開口部(欄間)に付けられていたものです。採光や通風、室内装飾の役割や担っていたため、見事な組子細工や透し彫りが施されたものがたくさんあります。今では、住宅に昔ながらの和室を設けない家が多いので、残念ながら欄間が使われる機会が減っていますが、最近ではその組子細工の美しさに見惚れて壁掛けアートとして取り入れる方が増えているんです。確かに、立体的で見ごたえのある組子細工は、和風の壁面装飾としてぴったりで、モダンな住宅に飾られると一層その存在感が光ります。組子欄間は、框がちょうど額の役割を果たすので、そのまま壁に飾るだけで見栄えも文句なしです。

組子 パネル

私がおすすめする組子欄間は、両面にガラスが入ったペアガラス製のもの。組子欄間は細工が緻密なものが多いので、ガラスなしのものだとホコリが溜まりやすく、お手入れが大変です。また、見た目的にも、ガラスがある方が高級感があって飾った際の美しさが格別ですよ。組子の模様自体は好きなものを自由に選んでもらって構いませんが、ガラスがあるかどうかはぜひ確認するようにしてみてくださいね。

組子欄間の壁掛け用留め具もオーダーできます!

組子 雑貨アンティーク家具ラフジュ工房では、ご希望があれば欄間を壁に飾るための留め具もお作りいたします。欄間に馴染むようきれいに着色して仕上げますので、主役の組子欄間を邪魔することなく、美しく飾ることができますよ。ご希望の方は、欄間といっしょにお届けいたしますので、ご購入の際にご相談ください。

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和風の組子細工入りアンティーク窓

組子 窓

組子の窓は、こちらのようなガラス窓に組子がアクセントとして入ったものが多いです。ただ、あまり数が多くないため、書院戸を窓代わりに使う方もいます。組子窓は組子がシンプルめなデザインのものが多く、レトロで温かみのある佇まいが魅力です。ぜひ古民家スタイルやレトロスタイルで使いたいですね。

組子 アート

組子窓は先ほどのようなシンプルなものもおすすめですが、こちらのような素朴な図柄入りのものも味わいがあっていいですよ。富士を背景に鳥が飛び立つ様子が描かれており、独特のレトロな空気感に思わず微笑んでしまいます。

組子 芸術

じっくり見てみると、立体感のある松に比べ、舟や鳥は平坦に描かれ、1枚の組子の中で遠近感まで表現されているようです。家に取り入れたらどんどん愛着が湧いてきそうですね。手仕事らしい個性が詰まった一品です。

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伝統的な和の意匠が楽しめる。アンティーク組子建具の収納家具

次は、アンティークの組子障子やガラス戸を、収納棚にリメイクしたアイテムをご紹介します。組子建具の見事な意匠をそのまま活かして棚にしているので、和風住宅にぴったりの高級感ある佇まいに仕上がっていますよ。それぞれアイテム別に特徴やおすすめ品をご紹介していきます。

組子の書院戸を扉にリメイク。4枚引き戸の和風サイドボード

組子 家具

1つ目は、組子障子4枚を扉に使って製作した、横長のサイドボード。リビングやダイニングのサイドボードや、キッチンカウンターにちょうど良いサイズ感です。障子戸なので組子の美しい模様がはっきりと見え、和風の存在感のある棚に仕上がっています。中身をしっかりと隠して収納できるので、空間の秩序を保つことができますよ。また、障子は調湿性があるのもうれしいポイント。棚内に溜まりがちな湿気を外へ逃がしてくれるので、キッチンなど湿気が心配な場所の収納に最適ですよ。

組子 図

組子障子を使ったサイドボードには、こんなダイナミックな図案のアイテムも。モダンな組子細工を背景に、力強い扇の浮き彫りが入っていて、思わず見入ってしまうほどの迫力を持っています。ぜひ家の主役家具として応接間などで使いたい逸品です。

組子障子 diy

組子建具のサイドボードで、もう一つ紹介しておきたいのが、ガラス入りのアンティーク書院戸を扉に用いたもの。ガラスだと何も物を収納していないと組子のモチーフが見えにくいですが、中に明るい色味の食器や本などを収納すると、組子がはっきりと浮かび上がります。組子が同化している姿も奥ゆかしい美しさがありますが、物を入れると表情が華やかになって、これまた素敵なんですよね。和風の部屋で見せる収納を楽しみたい方におすすめのサイドボードです。

幅狭サイズや縦型もあり!組子建具のキャビネット

組子障子 書院

2つ目は、1〜2枚の組子建具を使って製作したキャビネット。2枚引き違い戸のキャビネットは、玄関に置いて下駄箱にしたり、リビングや書斎などのちょっとした収納にちょうど良いサイズです。先ほどのサイドボードと同じく、障子戸やガラス戸のものがあり、それぞれ美しい組子細工を楽しむことができます。

組子 製作

もう1つおすすめなのが、こちらの縦型キャビネット。1枚扉の潔いシンプルなデザインで、組子の美しさが際立っています。キッチンや玄関、洗面所、廊下など、ちょっとしたスペースに置けるサイズ感なので、取り入れやすいのがうれしいですね。こちらのように組子が明るい色味のものだと、そのままでも組子の存在感が抜群です。

組子 壁

さらに、棚を置けるスペースなんてない!という方には、ウォールシェルフもおすすめですよ。壁さえあれば取り付けられるので、キッチンや洗面所などもう少し収納が欲しいという時の頼もしい味方です。レトロな組子が愛らしく、部屋を賑やかにしてくれますよ。

組子欄間を建具にリメイクしたローボード・テレビ台

組子 値段

3つ目は、組子欄間を扉に使ってリメイクしたローボード。リビングや和室のテレビ台にぴったりのアイテムです。中にAV機器などを収納して使えて、古いものならではの温かみが家電の無機質な雰囲気を和げてくれますよ。ちなみに当店の建具や家具は、古い木の味わいを残しつつ、全体的に上品なツヤのある質感に仕上げているので、現代物の家電や新築の真新しい家にも馴染みやすいんです。部屋の中で1点だけアンティーク品、という状態でも違和感がないので、アンティーク初心者さんでも安心ですよ。

組子 既製品

組子欄間のローボードは、先ほどのような2枚引き違い戸タイプと、こちらの前開き戸と引き出しが付いたタイプがあります。文房具や常備薬などこまごまとしたものを収納したい方には、断然引き出し付きの方がおすすめ。引き出しごとに分けて整理整頓しやすいですよ。

組子細工が入ったアンティーク食器棚・水屋箪笥

組子 棚

4つ目は、組子書院戸をリメイクした重ね食器棚。4枚セットの書院戸を扉に使って上下2段の棚にリメイクしたアイテムです。全面にびっしりと入った組子細工はとても迫力があり、作り手の熱意が伝わってくるようです。

組子 玄関

重ねの収納棚は、上下を分けてサイドボードのようにして使ったり、別々の部屋で使ったりなど、いろんな使い方ができるのが魅力。家族構成の変化や、家のリフォームやお引越しなど、環境に合わせて様々な形で使えます。一生ものの家具として末長くお付き合いできますよ。

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組子 産地

ここまで、組子建具を使ったリメイク収納棚をご紹介してきましたが、アンティークの水屋箪笥にはもともと建具に組子細工が施されているものもあります。引き戸の一部が組子になっていて、板扉と比べると見た目が軽やかで、通気性がよく湿気が溜まりにくいのがポイント。冷蔵庫がなかった古い時代は、食品を水屋箪笥に保存していたため、長持ちさせるためにも箪笥内を涼しく保つことが重要でした。そのため、通気性がよく意匠としても華やかな組子細工が入っていたんですね。最近では、棚内にホコリが入るのを防ぐため、ガラスをつけてリメイクしているものもありますが、組子の美しさはそのまま残っています。

組子 種類

組子入りのアンティーク収納棚はもう少し小さいサイズもありますよ。先ほどと同じく、引き戸の装飾として組子細工が入っています。全面が組子の棚と比べると、レトロで素朴な雰囲気のものが多いです。昔ながらの和風のデザインが好きな方なら、こちらの方がしっくりくるかもしれませんね。

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和風のダイニングに。組子欄間をリメイクしたテーブル

組子 テーブル

さて、次は組子建具を使った変化球のリメイク品、組子欄間テーブルをご紹介します。建具をテーブルにしてしまうとは!と驚かれる方もいるかもしれませんが、DIY好きの方の間では意外とポピュラーなアイデアなんですよ。また、アンティークショップでも中途半端なサイズの建具は家具にリメイクして販売する場合も多いので、見たことがあるという方もいらっしゃるかもしれませんね。

組子 文様

組子欄間のテーブルは、他になかなかないデザインなので、その1点もの感がたまりません。テーブルの天板はよく目につくので、日々の暮らしの中でその意匠を存分に楽しめます。お客様を招いたら、きっと話題になるはずですよ。

和文様の美しさが際立つ。アンティーク組子欄間をリメイクした壁掛け照明

組子 照明

最後は、アンティーク組子欄間をリメイクした壁掛け照明。光をあてると美しく浮かび上がる組子の特性を活かして製作したものです。横長サイズなので、ベッド上のライトや玄関ホールのウォールランプなどにおすすめです。上質なホテルや旅館のような特別な雰囲気を演出してくれます。

組子 ライト

ちなみにこちらは、取り付け部がコンセントなので、電気工事などなしで設置できるのがうれしいポイント。逆に、もし新築やリフォームで配線をきれいに隠して設置したい場合は、電気工事用のコードも付属しているので、そちらをご利用ください。

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アンティーク家具ラフジュ工房では、組子障子や書院戸をリメイクした棚やテーブル、照明のオーダー製作を受け付けています。どれもサイズやデザインなどご指定可能ですので、ご希望をお聞かせください。使用する建具は、当店で販売中のものや在庫にあるものからお探しします。棚については、扉の位置、棚板の数、引き出しや脚の有無などもご要望に沿ってお作りしますよ。オーダー家具のお申し込みについて詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

アンティーク家具屋ならではの、オーダー家具製作はじめました」のページはこちら

組子細工のデザインは200種類以上!人気10パターンの模様と意味

組子 模様

組子の建具を見ていると、その模様が何を表しているのか気になってきませんか?組子の模様は、決まった名称や意味を持つものが多く、現在では200種類以上のパターンがあるとされています。組子のパターンは、長い歴史の中で各地の職人たちが技を競い合うように開発してきました。その技法は秘伝としてあまり表に出でこなかったため、それぞれの図案がいつどこで生まれたのかは定かではありません。近年になって伝統工芸である組子を後世へ残していこうという動きから、各地で発達した図案や製作方法が公開されるようになりました。

組子 パターン

組子細工の模様は、基本的には画像のような枡物(角物)、菱物、亀甲物の3種類を地組みとしたものが多いです。この地組みに葉と呼ばれる小さな部材を入れて、200種類を超える模様を生み出すのです。

組子 デザイン 意味

上の3つに当てはまらない柄のパターンとしては、曲線的な花形組子や、縁起の良い文様とされてきた網物と呼ばれるものもありますよ。これらはアンティーク組子のなかでも希少価値が高く、なかなか出会えないアイテムです。

どれも素敵な模様ばかりですが、今回はその中でも人気が高いものや職人技が素晴らしいものなど、私がおすすめする10種類を厳選しました。模様の名前や意味などもご紹介しますので、選ぶ際の参考にしてみてください。

子供の健康と成長を願う組子「麻の葉」

組子 麻の葉

まず1つ目は、組子細工の中でも王道の「麻の葉」。枡物や亀甲物の地組みに葉を加えた文様で、画像左の「角麻の葉」や右の「桔梗麻の葉」など、かなりの種類があります。角麻の葉は、引き戸や欄間、衝立などで幅広いアイテムでよく見かける定番の模様です。麻の葉模様は、古くから厄除けの意味がある神聖なものとして使われていました。麻の葉はまっすぐに育つことから、子供の健やかな成長を願うという意味もあるんだそうですよ。見た目にも華やかでかわいらしさがあり、住宅や店舗など幅広い空間に人気があります。

健康長寿を意味する組子「胡麻」

組子 胡麻

胡麻は、直線的な潔い形が美しく、和モダンな空間によく似合う模様。胡麻の実の断面をモチーフとしたものです。「胡麻殻亀甲」や「真矩胡麻殻」などがあり、組子欄間などに多く使われてきました。胡麻は古くから長寿の薬として用いられてきたため、健康や長生きの縁起物とされています。麻の葉と並んで人気の模様です。

豊作や新たなスタートの縁起物「桜」

組子 桜

桜も和風のインテリアに人気の組子模様。画像左は「桜亀甲」、右は「八重桜亀甲」と呼ばれる珍しい種類の桜文様です。複雑に入り組んだ美しい組子模様が目を引きますね。桜は、もともと豊作や物事の新たな始まりを意味する縁起物。新築やリフォームなど、新生活のスタートにぴったりのモチーフです。

人との縁を繋ぐ組子「重ね輪胴」

組子 模様 意味

重ね輪胴(かさねりんどう)は、植物のリンドウ(竜胆)をモチーフとした図案で、リンドウを囲むように大きな円が見て取れます。人々との輪が繋がっていくような、縁起の良い文様です。リンドウの花言葉には、誠実や正義などがあり、見た目にも清らかな美しさがあります。上品な和のインテリアにおすすめですよ。

縁談や長寿を叶える組子「蜀江」

組子 蜀江

書院障子でよく見かける蜀江(しょっこう)。画像左が蜀江の基本形、右は「つの蜀江」と呼ばれる種類で、組子の先がつののように突き出た形をしています。他にも「二重蜀江」や「市松蜀江」など多くのパターンがあります。

蜀江はあまり聞きなれない言葉かと思いますが、中国の三国時代に「蜀」にあった河の名前に由来しています。ここは「蜀江錦」という絹織物が盛んだった地域で、この八角形と四角形が連なった模様が「蜀江文様」として定着しました。恋愛や結婚、長寿の縁起物とされています。2人暮らしのお守りとしておすすめの模様です。

子孫繁栄や無病息災を願う組子「割菱つなぎ・枡つなぎ」

組子 菱

割菱つなぎ・枡つなぎは、菱型や枡型を重ねたような文様で、子孫繁栄や無病息災の意味が込められています。画像左は「枡つなぎ」で、右は「井筒割菱」と呼ばれます。和風だけでなく大正ロマンスタイルにも相性がいいデザインで、建具の他に行灯などの照明にも使われることが多いです。

厄除けの縁起物「松皮菱」

組子 ランプ

美しい水面のゆらぎを見ているような、松皮菱(まつかわびし)。大きい菱形の上下に小型の菱形を重ねたような図形で、松の表皮を剥がした様子に似ていることが由来とされています。ふと目を奪われるような、繊細で美しい模様です。松は、延命長寿の象徴とされ、松川菱模様には厄除けの意味があるとされています。

武運の長久を祈る組子「菱とんぼ」

組子欄間 中古

菱模様の中にとんぼのモチーフが入った菱とんぼ。直線的な模様に対して、丸みのあるとんぼが温かみのあるアクセントになっています。とんぼは、前にしか進まないという特性から勝負事に良いとされ、古くから武将などに好まれていたモチーフ。兜や着物などに多用されていましたが、組子建具ではあまり見かけない珍しい模様です。

末広がりの縁起物「銀杏菱」

組子欄間 種類

こちらはかなりレアな銀杏菱と呼ばれる組子。花形カンナという曲線を切り出す専用カンナを用いて作られる、花形組子の一種です。花形組子は、七宝などが有名ですが、アンティークだとかなり幅広い種類があるんですよ。銀杏は、扇型の葉をもつことから末広がりの縁起物され、さらに銀杏の樹齢の長さにあやかって長寿をも意味すると言われています。縦横に銀杏が連なった姿はどこか愛らしく、家に幸運をもたらしてくれそうです。

商売繁盛のお守りに「分銅輪継ぎ」

組子 画像

分銅と円形の模様が緻密に連なった、分銅輪継ぎ。こちらも花形組子の一種で、とても珍しい貴重な組子です。分銅とは、天秤で重さを量る際に基準として使われた重りのこと。富豪が金や銀を分銅の形にして貯蓄したことから、富の縁起物をされました。分銅だけが連なった分銅継ぎに対して、こちらは間に輪が入っていて、人との輪の広がりも表しているよう。商売繁盛のお守りとしてぴったりですね。

まだまだご紹介したいものもありますが、ひとまず組子模様の紹介は以上です。好きな模様は見つかりましたか?アンティークの組子建具には、他にもたくさんの種類がありますので、ぜひいろいろと見比べてみてくださいね。

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組子細工入りアンティーク建具・家具の価格帯

さて、どんなデザインがあるか押さえたところで、次は気になるアンティーク組子建具の価格について見ていきましょう。全体的に組子細工が緻密で凝ったデザインのものほど価格が高い傾向にあります。アイテム別に1枚あたりの価格帯をまとめましたので、気になるところをチェックしてみてくださいね。ちなみに、新品の組子引き戸1枚あたりの価格帯はおよそ10〜25万円です(一般的な引き戸サイズ高さ1800・幅900mmの場合)。参考にしてみてください。

アンティーク組子引き戸・ドアの価格帯

組子 価格

  • 組子障子・書院戸 1〜4万円
  • 組子入りガラス戸 2.5〜7.5万円
  • 組子帯入り板戸 3.5〜13万円
  • 組子帯入り格子戸 5〜7万円
  • 組子入りドア 6.5〜8.5万円

まずは、室内建具として人気のアンティーク組子引き戸のおおよその価格帯です。サイズが小さい組子障子や書院戸は、比較的安く見つかります。組子板戸と組子ドアは、組子以外の部分も装飾に凝ったデザインが多いため、他のものと比べて値段高いです。

アンティーク組子衝立の価格帯

組子 パーティション

  • 組子衝立 7.5〜13万円
  • 折りたたみ式四連パーテーション 1.5〜3万円

次は、組子入りのアンティーク衝立と折りたたみ式パーテーションの価格帯です。折りたたみ式パーテーションの方が素朴で装飾に凝っていないデザインのものが多く、かなり安く見つかります。逆に衝立は、組子細工や透し彫りなど装飾に力を入れたものが多く、また、欅材などの高級木材を使ったものもあり、価格が高めです。色ガラス入りの衝立だと、値段が20万近くするものもあります。

アンティーク組子欄間・窓の価格帯

組子欄間 価格

  • 組子欄間 0.7〜10万円
  • 組子窓 0.5〜6万円

アンティークの組子欄間と窓の価格帯です。組子細工の作りの良さやサイズによって、かなり価格に幅があります。組子欄間の中でも組子に特別凝った作りのものは、引き戸やドアよりも高いです。

アンティーク組子細工入り家具の価格帯

組子障子 価格

  • 横長サイドボード 15〜22万円
  • 幅狭キャビネット 8〜15万円
  • 縦型キャビネット 6〜10万円
  • ローボード(テレビ台) 7.8〜24万円
  • リメイク食器棚 20〜25万円
  • 水屋箪笥 10〜30万円(小サイズ10〜15万円)

組子入り家具の価格帯一覧です。サイドボード、キャビネット、食器棚はサイズが大きいものほど高い傾向にあります。ローボードは引き出しの有無など作りによっても価格が変動します。水屋箪笥は、サイズだけでなく、全体的な作りの良さが価格に影響します。

アンティーク組子欄間テーブルの価格帯

組子 激安

  • 組子欄間テーブル 3.5〜8万円

組子欄間テーブルは、欄間の作りやサイズによって価格が幅広いです。ローテーブルサイズのものだと、比較的安く購入できます。

アンティーク組子欄間照明の価格帯

組子 壁掛け

  • 組子欄間照明 4.5〜7万円

組子欄間照明も、欄間の作りやサイズで値段が変わります。組子が美しいもの、サイズが大きいものは価格が高くなります。

アンティーク組子建具を取り入れたインテリア実例。ダイニングから和室まで

どんな組子建具にしようか想像が膨らんできたところで、次は組子のインテリア実例を見てみましょう。当店のインテリアコーディネーターが手がけた6つの部屋をご紹介しますので、建具や家具に注目しながら見てみてくださいね。

組子のガラス戸や欄間をアクセントに。和モダンダイニング

組子 建築

シンプルなガラス戸のアンティーク組子建具を取り入れた、和モダンなダイニング。外から降り注ぐ明るい日差しに組子細工が浮かび上がり、凛とした空気を醸し出しています。水屋箪笥や衝立などに古いアンティーク品を取り入れることで、より深い味わいのある空間になりました。

組子 間仕切り

こちらのガラス戸は、組子が控えめに入ったデザイン。それほど渋い雰囲気になりすぎず、こちらのダイニングのような和室以外の部屋にも合わせやすいです。また、戸を開け閉めすると組子が重なって見えて、違う表情を楽しめます。

組子 壁飾り

向かい側の壁には、小さな組子窓を飾りました。組子によってお花がより強調されて、華やかで印象的なディスプレイになっています。家具と合わせて組子建具を壁に飾る際は、こちらのように家具よりも20〜30%ほど幅が狭くなるように飾るとバランスがよく見えますよ。高さは、目線と同じくらいの高さにすると納まりがいいです。参考にしてみてくださいね。

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組子細工入りのアンティーク板戸と水屋箪笥で。風情ある和のダイニング

組子 インテリア

組子帯のアンティーク板戸と、水屋箪笥がある和風ダイニング。幅六尺のどっしりとした上質な水屋箪笥が目を引きますね。隣には和の空間に似合う桜の花を飾って、春らしいうららかなインテリアに仕上がりました。

組子 旅館

板戸は、美しい蜀江文様の組子帯が入った逸品。ほどよくシンプルでモダンなデザインで、フローリングの洋室にも相性ぴったりです。お客様を招いての食事会や、午後の読書タイムなど日常の時間を、特別なものに演出してくれます。

組子 発祥

水屋箪笥に注目してみると、こちらの引き戸にも桝目の組子細工が入っています。すべて板戸の水屋箪笥と比べてどこか軽やかさがあり、粋な和の雰囲気が感じられます。組子を通して中の食器が見えるので、インテリアの一部としても楽しめますね。

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古今東西の家具でおしゃれなミックススタイルを楽しむ

ミックススタイル インテリア

組子は和風以外の部屋に取り入れても素敵ですよ。私がおすすめしたいのは、こちらのようなミックススタイル。個性的な家具や雑貨が集まる中、組子建具も個性がほどよく引き立ってきちんと調和しています。インテリアジャンルに関係なく好きな家具や雑貨を取り入れても、家具の色味を統一すれば、ほどよく統一感のあるインテリアになりますよ。

組子

組子細工入りの板戸が美しさの本領を発揮するのは、夜の時間帯。照明によって明暗のコントラストが強調され、組子の模様が幻想的に浮かび上がります。美しく連なった麻の葉の模様が、部屋全体を一段と上質なものに見せていますね。

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美しい組子の意匠が目を引く、上品な和風リビング

組子 部屋

モダンな組子障子を取り入れた和風リビング。縦格子と菱形の模様はどこか洋風の雰囲気もあり、和風の部屋を上品に演出しています。ナチュラルな和家具とコーディネートすることで、ゆったりとリラックスして過ごせるリビングルームになりました。

組子障子

障子入りの組子戸は、直射日光を和らげ、部屋をふんわりと明るくしてくれる効果があります。暑い夏でも心地よく過ごせる建具です。また、こちらの建具は中央部分にダイヤガラスが使われていて、光を受けてキラキラと輝く姿が印象的です。今回は和風の部屋で使いましたが、和洋折衷の大正ロマンスタイルに合わせてもおしゃれですよ。

組子 額

もう一方の壁には、これまた緻密な組子欄間を飾りました。真っ白の壁に繊細で美しい胡麻や麻の葉の模様が際立っています。惚れ惚れとするような職人技に、思わず目を奪われてしまいますね。

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組子食器棚が華やかに演出。古き良き伝統を感じる和室

組子 和室

続いては、昔ながらの和室のお座敷をご紹介。この部屋では、桜の組子入り食器棚を取り入れました。小さく可憐な桜の模様は、奥ゆかしい和の風情があって素敵ですよね。上品な和室にぴったりの佇まいです。

組子 意味

この部屋の撮影を行った日は、ちょうどひな祭りの日。お祝いの料理やお雛様を飾って、晴れやかな雰囲気になりました。桜のモチーフは、ハレとケどちらにもしっくりと馴染む模様です。子供の日々の成長を温かく見守ってくれているようですね。

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ゆったりとした時が流れる。組子障子の戸棚がある和カフェ

和室 インテリア

こちらは、組子障子の戸棚を取り入れた古民家風の和カフェ。アンティークの和家具でコーディネートしたシックな空間に、精緻な組子細工がよく馴染んでいます。すっと心が落ち着くような、大人の和空間になりました。

組子 職人

組子障子の戸棚は、組子細工がはっきりと見えるので、より和風の印象が強いです。また、中身をしっかりと隠せるので、収納するものに関係なくインテリアの雰囲気を保つことができます。もし、もっとさり気ない和風の雰囲気が好きなら、ガラス戸のものを使うといいですよ。ガラス戸だと組子が棚に馴染んでそれほど目立たなくなるので、和風の印象が抑えられ、モダンな空間にも合わせやすいです。

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さて、組子を取り入れたインテリア実例は以上です。和風だけかと思いきや、取り入れ方次第で幅広いテイストを楽しめることがお分かりいただけたかと思います。ぜひ、部屋づくりの参考にしてみてくださいね。

組子の掃除方法を紹介!ペアガラス製だとお手入れが楽

さて、最後に組子のお手入れ方法をご紹介したいと思います。せっかくの美しい組子細工、ホコリが積もっていたら魅力が半減です。ぜひ、楽なお手入れ方法を知って、日頃からきれいな状態を保っておきましょう。

組子のホコリはスプレー式のエアーダスターで除去

組子 掃除

組子がむき出しになっているガラスなしの建具や家具の場合、悲しいことにいつの間にか組子にホコリが溜まってしまいます。組子についたホコリは、ハタキでは細かいところまできれいに落とせないので、スプレー式のエアーダスターを使うのがおすすめですよ。よくパソコンのキーボードの掃除で使う、空気でホコリを飛ばすアレです。気になった時に吹きかけるだけでOKなので、あまり時間をかけずに隅々まできれいにすることができますよ。スプレー後は床に落ちたホコリを掃除機で取り除いて完了です。

組子 サッシ

ちなみに木部は水に弱く、変形や変色の原因になるので、水拭きは避けましょう。スプレーや乾拭きではどうしても汚れが落ちない場合は、固く絞った布で水拭きし、最後に乾拭きして仕上げます。ただ、組子は薄くて繊細なので、十分注意して行ってください。

ペアガラス入りの組子は、拭き掃除だけでOK

組子 ペアガラス

ガラス入りの組子の場合は、汚れが気になった時にガラスを拭くだけでOKです。いつもは乾拭きだけでも結構ですが、汚れが気になる時は全体を水拭きした後、乾拭き、目の細かいクロス(マイクロファイバーなど)の順で拭くと、透き通るようにきれいになります。手早くきれいにしたい方は、市販のガラスクリーナーなどを使ってももちろんいいですよ。ガラスクリーナーを使う際は、木部に飛び散らないよう、一旦布にスプレーしてから拭いていきましょう。

組子の引き手はまずは乾拭きか水拭きで汚れを除去

組子 パーツ

組子の引き手が汚れている場合は、基本的に乾拭きか水拭きで汚れを取り除きましょう。もしそれでも落ちなければ、中性洗剤を使ってお手入れします。まずは、中性洗剤を水に薄めて布巾に含ませて固く絞り、汚れをふき取ります。汚れが落ちたら、次は水のみを含ませた布巾を固く絞り、洗剤を取り除くように丁寧に拭きあげます。最後に水気をふき取るように、乾拭きしたら完了です。

障子の傷みが気になったら、張り替えを

組子障子 値段

組子障子など、障子を使った建具の場合は、日焼けや傷みが気になってきたら張り替えが必要です。詳しくは、「リフォームに人気の障子戸!気になる種類や価格、お手入れ法を解説」の記事でご紹介していますので、そちらをご覧ください。 ちなみに当店では、プラスチック障子紙という破れにくく水拭きもできる、メンテナンスが楽な障子紙を使っています。組子障子はお手入れが面倒くさそう、ペットや小さい子供がいるから心配、という方でも安心してお使いいただけます。

最後に

さて、組子の奥深い世界をご紹介しました。細い木材を緻密に組み上げた細工は、どこまでも美しく儚く、心を落ち着かせる不思議な力を持っているようでしたね。現代の暮らしではなかなか目にする機会が減ってしまった組子ですが、今見ても色褪せない魅力が詰まっています。リフォームや新築をご予定の方は、ぜひこの機会に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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