シンプルだけれど無骨さや素朴さなどの味わいをまとい、どこか印象的な魅力を放つアンティークのロッカー。インテリアとして取り入れれば、お部屋をぐっとおしゃれな印象にしてくれます。けれど見た目に惹かれても、現代家庭ではあまり身近では無い家具。実際にどうやって使えばいいのかちょっとイメージしにくい、挑戦しにくいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回のRAFUJU MAGではアンティークロッカーの具体的な活用例を5つ、ご紹介していこうと思います。なんとなくおしゃれだと思っていたアンティークロッカーが、実用的な収納家具としてさらに身近に感じられるはずですよ。それではさっそく活用例を見ていきましょう!
目次
まず知っておきたい活用前の心構え
アンティークのロッカーは整理整頓しやすい優秀な収納家具。いろいろなものをしまって活用することができます。けれどアンティークロッカーのほとんどがシューズロッカーと言って、昔は靴箱として使われていたものです。雑貨をしまったりと用途を変えて使用する場合、衛生面が気になるかもしれませんね。
まず知っておきたいのが、ほとんどの店舗では木製・金属製など素材に関わらず、ロッカーを洗剤などで1度きれいに洗っているということ。さらに木製のアンティークロッカーであれば塗装した後にワックスなどでコーティングするので、もともとの使用面は表には出ません。こうやって見ると、普通の室内用家具として大切な清潔感はある程度確保できているように思えます。それでもやはり衛生面が気になってしまう場合はシューズロッカーでは無く、もとは衣類などを入れて使用していた縦長のロッカーを選んで取り入れるといいかと思います。
ちなみに家具を清潔に保つ定番の方法であるアルコール消毒ですが、木製ロッカーの場合木材が傷む原因になってしまうので、おすすめできません。あくまで金属製のメタルロッカーに使うに留めておいてくださいね。
いろいろ使える!アンティークロッカーの活用法5選
アンティークロッカーを活用する際の心構えを押さえたところで、具体的な活用方法をチェックしていきましょう。
ワードローブとして使う
縦長のアンティークロッカーはハンガーを掛けられるポールや棚が備わっていることが多いので、ワードローブと同じ感覚で使うことができます。アンティークのワードローブは凝った重厚なデザインのものが多いので、よりカジュアルな雰囲気のものを探していたという方にもぴったりです。
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マス目型のロッカーも、折りたたんだ洋服を入れる収納家具として活躍してくれます。種類ごとに分類しやすく、見た目もショップのディスプレイのようなおしゃれな雰囲気に。扉が無い分通気性がよくなり湿気がこもりにくく、洋服が状態よく保てるのもうれしいですね。
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ちなみにアンティークロッカーが金属製の場合は、錆びた面が洋服に触れないか、錆が布地に付かないかあらかじめ確認しておくと安心です。ネットでの購入の際には販売店に問い合わせてみるのがおすすめですよ。
靴箱として使う
シューズロッカーを本来の用途である靴箱として、現代でも活用してみてはいかがでしょう。アンティークロッカーならではの味のある表情で、玄関の魅力的な顔となってくれます。収納スペースは一足ずつ個別にしまえるよう細かく区切られているタイプと、何足も並べてしまえるよう横長に伸びているタイプの2種類があります。好みの使用感で選べるといいですね。
なおアンティークのロッカーを靴箱として使う場合は、「濡れた靴を入れない」というポイントを押さえるよう心掛けましょう。アンティークロッカーは木製・金属製素材を問わず、水分にあまり強くありません。雨の日に履いて濡れてしまった靴はそのまましまわずに、しっかりと乾燥させてから入れてあげてくださいね。
また、せっかくおしゃれな靴箱を使うのであれば臭いなどは極力避けたいもの。ロッカーの中をこまめに掃除したり、靴箱を閉めっぱなしにしないことが有効なので、ぜひ気を付けてみてください。
本箱・本棚として使う
アンティークのロッカーを本箱や本棚として置くのも、おすすめの使い方です。ロッカーは仕切りがたくさん設けられているので、ブックエンド無しで本を収納することができ、実用面でも便利なんですよ。それぞれの収納スペースに筆者やジャンルごとに本を分けてしまってみるのも面白いですね。
ちなみに本を入れるなら本が傷まないよう、できれば縦置きにしまいたいものですよね。アンティークロッカーの収納スペースの高さは14~31cmくらいのものが多く、棚の高さに開きがあります。手持ちの本がしまえるか、事前にしっかり確認した上で検討するといいですよ。
リビング・ダイニング収納として使う
アンティークロッカーの中でも昔靴箱として使われていたシューズロッカータイプは、大きさのバリエーションが豊富なのが特徴です。普通の収納棚感覚で取り入れられるような小ぶりなサイズのものも多いので、スペースに合わせてサイズを選べば、リビングやダイニングにも気軽に取り入れられます。
リビングやダイニングに置くのであれば、例えば中に食器を入れて食器棚として使用してみてはいかがでしょう。使う人や朝食などシーンごとに、別々の収納スペースにしまい分けてみるのも便利で素敵です。
他にも一部は収納に、残りは見せる収納として雑貨などをディスプレイしてみたりと、収納スペースを使い分け活用するのもおすすめです。見せる収納は扉のないマス目棚タイプでないとできない思われがちですが、扉のあるアンティークロッカーでも、扉をあえて開け放つことでおしゃれな見せる収納が楽しめます。ぜひ試してみてくださいね。
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店舗什器として使う
存在感のあるアンティークロッカーは、店舗什器としてもおすすめです。例えばサロンなどでお客様の荷物を預かるのに使うのも素敵ですよね。ちなみにアンティークロッカーのほとんどが鍵が壊れているか、もとから付いていない状態です。防犯上の理由で鍵を掛けられるようにしたい場合は、南京錠などを後から付ける必要があることも知っておいてくださいね。
アンティークロッカーは、もちろん店舗のディスプレイにもぴったりです。例えば同じモデルの色違い商品など、ディテールが異なる商品をシューズロッカータイプのアンティークロッカーを使って、ディスプレイしてみてはいかがでしょう。テーブルの上などに一列に並べると単調な雰囲気になりがちですが、区切られた収納スペースが備わったアンティークロッカーに入れることでリズム感が生まれ、より見栄えよくディスプレイすることができますよ。
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他にも大型のマス目タイプのアンティークロッカーを収納棚として、オフィスに取り入れてみるのも素敵です。オフィスに適した大きめサイズが多いことに加え、用途別に雑然としがちな書類などを整理でき、快適でおしゃれなオフィス空間作りに一役買ってくれます。また中が見やすく手軽に出し入れできるので、フットワーク軽く作業できるのも大きな魅力です。
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最後に
アンティークロッカーの活用方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか。
ご紹介したように収納スペースが細かく分かれているアンティークロッカーは、整理整頓にとても便利な家具です。ぜひ身構えずにアンティークロッカーをインテリアに取り入れてみてください。きっとおしゃれで便利な収納棚として、あなたの生活に彩りを添えてくれるはずですよ。
次回はアンティークロッカーを選ぶ上ではずせない、「選び方のポイント」をご紹介したいと思います。アンティークロッカーの購入を検討している方は、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。