前回、「アンティーク引き戸選びはここから!購入前に知っておきたいこと」の記事で、アンティーク引き戸を購入する前に知っておきたいことをご紹介しました。今回は、購入後に焦点を当て、アンティーク引き戸の使用上の注意点やお手入れ方法についてお伝えしたいと思います。
「アンティーク」というと、それだけで何か特別なことをしなくてはならないのではないかと心配になる方も多いと思いますが、簡単なことに気をつけるだけで、日々の暮らしの中で気兼ねなくお使いいただけるんですよ。
アンティーク引き戸 取扱上の注意点
まず、お手入れ方法の前に、日頃から気をつけておきたい取扱い上の注意点をご紹介しておきます。
木製の引き戸は、熱気や湿気、乾燥によって反りが生じてしまうことがあります。そのため、直射日光が当たる場所に設置する際には、窓にカーテンや簾などをかけて日光を遮る工夫をすると良いですよ。
また、季節によって冷暖房器具を使用する場合には、熱気や冷気が直接当たらないようにしてくださいね。
アンティーク引き戸のお手入れ方法
さて、ここからアンティーク引き戸のお手入れ方法を見ていきましょう。アンティーク引き戸は、きちんとお手入れして使っていけば、これから先も長く使い続けることができます。材質に合ったメンテナンスをおこなうことがポイントです。
木製部分のお手入れ
表面についたホコリはハタキなどで払い、その後やわらかい布で乾拭きしてください。先ほどもお話ししましたが、木製引き戸は湿気や水分には弱いので、水拭きは避けるようにしましょう。水分がしみると、木材が膨張・変形してしまい、反りやゆがみの原因になってしまうんです。
ガラス部分のお手入れ
やわらかい布で水拭きをおこない、その後キッチンペーパーなどで乾拭きします。最後にマイクロファイバーのクロスなどで水気をしっかり拭き取れば完了です。
スプレータイプのガラスクリーナーを使用する場合には、直接ガラスに吹きかけるのではなく、布にスプレーをしてガラスを拭くようにしてください。ガラスに直接スプレーしてしまうと、木枠部分に汚れが飛び散ったり、スプレーの水分自体が飛んでシミになってしまう恐れがあるので、注意してくださいね。
引き手のお手入れ
気づかないうちに手垢やホコリで汚れていることも多い引き手は、定期的に乾拭きするだけでOKです。
真鍮の引き手の場合は、長く使い込んでいくうちに色合いがくすんだり、乾拭きしても汚れて見えることがあります。そうした風合いの変化も真鍮ならではの醍醐味ではあるのですが、気になる方は半年に一度、真鍮用研磨剤を使ってお手入れをしましょう。やわらかい布に染み込ませて磨くことで、真鍮独特の艶がよみがえりますよ。
障子や襖のお手入れ
ハタキを使って、ホコリをやさしく払い落とします。敷居の溝部分にもホコリがたまりやすいので、掃除機で取り除きましょう。掃除機でも取れない場合は、綿棒などを活用すると良いですよ。
白木部分は、やわらかい布で乾拭きしてください。水拭きしてしまうと、水分がしみて変色や反りの原因になってしまうので、水拭きは避けてくださいね。
最後に
せっかく購入したお気に入りのアンティーク引き戸。ずっと長く大切に使っていきたいと思うのは当然ですよね。
記事を読んでお分かりいただけたと思いますが、アンティーク引き戸のお手入れ方法は、「これだけでいいの?」と思ってしまうような基本的なことばかり。長く大切に使っていくためには、日頃のちょっとした気配りさえあれば大丈夫なんです。引き戸の開閉は丁寧におこない、気がついた時に材質に合った簡単なお手入れを施すだけで、いつでもきれいな状態を保つことができますよ。
ぜひ気兼ねなくアンティーク引き戸のある暮らしを楽しんでくださいね。
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