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アンティーク家具について

ちゃぶ台を使って検証!高さの選び方は?強度は大丈夫?

あなたは「日本の食卓」と聞いて、何をイメージしますか?
家族団らんの象徴として、昭和時代を中心に普及してきた古いちゃぶ台。現代でも馴染みのある、手軽に取り入れやすい座卓の代表でもあります。本来は畳部屋で食卓用テーブルとして使われてきたちゃぶ台ですが、今の暮らしでもちゃんと使いやすいのかは気になるところですよね。
今回のMAGでは、ラフジュ工房でも人気のレトロな丸ちゃぶ台を用いて、使い勝手を検証しちゃいます!天板の高さや食器との相性、折りたたみ脚の強度が十分かどうかなど、気になるあれこれを検証。ちゃぶ台の実用的な選び方をまとめてみました。

魅惑の和家具!ちゃぶ台とは

そもそもちゃぶ台とはどういったものを指すのでしょうか?
ちゃぶ台とは高さ35cm前後のローテーブルを指します。天板の大きさは直径60cm~240cmまでと幅広く、用途に合わせてサイズを選ぶことが可能です。また、豆ちゃぶと呼ばれる25cm~30cmの小さなちゃぶ台もあります。
ちゃぶ台というと円形を思い浮かべがちですが、正方形や楕円形、長方形の台もちゃぶ台に含まれます。一般に普及したのは、日本の家屋構造にマッチする長方形のちゃぶ台でした。丸いちゃぶ台は人数が増減しても融通が利くので重宝されました。
脚を折りたためるなど、収納しやすく変形できるのもちゃぶ台の特徴で、場所を取らない収納性に優れたテーブルでもあります。
昔のちゃぶ台の多くは木材で作られており、漆塗り、蝋塗り、ニスなどで仕上げられていますが、最近のものはメラミン樹脂などで作られているものも少なくありません。
漢字で「卓袱台」、「茶袱台」、「茶部台」などと書き、語源はお茶を飲む部屋の台から、中国語の卓袱(チャフ)、吃飯(チャフン、ジャブン)からと諸説ありますが、はっきりとわかっていません。いずれにせよ、飲食が関係する台であることは間違いないですね。

ちゃぶ台の高さは?

ちゃぶ台の高さは、30cm~40cmです。平均的に天板高35cmが現在の主流になっています。床に座って過ごすスタイルが伝統的な日本では、この高さで作ることが一般的です。ごく小さな豆ちゃぶと呼ばれるものは、20cm~25cm程度の高さが多く、メインのちゃぶ台よりやや低めの作りになっています。

ちゃぶ台の高さの選び方

ちゃぶ台の一般的な高さが35cmといっても、実際は少しずつ高さが違います。特に、アンティークのちゃぶ台だと、低めに設計されていることも多いのが特徴です。そこで、ライフスタイルや用途に合わせたちゃぶ台の高さの選び方をご紹介します!

1.床に座ってちゃぶ台を使う場合

床や畳に直接座ってちゃぶ台を使用する場合は、高さ33~38cmのものを選ぶと使いやすいです。正座をしたりあぐらで座るときにも脚がぶつからず、快適に食事ができますよ。

2.座椅子などに座ってちゃぶ台を使う場合

座椅子などを使用する場合は高さ35cm~40cmくらいのちゃぶ台がおすすめです。座椅子やクッションの厚みの分、高めにすることでゆったりと過ごせます。イメージ的には座るものの厚みに33~38㎝をプラスして考えると分かりやすいですよ。

3.ソファと一緒にちゃぶ台を使う場合

ソファの前にちゃぶ台を置く場合は、高さ33cm~40cmくらいと幅が広くなります。ソファと合わせる時は、食事用というよりはセンターテーブルとして使用することがメインになると思います。ソファとの高さの兼ね合いを見て、ちょっとしたものを動かしやすい高さを選びましょう。

4.ちゃぶ台で書きものなど作業をする場合

書きものや作業などをする机としてちゃぶ台を使用することがある場合は、高さ30cm以上のちゃぶ台を選ぶと快適に使用できます。30㎝以下になると背を曲げるような姿勢になりがちですので、避けたほうが良いです。

5.お子様や背が低い方がちゃぶ台を使う場合

小柄な方やお子様がちゃぶ台を使う場合は、30cm前後の高さのものがおすすめです。特に小さなお子様には、豆ちゃぶを使わせてあげてもいいかもしれませんね。小さくても本格的なつくりに喜んでもらえますよ。

6.長身の方がいる時のちゃぶ台の選び方

ちゃぶ台を使う家族の中で背が高い方がいる場合は、ちゃぶ台の高さは背が高い方に合わせて選ぶようにしましょう。背が低い場合はクッションやスツールなどで高さを合わることができますが、背が高い方が低いちゃぶ台を使うことは困難です。
いつも背を屈めて使うようになってしまいますので、そうならないためにもちゃぶ台を選ぶ際は一番背が高い方に高さを合わせることが大切です。

以上を踏まえて、ぴったりな高さを検討してみてくださいね。
昭和以前のちゃぶ台は、現代の座卓と比較するとやや低いものが多いのが特徴で、当時の日本人の体格に合わせた高さになっています。昭和以前のレトロなちゃぶ台を購入する際は、高さと使い道の関係をよく確認すると失敗しませんよ。

ちゃぶ台で食事をして高さを検証

ちゃぶ台の食事の高さ
それでは、実際にレトロなちゃぶ台を使った時の使用感はどういった感じなのでしょうか?早速使ってみましょう!

今回検証で26.5cmのちゃぶ台を試しました。最近のちゃぶ台と比較して低めのタイプでしたが、意外にも低さはあまり感じませんでした。(モデルは156cm)
丸ちゃぶ台はみんなの顔を見て食事ができるので、会話に花が咲きますね。家族団らんを満喫できますよ。天板の高さが低めなので、お子様も使いやすいのではないでしょうか。

低めのちゃぶ台は、器を持ち上げて食事をする習慣が自然に身に付くので、行儀の面でもメリットが。また、天板上の料理に手を伸ばしても、うっかり袖をつけてしまうなんてことも減りますよ。

折りたたみ式のちゃぶ台、ぐらつきは大丈夫?

折りたたみちゃぶ台
ちゃぶ台の一番の特徴と言えば、脚を折りたたんでコンパクトに収納できることですよね。部屋が狭い場合、床スペースを広く活用したい場合に便利な機能です。使わない時に折りたたんでしまっておけるのはちゃぶ台の大きなメリットですが、構造上一つ不安なことと言えば強度。アンティークのちゃぶ台になると、なおさら心配ですよね。そこで脚の強度を確認してみました。

検証用のちゃぶ台の天板を掴んで揺らしたり、重さをかけたりしてみましたが、特にぐらつきを感じることはありませんでした。多少体重を掛けても問題はありませんが、寄り掛かる場所によってはひっくり返る可能性があるので、気をつけたほうがいいですね。とはいっても、検証に使ったちゃぶ台は弊社でしっかりとリペアを済ませたものですので、すべてのアンティークのちゃぶ台がぐらつかないとは限りません。

修繕がきちんと施されたものであれば、中古品であってもぐらつきはほぼありません。ただ、販売元によってはメンテナンスがきちんとされていない事もあるので、ぐらつきをチェックするようにしましょう。

ぐらつきの主な原因は、脚を固定する部分のすり減りや木のひび割れなどです。こういった部分の調節や修理は初心者では難しいので、修理の面も踏まえて購入先を選ぶのがおすすめですよ。

実はいろいろなテイストに似合うちゃぶ台

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「和」の印象が強いちゃぶ台ですが、実は和室だけでなく様々なテイストとマッチするのはご存じですか?

意外に思われるかもしれませんが、改めてちゃぶ台をよく見てください。ごくシンプルな木製テーブルであり、「和」のデザインに偏っているわけではありませんよね。シンプル&レトロなちゃぶ台は、和室だけでなく、ナチュラルテイストのお部屋や北欧調のお部屋にもすんなりと溶け込んでくれます。昭和時代の家具特有のレトロ感のおかげで、イギリス製のビンテージ食器やエスニック、北欧系の食器も綺麗に映えますよ。

「和」を意識しすぎず、肩ひじ張らずにカジュアルにコーディネートを楽しめるのも、ちゃぶ台の大きな魅力一つです。

小さくても実力派!豆ちゃぶの使い方

小さな豆ちゃぶ台
一人用のお膳のようにも使えそうな、「豆ちゃぶ」と呼ばれる小さなちゃぶ台もありました。
昔はちゃぶ台の予備や小物置きに使われていたそうですが、食事の際の盛り付け台として活用することもできます。
鍋やおひつなどを置いたり、茶器などを備えておいたり。または読書などの際にお茶などを載せるの台にしたりと、考えてみると用途はさまざま。
ダイニングテーブル用の作業台はあっても、座卓用のこうした作業台って、案外見つからないですよね。折りたたみ式ならもちろん、使わない時も邪魔にならずに済みますよ。

ちょっとタメになるちゃぶ台の歴史のお話

ちゃぶ台、というと昔ながらの日本家庭の団らんのイメージが強いですよね。しかし、その歴史は意外と新しく、ちゃぶ台が使われるようになったのは明治時代以降。昭和の家庭には欠かせない家具になりました。

実は、昔の日本では身分の違いで食事が分けられており、家族みんなで一緒に食事をする習慣はありませんでした。家族が同一の食卓を囲むようになったのは、洋風の文化が流れ込んできた明治時代以降のこと。その時に普及したのが、ちゃぶ台です。洋風のものや様式が日本に浸透し、家族で一緒に食事をとるように変化していきました。

西洋のダイニングテーブルには椅子が合わせられますが、日本は床に座って食事をする文化。和風ダイニングテーブルであるちゃぶ台の高さは30cm前後と低くなり、狭い家屋を有効利用するため脚は折りたためるよう形を変えました。

「日本の象徴」のような印象の強いちゃぶ台ですが、床座で食事をする日本の文化と、ダイニングテーブルで食事をする洋風の文化が融合して生まれたものなのです。

>>>「アンティークちゃぶ台」の商品一覧へ

ちゃぶ台を生活に取り入れよう!

ちゃぶ台のちょっとした気になる部分を検証してみましたが、いかがでしたか?きっと自分にぴったりのちゃぶ台を見つけられるようになったと思います。
ちゃぶ台は、比較的手頃な値段で入手できるだけでなく、和の座卓の中でもコーディネートしやすいのが安心できるポイントですよ。気軽にちゃぶ台を取り入れて、昭和ノスタルジアを楽しんでみてくださいね。
ちゃぶ台を使ったインテリア実例は、また次の機会にご紹介しようと思います。

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