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アンティーク家具について

和の装飾にも。豊富なデザインが魅力のアンティーク欄間の種類

障子や襖などと共に和住宅の建具装飾であった、「欄間」。細かいデザインについてはよく分からなくても、和室装飾としてはごく見慣れた存在ですよね。
和室のある住まいの減少にともない、やはり欄間も現代の住空間では見る機会が減ってきました。ただ明るい兆しも。最近ではその美しさにあらためて見直され、取り入れ方も多様になってきています。
今回のMAGは、そんなアンティーク欄間の魅力をまだ知らない方のために、種類と特徴についてご紹介していきます。また実際に、和の空間の装飾として取り入れた例も合わせてお見せしますよ。

アンティーク欄間の本来の使われ方と目的

欄間の歴史
ここであらためて欄間の使われ方と目的について触れておきましょう。
冒頭でも少し触れましたが、欄間とは天井と鴨居との間に設けられる飾りのことです。欄間は使う場所によってそれぞれ呼び方が変わります。
和室同士の境目に設けられた「間越し欄間」は、室内の装飾としてはもちろん、風通しを良くすることを用途としたもの。また、和室と縁側の間に設置された欄間は「明り取り欄間」と呼ばれ、室内へ光を採り込む役割を担っていました。そのほか、座敷飾りの場であった床の間でも建具装飾を楽しめるように、書院戸の上部に付けられた「書院欄間」などがあります。
日本の住宅で快適に過ごすための機能性と、秩序ある装飾性の両方で “住まいとともにある” のが、日本の建具だったんですね。

多種多様なアンティーク欄間

欄間は通風や採光などの実用性と装飾性を兼ねた、意匠を凝らしたさまざまなデザインのものがあります。今回は、職人たちの手業が光る3種類の欄間をご紹介していきます。

絢爛豪華なアンティーク彫刻欄間

アンティーク彫刻欄間
モチーフを立体的に彫り上げた、豪華絢爛な装飾が魅力の彫刻欄間。
文様には松竹梅や富士山、日本三景などおめでたいものが多く使われています。その精巧なつくりから、職人のこだわりを細部まで感じることができます。美しく迫力がある姿は人の目を引きつけるので、玄関や客間などのインテリアにもおすすめですよ。

シンプルな模様が魅力の透かし彫り欄間

アンティーク透かし彫り欄間
動物や風景などが切り抜かれた、シンプルなデザインの透かし彫り欄間。
透かし彫り欄間は板欄間とも呼ばれたり、陰影とらえて浮き出すので影(陰)彫り欄間とも呼ばれます。杉や桐などの木の肌と透かしの模様が組み合わさり、お互いの要素を引き立てています。
また、職人によって変わる装飾性は、透かし彫り欄間の魅力でもあります。透かし彫りとひとことで言っても、輪郭の仕上げの丁寧さに違いがあったり、模様が細かったりと実に様々。写真のような飾り気のないシンプルな透かし彫り欄間は、落ち着いた和の空間にも自然になじんでくれますよ。

見方によってはモダンなアンティーク組子欄間

アンティーク麻文様組子欄間
細かい組子をいろいろな方向に組んでいき、美しい模様を作り出す組子欄間。
組子の文様は大きく分けて、菱を基本にした「菱組子」と、縦横の水平・垂直で組まれた「格子組子」の2種類に分けることができます。この2種類をベースに組み合わせていき、様々な文様を作り出していくのです。直線的な装飾性から想像しにくいかもしれませんが、この組んでいくのは手作業。1㎜でも狂うとはめ込めなかったりするので、高い技術を必要とされます。
組子についてもっと知りたい方は、以前に「組子の文様の種類」についてまとめた記事がありますので、そちらをご覧になってみてくださいね。
組子欄間は、壁に立て掛けて置くだけでも存在感がありますが、夜は照明器具と合わせて使ってみてもいいかもしれません。光で浮かび上がる繊細な幾何学模様の文様が、趣のある空間を演出してくれますよ。

最後に

職人の手業が光る欄間の数々、いかがでしたでしょうか。それぞれの職人がもつデザインや技の多様性が楽しめるのも、欄間の魅力の一つだと思います。
モダンやレトロに、日本の伝統を加えた趣のある暮らし。あなたのお家にはどのように描けるでしょうか。

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