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セティとは

セティとは、背もたれと肘掛けの付いた長椅子を指します。座面は布張りになっていますが、ソファほどのクッション性はなくソファとベンチの間のイメージをしてもらうと分かりやすいです。やや小ぶりのデザインのものが多く、2人掛け程度のものが主流です。セティが変化していってソファが生まれたとも言われています。

セティの特徴

セティと言えば、主に木製のフレーム、脚を持ち、座面や背もたれにクッションを入れ布張りにした長椅子を指します。全体にソファほどのクッション性はなく、あくまで椅子にクッション材を入れたもの、と解釈して良いでしょう。比較的小ぶりなデザインで、幅は2人掛け程度。部屋に置いたときにソファほどの圧迫感がなく、軽量なため移動がしやすいのもメリットです。
また、フランスのロココ調の流れを汲んだ優美な曲線形態に華やかな布張りがある背や座を持つものもあります。ベンチやソファに比べて、装飾性が高いデザインが多いことも特徴的です。
軽く小ぶりのデザインであるため、現在も単身世帯のソファ代わりにしたり、ロココ調のデザインが好きな方などに人気がある家具の一つです。

「ロココ調」について、以下でも解説しています。こちらもぜひご覧ください。

⇒RAFUJU MAG 辞典「ロココ調」のページはこちら

歴史

セティは17世紀に、フランスにサロン文化が広まったことにより普及しました。サロン文化とは、これまでの権威的・儀礼的な文化とは異なり、もっと自由な社交文化を指します。大広間に人々が集まりセティでのんびりとくつろぎながらあれこれと意見を交換したり対話を楽しむようになったのです。
フランスからサロン文化はヨーロッパ各地に広まり、お客様をおもてなしするのにふさわしい座り心地が良く華美なセティのような長椅子が普及していったのです。

セティとベンチやソファとの違いは?

セティに似ている家具がベンチやソファですよね。いずれも座面が長くできた座る家具ですが、分かりやすく分けると、ベンチにはクッション性が無く、ソファは逆にセティよりかなりクッション性があります。しかしながら、最近はベンチでもクッション材を使用しているモデルも少なくなく、線引きが難しくなってきています。
もう一つの分け方として考えられるのが、セティには小型で軽量という特徴もあります。ベンチもソファも、気軽に動かせる重さでないことが多いので、この辺りも一つの目安になりそうです。
そして、圧倒的に違うのがデザインです。セティはおもてなしのための長椅子であるため、装飾が美しく飾っておきたくなるようなデザインのものが多いのです。ロココ調のデザインならほぼセティと言ってよいでしょう。

華やかな文化に思いを馳せるセティ

フランスをはじめとする華やかなサロン文化で活躍したセティ。現在はその優雅でコンパクトなデザインが人気です。部屋にセティを迎え入れれば、一気に華やかな雰囲気になりますよ。

⇒ラフジュ工房のセティはこちら

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