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ツイストレッグとは

ツイストレッグとは、ねじり棒状の家具の脚を指します。正式には「バーリー・シュガー・ツイストレッグ」と呼び、その構想はツイスト状にねじられた飴から得たという話です。椅子やテーブルなどの脚として使われ、17世紀頃に人気を博したデコラティブな装飾です。

ツイストレッグの特徴


ツイストレッグの特徴は、なんといっても繰り返されるねじり模様です。これは挽物(ろくろ)技術の一つであり、ねじり加工の細さなどで呼び名が変わります。

    • バーリーシュガー・ターン

もっともポピュラーなツイストレッグです。しっかりとした太さがあり、ダイニングテーブルなどに使用されていることが多いツイストレッグです。

    • ツイスト・ターン

基本のツイストよりラインが細く、緩く巻かれているのが特徴です。華奢で女性的な印象があり、品のあるデザインです。

    • バーリー・ツイスト

非常に緩やかにひねられたツイストです。他のツイストと比較するとかなりくねくねとした個性的なルックスでどこか素朴な雰囲気です

    • プレイン・ツイスト

ねじり模様がぎゅっと締まったデザインのツイストです。ねじりを密にすることで直線に近い感覚で、力強さを感じます。

    • ダブル・ツイスト

2つの棒を編むようにねじったデザインのツイストレッグです。照明器具など小ぶりの家具の脚に使われていることがあります。

歴史

ツイストレッグの歴史は古く、古代ローマ時代には似た形状のものが存在していました。古代イスラエル神殿の柱を模したものがローマで作られ、それ以降修道院などにもツイスト状の柱を取り入れるようになりました。
その後17世紀に入ると再流行し始め、建造物だけでなく家具にも取り入れられるようになります。これは、挽物用の送り台が進化したことで、丸棒を安定した螺旋状に挽くことができるようになったからと言われています。
現在はアンティーク家具に見られることの多いツイストレッグですが、その造形の美しさから人気が続いています。

ツイストレッグの加工方法

ツイストレッグの加工の方法は、送り台に付けられた彫刻刃を木棒に当て、回転させながらスライドさせることでツイスト模様を挽いていきます。回転の速さや彫りの深さ、スライドする速度を変えることで、ねじれの具合が変わるので、様々なツイストを作ることができる仕組みです。

アンティークならではのツイストレッグ

ツイストレッグは手間のかかる加工であり、現在はわざわざこの形状の脚に加工することは多くはありません。しかし、アンティーク家具では度々見かけることができます。美しい艶と相まって魅力的な脚に見えることでしょう。アンティークの世界でツイストレッグの匠の技を堪能してください。

⇒ラフジュ工房のツイストレッグの家具はこちら

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