アンティーク家具について

とっておきの曲げ木椅子選びのために。デザインを一挙ご紹介

曲げ木細工が施された椅子は、エレガントな曲線を描くフォルムがとても魅力的ですよね。木の繊維を絶たずに曲げて使用することから頑丈さも兼ね備えており、毎日使いのダイニングチェアとしても人気です。けれど実は一重に「曲げ木を使った椅子」と言っても、曲げ木がどこにどれくらい使われているのかでデザインのバリエーションが豊富。それぞれ随分と印象が変わるんです。
せっかく曲げ木の椅子を選ぶのであれば、きちんとすべてのデザインを把握した上で選びたいものですよね。

そこで今回のRAFUJU MAGでは曲げ木の椅子にはどんなデザインがあるのか、すっきりと整理してご紹介していきたいと思います。また、曲げ木椅子を作っている代表的なブランドも併せてご紹介するので、この記事を読めばお好みの椅子選びが断然楽になるはずですよ。
曲げ木の椅子に興味がある、購入を検討しているという方はぜひのぞいてみてくださいね。

どんなものがあるの?曲げ木椅子のデザインは4種類

曲げ木細工を少しでも使っている椅子は「曲げ木の椅子」とひとくくりにされていることは先ほどもお伝えした通りですが、そのせいでイメージが曖昧になって、お目当てのアイテムがはっきりさせにくくなっていることも少なくないかと思います。自分がどんな曲げ木の椅子が欲しいのか決めやすいよう、ここでは曲げ木細工を使った椅子にはどんなものがあるのか、その代表的なデザインを順番にご紹介していきます。
曲げ木の椅子には大きく分けて4種類のデザインがありますよ。

ベントウッドチェア

 アンティーク ベントウッドチェア

曲げ木細工を使った椅子といえばまずイメージするのが、このベントウッドチェア(※)ではないでしょうか。背もたれ、脚を支える貫など随所に曲げ木の技術が活用されています。シンプルで華奢な骨組みのおかげで空間を圧迫しにくいのに、しっかりとした耐久性があるのが特長。また曲木を多用している分軽いので、動かす動作も手軽におこなえます。古くよりカフェなどで使用されてきた、そんな背景にも納得の実用的で美しいデザインです。

※曲げ木細工を使った椅子を総称してベントウッドチェアと呼ぶこともありますが、ここではフレーム自体に曲げ木を多用した画像のようなデザインのものに限定してお話しています。

ウィンザーチェア

アンティーク ウィンザーチェア

シンプルながら洗練されたフォルムが目をひくウィンザーチェア。こちらの椅子は背もたれの部分に曲線が見られますが、これがほとんどの場合、曲木細工によって形作られているのです。(※)ウィンザーチェアはもともと17世紀にイギリスで作られたものですが、その後ボウ型(ファンバック型)、コーム型、その他にもキャプテンチェアを代表とするローバック型など様々なバリエーションに発展していくこととなりました。どれもエレガントさとカジュアルさを兼ね備えており、どんなインテリアにも馴染みやすくコーディネートしやすいのが強みです。

※ウィンザーチェアの曲線パーツは曲げ木の技法を使わず、木材を直接曲線状に切り出して作られることもまれにあります。

スピンドルチェア

アンティーク ダイニングチェア

スピンドルチェアはベントウッドチェアやウィンザーチェアの一種と考えられることもありますが、少しデザイン傾向が違うので分けてご紹介しますね。こちらは19世紀頃に誕生した比較的新しいデザイン。背もたれの支えや脚・貫などの細身なパーツがスピンドル(糸紡ぎ棒)のような作りになっているのが特徴です。その魅力は何と言っても挽き物細工で形作られたスピンドルの美しさ。後ろから見た姿も見栄えがし、クラシカルやカントリーなど華やかなムードを演出したい空間によく合います。

デザインのアクセントとして、曲げ木を取り入れたモデル

曲げ木 スツール

ご紹介した以外にも作りとして特別な名前はありませんが、例えばアームや脚など部分的に曲げ木を採用した椅子も多く見られます。これはモダンな家具を作るブランドなどに多いデザイン。現代的なスタイリッシュな雰囲気でありながら、曲げ木のやわらかなフォルムのおかげで体にやさしく馴染み、また優しい雰囲気を備えているのが特徴です。

曲げ木の椅子を探すならここから!代表的なブランド紹介

どんなデザインの曲げ木の椅子が欲しいか、なんとなく整理がついてきたでしょうか。曲げ木の椅子探しは、デザインの名前だけでなく生産ブランドも分かっていればよりスムーズに進みます。そこでこの章では曲げ木の椅子を得意とする代表的なブランドをご紹介します。

なお、中にはより年代の古いアンティークの曲げ木椅子を探している方もいらっしゃるかと思います。その場合はブランド名などがついていないことが多いので、先ほどの章でご紹介したデザイン名を活用して、お目当ての曲げ木椅子を探していくのがおすすめです。

曲げ木椅子のパイオニア「トーネット社」

トーネット 曲げ木

トーネット社は曲げ木の技術を確立したブランドで、ベントウッドチェアのパイオニアと言える存在です。19世紀中期頃に曲げ木細工の椅子の制作を始め、現在に至るまで良質なベントウッドチェアを作り続けています。アンティークと現行品どちらも流通していますが、共に高い人気を誇ります。
近年では曲げ木のフォルムをスティールで表現した、近代的なコレクションも取り扱っているようですよ。

北欧デザインが素敵な「アーコール社」

アーコール チェア

北欧デザインの代表的ブランドとして有名なイギリスのアーコール社も、実は曲げ木細工に長けたブランドです。曲げ木細工を使ったアイテムとして知られているのがクエーカーチェア、ゴールドスミスチェア、フープバックチェア、シスルバックチェアに代表されるウィンザーチェア。
伝統的な形状にアーコールならではのアクセントが効いているのが特徴で、どれも北欧家具ともすんなり馴染むようにスタイリッシュな印象になるよう工夫されています。

曲げ木専門のブランド「秋田木工」

秋田木工 曲げ木

秋田木工は日本で唯一、曲げ木家具を専門に製作しているブランドです。有名なのが剣持勇デザインの、曲げ木独特のカーヴィーな脚が愛らしいスツール。こちらはスタッキングも可能で、例えばお客様用に備えておくダイニングチェアとしてもぴったりなアイテムです。
他にも職人技が光るウィンザーチェアも見逃せません。一見洋家具を思わせながらも細部のフォルムに秋田木工ならではの丁寧な仕事ぶりが感じられ、洋家具とは一線を画してます。国産ブランドだからこその、日本人の美意識にマッチした緻密でしなやかさな佇まいがなんとも素敵です。

現代的なシルエットが目を引く「天童木工」

天童木工 曲げ木

ちょっと木製には見えない、現代美術の作品を思わせるようなモダンなシルエットが印象的な天童木工。こちらも曲げ木ならではの滑らかなフォルムを生かして製品作りをしているブランドです。
他のブランドには無いモダンな形状の秘密は、薄くスライスした木材を重ね合わせ、型に沿って圧力と熱を加えながら形をつくる「成形合板」の手法をとっていること。木材自体の強度に頼らず薄くても衝撃をきちんと吸収できるよう生み出した、独自のノウハウを使っているからこそのフォルムなのです。
代表的な曲げ木椅子として、グッドデザイン賞を受賞した柳宗理デザインの「バタフライスツール」が知られています。

ナチュラルモダンなムードの「カリモク」

カリモク ダイニングチェア

ほっとやすらぐナチュラルさとモダンな雰囲気を兼ね備えたカリモク家具。洋風家具の生産開始は1962年と比較的最近ですが、すっかり日本の洋家具ブランドの定番となりましたよね。そんなカリモク家具にも曲げ木の技法を使った椅子が多く見られます。
中でも広く愛されロングセラーとなっているのが、写真にある「Kチェア」。曲げ木を活かしたやわらかなアームとビニールレザーのブラックはカリモクの定番ですよね。スタンダードなデザインでどんなコーディネートにも合わせやすいのに、独特のレトロな佇まいがインテリアのアクセントにもなる。そんな2面性のあるデザインが、多くのファンを捉えて離さないのです。

曲げ木の椅子をダイニングチェアとしてお探しの方も少なくないのではないでしょうか。ダイニングチェア選びのコツが知りたい方には以下の記事もおすすめです。

アンティークダイニングチェアの使い勝手を決める、注目ポイント4つ」のRAFUJU MAGページはこちら

曲げ木椅子を含むアンティーク・ブランドビンテージチェア」の商品一覧はこちら

最後に

曲げ木細工を施した椅子のデザインと、それを作る代表的なブランドを紹介しましたが、いかがでしたか?
バリエーション豊富な曲げ木細工の椅子の中から、あなたに合ったひと品を選ぶ手助けになればうれしいです。
美しいフォルムの曲げ木椅子を取り入れて、ぜひ日常を美しく彩ってみてくださいね。

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