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アンティーク家具について

畳を傷つけない椅子とは?和室に合うアンティークチェアの選び方

和の雰囲気がホッとする畳のお部屋。最近では古民家ブームもあって和室や大正ロマンなインテリアも注目を浴びていますよね。そんな中、洋室に慣れた生活様式に合わせて、畳にも椅子を置きたいと考える方も多いはず。
しかし、「フローリングと同じように椅子を使いたいけど、せっかくの畳が傷ついたり凹んだりしないか心配…」といったお悩みの声もよく見かけます。確かに、一般的な4本脚の椅子だと、畳に跡がついてしまうことも…。
今回はそんなお悩みを解決する、畳を傷つけずに和室で使える椅子をご紹介いたします!
実は、アンティークの中にも和室で使える椅子がたくさんあるんです。ぜひ畳に椅子を置きたいと考えている方はチェックしてみてくださいね!

畳を傷つけない家具の条件

畳を傷つけない
椅子やテーブルなど、基本的に4本の脚が垂直なものは、畳に跡やキズが付くリスクがあります。特に椅子は長時間体重を預けること、移動させる場合があることでそのリスクが増えるのです。
まず、簡単に畳部屋でも安心して使える家具のポイントを整理しておきましょう。

  1. 軽量であり、移動がしやすいか
  2. 脚の床の接地面が広いか
  3. 畳を傷つけないための対策がしてあるか

和室に置く家具を探す際は、この3点に注目して探してみましょう。
日本で生まれたちゃぶ台や箪笥などは、軽量だったり床の接地面が広かったりしますよね。
洋風家具を和室に取り入れる場合は、フェルトの保護シートを床との接地面に付けることである程度緩和することができますが、椅子の場合はぐらついたり移動で取れてしまったりという事も。そんなストレスを無くすためにも、椅子の形状は特に気を使って選びたいですね。

和室でも使えるおすすすめの椅子のデザイン

上記の通り、家具自体の重さや保護シートなどでリスクを回避する方法もありますが、数ある椅子のデザインの中には、和室で使うための構造のものが多数存在します。
せっかく椅子を和室に取り入れるのなら、見た目にもこだわってモダンでおしゃれな空間にしたいですよね…!
畳へのダメージを押さえつつ、和室でモダンに使えるアンティークチェアの種類はどんなものがあるでしょうか。

畳摺り(たたみずり)が付いたアンティークチェア

畳摺り付きアンティークチェア
“そり”のような形状の脚を「畳摺り(たたみずり)」といいます。
名前の通り畳のために作られた形状で、前脚と後脚が繋がった横木が渡されている構造です。椅子の脚にかかる体重を横木によって分散させることで、畳にかかるダメージを防いでくれています。
現代の和室用家具にも採用されている形状ですが、アンティークだと文机(床座りの学習机)や、”日本の洋家具” である民芸家具などで見ることができます。畳を大切にする日本人から生まれた、奥深い和洋折衷の文化が感じられますよね。

畳摺りの椅子は、写真のようなひじ掛け型のゆったり座れるものから、小振りのもの、背もたれの無いシンプルなものまで多種多様に作られているので、目的に合わせてお気に入りの椅子を探してみてくださいね!

また、床への接地面が広いのでぐらつきが無く安定感が抜群なのがポイント。
椅子に手をついて立ち上がったりしても転倒の心配が少ないので、お年寄りにも優しい造りなんです。押し引きした際の引っかかりが無いのもあって、立ち座りの際や少しの場所移動が簡単なのも良いですね。
柔らかい畳に置くために作られた脚のデザインですが、畳だけでなくカーペットやクッションフロアでも活躍できる形状なので、足音対策をしたマンションのお部屋などにもおすすめですよ。

回転椅子/ドクターチェア

座ったまま体の向きを簡単に変えることができる回転椅子やドクターチェア。
洋風なイメージが強いと思いますが、実は回転椅子も畳のお部屋に向いているものが多いんです。
座面を回転させる構造上、中央から外側に向かって太い脚が付いていることが多く、安定性のために床との接地面が広いものがよく見られます。上記でご紹介した「畳摺り」と同じように、重さが点となって集中してないので畳へのダメージが少なく済むのです。
洋風なデザインなので、大正ロマン風やレトロモダンな雰囲気を深めてくれそうですね!

座面が回転する椅子は、立ち座りがスムーズで楽な点も魅力です。
椅子ごと振り返ったり身体の向きを変えたりできるので、机に向かう作業をしていても手の届く範囲が広く便利。何より、椅子本体を動かさずに離着席が出来るので、引き摺って畳を傷つけるという事も防げます。
椅子を引くスペースを大きく取る必要がないので、狭い場所に置けるのもポイント。
ぜひアンティークのデスクやテーブルとコーディネートして、大正ロマンなインテリアを作ってみてくださいね!

ロッキングチェア

和室で使えるロッキングチェア
ゆらゆら揺れて座り心地も良い、ロッキングチェア。
海外の暖炉のあるお部屋などに置いてあるイメージが強いかもしれませんが、実は和製アンティークのロッキングチェアも数多く存在します。日本で作られたものは、サイズ感も和室にぴったりで、座面の高さも低く作られています。
座るとゆりかごのように揺れる点は同じですが、海外アンティークとの違いはそり部分の角度にあります。和製のものは比較的緩やかなカーブになっていて床の接地面が広く、畳への負荷が少ない造りになっているのです。

ロッキングチェアは、背中を預けたときに自然と楽な角度になるのでリラックスできる椅子としておすすめです。背もたれが高いものが多いので、しっかりと身体を預けて長時間楽に座ることができます。
素敵なアンティークのロッキングチェアに揺られながら、和室で読書やテレビをまったり楽しむ時間はきっと素敵なものになりますね。
和製アンティークのロッキングチェアは、レトロでモダンな可愛らしいファブリックが使われている事も多く、お部屋を華やかな空間にしてくれそうです。

折りたたみの文化椅子

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畳摺りやロッキングチェアの中には、このようなデザインの折りたたみ椅子もあります。
こちらは「山葉(ヤマハ)家具 文化椅子」と呼ばれる椅子で、あの楽器で有名なヤマハ(日本楽器製造株式会社)の製品なのです。楽器の箱作りから発展し、家具生産がスタートしたヤマハ。和室で使える折りたたみのこの「文化椅子」は日本で最初のグッドデザイン賞にも選定されました。ダイニングテーブルとチェアのセットで、和室でも”洋”が楽しめるように改良されたデザインなんです。
写真のロッキングチェアタイプのほか畳摺りタイプもあり、当時最先端だった洋風住宅にも従来の和室にもマッチするよう作られています。和の空間にすんなりと馴染むモダンさは、洗練された雰囲気を感じさせつつも親しみやすい秀逸なフォルムに惹かれますね。

折りたためることからも分かるように軽さと手軽さが抜群で、どんなお部屋にも合わせられることから、復刻版が作られたほどに人気のデザインです。和と洋どちらの要素もある凛とした風合いは、和製アンティーク好きの心を掴んで離さない魅力があります。

おわりに

機能面をクリアした”和室チェア”は現代でもたくさんありますが、「せっかくなら個性あるものを使ってみたい」と思いますよね。急ぎでなければ、ぜひアンティークの中からお気に入りの逸品を探してみるのはいかがでしょうか?一口に“畳用の椅子”といっても、どこに置くか何に使うのかによって、それぞれ違った形を見つけられると思うのでじっくり選んでみてくださいね!
畳のお部屋のインテリア探しでお役に立てれば嬉しいです。

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