お客様の声レポート

選ぶこと

「買い換えなくてすむもの、長く使えるものを買いたいと思うんです」
存在感のある松本民藝のダイニングテーブルで、お茶をいただきながらお話を伺っていたときです。
Mさまがラフジュ工房からこのテーブルをお求めくださったのは5年前のこと。
その上に並ぶのは10年以上使ってらっしゃるという鉄瓶と、銅を打ち出した茶筒。
どちらもしっかりと向き合って選ばれたものなのが伝わります。

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涼しげなテーブルクロスに、存在感ある鉄瓶と茶筒

そして私が腰掛けているのも、松本民藝家具のウィンザーチェア。
クッションがないのにお尻に全く負担がかからず、硬質なはずの木のまろみや温かさが伝わってくるような椅子です。
「このダイニングテーブルに合う椅子を探していて、松本まで出かけていって、実際に座って選びました」とのこと。
同じ松本民藝家具と言えど、世代交代を経たであろうダイニングテーブルに、現代のつくり手によるウィンザーチェア。
「やっぱり古い方は味が出てきていますね」とMさまはおっしゃいますが、時間を超えて、古いものが輝きを失うことなく、また新しいものが引け目を感じることもなく、自然に調和している組み合わせに、脈々と伝えられたつくり手の技術を実感せずにはいられません。

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リビングに入ると一番に迎えてくれる、ダイニングテーブルとウィンザーチェア

Mさまのリビングルームの扉を開けてまず目に入るのは、この重厚感あるウィンザーチェアとダイニングテーブルの組み合わせ。
「階段を上ってくるとまず目に入るのがこの椅子の背もたれですよね」とは旦那さま。
背もたれのカーブとパーツの織りなすデザイン美に視線がいくよう意図された配置だそう。
奥行きのある広いリビングルームには座り心地の良さそうなソファもありますが、ほとんどの時間をこの椅子で過ごしてしまうほど、座り心地が良いそうです。
正面の壁にはトルコのキリムが掛かり、その両脇のディスプレイ棚には写真集、フレームに収まった布物、リサラーソンのライオンの置物などが集まってひとつの世界を作り出しています。

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ひとつひとつ選び抜かれたインテリアが空間をつくります

この部屋にあって一際存在感を放つシンガーミシンは、単なるディスプレイ用のインテリアではなく現役で活躍しているそう。
「油を挿してあげれば、ずっと使えますから」とMさま。
伺った日にお召しのワンピースも、ご自身で作られたそうです。

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現役のシンガーミシン。手作りのワンピースもとても素敵です!

こうして、すべての調度品・家具が、「長く使える」ことを基準に選ばれています。
「本当に、選ぶのに時間がかかるんですよ。数年単位で」と冗談めかしてご主人は言います。
このアンティークのダイニングテーブルも、ひとめぼれだったそうですが、購入に至るまでには随分迷われたそうです。
「このテーブルが入ることで、他の家具もすべて決まってしまうので、考えましたね」とのこと。
いろんな角度から撮られている画像を見て比較したそうですが、「届いてみたら違和感…というのはなかったです」とのことで、一安心。

またインターネットを通しての購入になるので、レビューがたくさんあるか、住所の記載があるか、など、信頼できる会社であるかも念入りに確認したそうです。

考えた末の決め手はというと、ちょっと予想外の返事が返ってきました。
「ここの杢目を見て、すごい!と思ってしまって…」とテーブルクロスをめくって、幕板(天板を支える部分の、脚と脚を繋ぐ板)の磨きあがった表面を指差します。
思わず「マニアックですね!」と笑いながら呟いてしまった私。
「この部分の厚み、2.5cm~3cmくらいはあると思うんですけど、それもすごいですよね。見える天板ではなくて、こういう部分にしっかりと材をかけるって」
次はしゃがんでダイニングテーブルの下から覗き込みながら、もう一つのお気に入り、天板を固定する金具を見せてくださいました。

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味わいのある留具。普段は見えないところにも材・技術を惜しみなく使っています

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お気に入りの場所を確かめます

「経年変化するものって、いいですよね。劣化ではなくて」そう呟くご主人も、もうすっかりアンティークの魅力を熟知していらっしゃいます。
じっくり時間をかけて長く付き合える道具を選んできたお二人だからこその、目の付け所だと納得しました。
ラフジュ工房のこだわりでもある実際に見て触るのと同じくらいの詳細を写真でお見せすることが、こうして実際に役に立っているのを知って、嬉しくなりました。

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お客様を招くと、開放感のあるキッチンとテーブル周りに自然と人が集まるのだとか

古いものになぜか子供の頃から惹かれていたというMさん。
古い洋館を探していた時期もあるそうですが、現在お住いのご自宅は、モダンな造りです。
白いタイル貼りの床に、重厚で、置く環境を選びがちな民藝の家具が自然と収まっているのがとても新鮮でした。
「美術館風の見せ方を意識したんです」
「美術館って、真っ白な箱で、そこになんでも収まってしまうじゃないですか」
なるほど。民藝やアンティーク家具のためにつくられた環境でなくても、こうして調和させることができるということですね。
「百貨店でも民藝コーナーとなると、なぜか暗くて重い印象の空間を演出しがちですけど、そこまで和にこだわった空間でなくても、本来普通に使えるもののはずなんですよね」
ご主人の言葉に、私の中にあった思い込みも自然に解けました。

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白い壁とタイルに映えるラッシの長スツール

お二人がラフジュ工房からお求めくださったものの中に、テレビ脇にある中古ビンテージのラッシのベンチもあります。
これは表面に傷があることが記載されていたので、電話で詳しく状態を問い合わせたそうです。
「難を隠そうとする見せ方は、ネットだとよくありますけど、それがなかったのが良かったです」

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陽光がたっぷり入る室内。天然素材の柔らかさが空間に加わるようです

今後仲間入りさせたいアイテムはあるのでしょうか?
「今ラッシのベンチのある空間に、棚がほしいねってずっと話してはいるんです」
「でも背の高い家具が、あまり重いイメージだと部屋全体の雰囲気も変わってしまうし…」
「(ディスプレイ用に)アンティークのタイプライターとかね」とご主人。
「でも、タイプライターでタイプしないでしょ?なんだか埃かぶってそう。
ミシンは使えるから、やっぱり手入れもするし綺麗にするけど、用途がなかったらそのままになってそう…」と、さすがものを厳しく選んできた奥さまのご意見です。
こうして選ばれた家具だから、安心して、永く大切に使ってもらえるのですね。
きっとこれからゆっくり時間をかけて、一期一会の家具との出会いを探していかれることでしょう。
そうそう、ご主人からは「ラフジュ工房に関西支店があったらいいのに」と嬉しいアドバイスを頂きました。

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初めてアルバイトして貯めたお金でフローリングを替えた、という奥様。
そんな奥様を昔からご存知のご主人。仲良しのお二人です

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ラフジュ工房 もりたより

白を基調にしたスタイリッシュなお部屋が印象的なMさまのご自宅。その空間の主役として、しっくりと馴染んでいる松本民芸のダイニングテーブルとウィンザーチェア。 Mさまとご主人ならではの、アンティーク家具選びとこだわりの着眼点がとても興味深いです。 見えない部分にある職人の意匠を、お気に入りの箇所として、無邪気に教えていただいているお二人のご様子にとても嬉しく幸せな気持ちになりました。 アンティークやジャンルの違う家具を調和させるコツとして、「美術館風の見せ方」を意識されたというMさま。これは目からうろこ&なるほど!と納得させられます。 白をベースに、魅せたいものを魅せたい場所に配置する、というアイデアは、工夫次第で幅広いお宅に取り入れられそうですね!

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