お客様の声レポート

家具は人を映す

Iさまのリビングルームには、世界中から色んな品々が集まっています。
例えば、現代アートのような南米の器や置物がそこここに。
他にも、イランの遊牧民が羊の毛を使って作るギャッベという絨毯。
1畳ほどの大きさがあって、ライオンや、子孫繁栄を象徴する植物など、日本でいう「縁起物」のモチーフが縫いこまれています。
シュッとした北欧の椅子に、重厚感ある和箪笥。
とても幅広いコレクションなのに、Iさまのキリッとした佇まいを拝見すると、自然と納得がいってしまうから不思議です。
これらの家具は、どういった基準で選ばれているのでしょうか?
「う~ん、必要に迫られて、ですかねー」
なんと、実用性重視の結果とのこと。

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着物生地をリメイクしたというお召し物のIさま。ラフジュ工房で購入下さった本箱と

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和箪笥と縁起物が縫いこまれたギャッベ。和箪笥の上には南米の置物が

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家具の中では古参という北欧の椅子

例えば、ラフジュ工房からお求めくださった、ステンドグラス入りの本箱などは、「模様替えをして、隣の部屋に移動したラックの代わりに置く家具を探すところから始まった」そうです。
リビングルームに入ってすぐの、左手の壁沿いに置かれたイギリスアンティークの本箱。
横幅はしっかりあるのですが、奥行きが深すぎず、壁に沿って置くと圧迫感がないことが、決め手の一つだったそうです。
独特の存在感のあるこの本箱とは、半年ほどかけて探した末に出会ったのだとか。
時間がかかった理由は、本当にたくさんの条件を満たす必要があったから。
まず、大好きなワイングラスを割らなくて良いように、しっかりしまえる高さがあること。
年代物であること。奥行きが深すぎないこと。さらには、脚付きであること。
すでに部屋の主役だった和箪笥に重量感があるので、ガラスを使った重すぎない印象のものであること。

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高さはありますが、圧迫感がないのは奥行きが深すぎないおかげ

「始めは、色んな店舗にも足を運んでみたりしたんです。少し遠いところだったりすると、お店に行くだけでも1日潰れてしまうんですよね。しかも、着いたときには欲しかったものは売れてしまってたりして。」
そうして探すうちに、軌道修正が必要になったり、新たな方向性が見えてくることもあるそう。
「始めは箪笥と合わせて、和物の家具を探していたんですけど。和箪笥だと、ガラスを使っているものがそこまでないですよね。
それで、総ガラスのショーケースにしても良いかな?と思ったのですが、最終的に下段にCDもしまいたい、となって、そうするとある程度の高さのある家具が必要になって…」
以前はレコード会社にお勤めだったというIさま。
今お使いの本箱の1段はCDで埋め尽くされていますが、これでも3分の1ほどに減らしたそう。
なかなか思うような家具に出会えずに、半年ほど経ったある日。
会社からの帰り道にラフジュ工房のメールマガジンをご覧になったのだとか。
「その頃までには、もう寸法がだいたい頭に入っていたので、これは良い!と思って。即、決断しました」とのこと。
家具であっても良いものはすぐに売れてしまうのがウェブショップの特徴。
半年間色々と見て、探し尽くしただけに、決断は早かったそうです。
そして、届いてみてからの感想は…?
「とっても気に入っています!」と満面の笑顔。
お気に入りのワイングラスも、収納場所が定まっていなかった時はつい割ってしまうことも多かったそうですが、こうして本箱の中に収まるようになってからは、そんなこともなくなったのだとか。

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バランスよくコレクションが配置された本箱

届いてからは、何を並べるか考えながら、棚板の高さを調節したそうです。
まず上から2段目をワイングラスと決めて、一番上には蕎麦猪口とソーサー、切り子のグラスなど小ぶりなもので重くなりすぎないように。
そしてCDが250枚おさまる3段目があってから、最下段にはレコードなど様々なコレクションが収まります。
この本箱とIさま、本当によくお似合いです。と言うとどこか変に聞こえるかもしれませんが、例えば、程よくポイントで差し色が入ったステンドグラスの扉や、
脚部分の凝ったデザイン、スマートな奥行きなど、華美に過ぎず、シンプルすぎず、その程よいバランスが、まさに本箱の特徴でも、Iさまの雰囲気でもあると感じました。

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ポイントで差し色が入ったステンドグラスなら、気軽に生活に取り入れられそうです

本箱の上には、異国情緒あふれる置物が並びます。
一瞬水牛かと見間違うぷっくりとした木製のそれは、高校生のころからのお気に入りのリャマの木像だそう。
高校生にしては、若干渋い趣味のようにも思えますが、小さいころから伝統工芸がお好きだったそうです。
アンティークへの嗜好もこうして育ったのか、と納得です。

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個性的なコレクションが並びます

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リャマの木像は、後ろ姿がチャームポイントなのだそうです

今回の家具を探すときも、年代ものであることを条件に探されていたIさま。
着物との出会いも、アンティークの世界にはまるきっかけになったそうです。
「昔から洋服でも古着を着ることがあったんですけど、古着の着物をたまたま見ていて、私は肩幅が狭いせいか、昔の着物もサイズを直さずに着られるということが分かったんです。
洋服が似合わなくて嫌だった体型も、着物だとむしろ綺麗に見える理由になることが分かって。着物をしまう箪笥が必要になって購入したのがこの和箪笥なんですけど。
着物も、家具も、古いものは手が込んでいるんですよね。今だと考えられないくらい。それを実感したんだと思います」
日本の四季に合わせて、季節ごとのおしゃれを楽しめるのも着物の良さ。
今度の同級会にお召しになる予定という着物の組み合わせを見せていただきました。
シャリっとした質感の、濃い紺色の着物に、鮮やかな黄色の博多帯を合わせ、帯留めは白と黄色の清涼感あるビーズでできたもの。
そして、一連の組み合わせを引き締める、やや緑がかった濃紺の帯締め。
取材班の二人で夢中になって写真を撮ったほど、素敵な取り合わせでした。

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着物との出会いをきっかけに使うようになった和箪笥

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夏らしい涼しげなコーディネートです

ほんのり差し色が入るステンドグラスの本箱も、イランのギャッベも、日本の和箪笥も、ウルグアイのお皿もペルーの鳥の水差しも。
そしてキッチンで見つけた、松田優作の切り抜きさえも。
どこか共通点があって、Iさまの人柄に触れると納得してしまうものたちの集合なのです。

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月と太陽のお皿はウルグアイから。スペインの陶器に影響を受けた日本人作家の星形皿と取り合わせて

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洗面所のタイルは、ご自分で貼られたそうです

集めてきたものは、こうして自然と自らを映し出すようです。
心して、日々ものを選ばなければ、と思いました。

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京都の染司よしおかの暖簾とIさま。麻の暖簾は、涼しげです

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お気に入りの置物を手に。I様とスタッフ森田

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Iさまの着物のコレクションを拝見するライター吉沢

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ラフジュ工房 もりたより

スタイリッシュかつ、こだわりのある着こなしが素敵なI様。第一印象はかっこよくて颯爽としたモダンな方でしたが、お話を伺うごとに日本ならではの美を深められている方だなと感じました。
しかしながら、I様の選ぶお着物や和家具、小物などには、粋な模様や組み合わせが多く、新しい発見に胸踊りました。
和風なのにどこかモダンであり、洋風なのに懐かしさを感じる民芸家具のように『用の美』を探求されているI様。それは家具探しに顕著に現れています。そののちに巡り会ったラフジュ工房の本箱。
その出逢いに心から感謝した一日でした。

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