子供の頃、どんなタンスを使っていましたか？木製の洋タンスやカラフルなベビータンス、昔ながらの衣装箪笥など、色々な声が聞こえてきそうですが、今ではもう手放してしまったという方が大半ではないでしょうか。ですが、最近はレトロインテリアの人気が高まっていることもあり、昔懐かしいレトロなタンスが欲しい、子供用タンスとして使いたい、という方が増えているんです。
そこで、今回はレトロなアンティークタンスをお探しの方へ、デザインの種類やインテリア実例をあらためてご紹介したいと思います。昭和レトロなかわいいタンスから、古民家にありそうな和箪笥、ヨーロッパアンティークのレトロなタンスまで幅広くご紹介しますので、きっと気に入るデザインが見つかりますよ。後半では、レトロタンスをコーディネートしたインテリア例や意外な活用法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、アンティークタンスのお手入れや色・サイズの選び方について知りたい方は、「アンティークチェストが欲しい方必見！選び方とお手入れ法を総まとめ」をご覧ください。西洋や日本のアンティークチェストが中心の記事ですが、タンスにも活用できる情報が満載ですよ。
それでは早速、レトロタンスのデザインから見ていきましょう。
レトロなアンティークタンスは大きく7種類！和洋のデザインをまとめてご紹介
レトロなアンティークタンスは、デザイン別に大きく7つに分かれます。まずは、レトロ家具の王道である、日本のタンスからご紹介したいと思います。
昭和レトロなカラーのアンティークタンス
昭和レトロらしいカラフルな引き出しがかわいい、レトロポップなタンスです。こちらのタイプは、レトロスタイルのチェストの中でも人気が高く、アンティークショップやオークションサイト、フリマサイトなどでよく販売されています。当時、子供用のベビータンスとして流行した家具なので、使っていた、見たことあるという方も多いかもしれません。つるりとした塗装と樹脂製の取っ手がいかにも昭和レトロ家具らしい、素朴で温かみのあるデザインです。
カラフルなレトロタンスの中には、引き出しにかわいらしい絵柄が描かれたものもあります。色味や絵のタッチに古い味があり、子供部屋にぴったりな愛らしいデザインです。人気キャラクターが描かれた希少価値の高いものは、コレクターに高額で取引されることもあります。
ペイントでリメイクされたレトロな洋服タンス
色付きのタンスには、当時のオリジナル塗装のもの以外に、アンティークタンスをレトロカラーにリペイントしたアイテムもあります。引き出しに加えて、ガラスの引き戸や扉などが付いたものもあります。個性的でかわいらしい佇まいが魅力的です。
また、先に紹介したレトロタンスは子供用のサイズが多いですが、リメイク品なら大きなサイズも多数あります。大人用の洋服タンスとして使いたい方にぴったりです。
当店のペイントチェストは、もっとカラフルなものや、バイカラーのものなどもありますので、ぜひお好みのタンスを探してみてください。また、当店では木味のタンスをお好みにカラーにペイントする、リメイクサービスも行っています。追加料金が必要にはなりますが、お好みに応じて1点ものの個性的なカラーに塗装することもできますので、気になる方は当店までお問い合わせください。
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ラフジュ工房では「アンティークチェストを白くペイントしてほしい」「ワックスを再塗装してほしい」など、アンティーク家具に関するリペア・リメイクを幅広く受け付けています。気になる方は、ぜひ以下から詳細をご確認ください。
レトロな飴色カラー！シンプルな木製のアンティークタンス
続いては、レトロな飴色の木味がすてきなアンティークタンスです。昭和レトロな家具らしい、どっしりとした箱型のフォルムと、素朴なデザインが印象的。シンプルな作りだからこそ、木の風合いが存分に引き立っていますね。材質は、ナラ材や栗材、ヒノキ材、タモ材などが使われたものが多くあります。木味の家具は、ポップなスタイルからナチュラルよりのスタイルまで様々なテイストに馴染みやすく、幅広い層から人気のあるアンティークタンスです。
ペイントのアンティークタンスと同じく、こちらもガラス戸付きのものや、小さな引き出しが付いたものなどがあります。ハンカチや靴下などの小物を収納したい方や、ちょっとしたリビング用品などもまとめて収納したい方におすすめです。
ガラス戸があるタイプは、ダイヤガラスやモールガラスなど、レトロガラスが使われているものも多く、よりアンティークらしい雰囲気を楽しめます。ガラスが丸窓になったものや、取っ手が特徴的な形のものもあり、1点ものならではの個性が光るアイテムです。
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ちょっとした小物収納にはレトロな小引き出しも便利
洋服タンスというよりは、もっと小ぶりな収納タンスが欲しい、という方には、レトロなアンティーク小引き出しがおすすめです。小引き出しとは、アンティーク家具の世界では小さめの引き出しが並んだ小ぶりな箱型チェストのことを指します。一般的には2～6杯くらいの引き出しが縦に並んだ卓上型のものが多いですが、中には床置きサイズの大ぶりな小引き出しもあります。それだとサイドチェストくらいの大きさなので、ソファサイドやキッチン、玄関などちょっとしたスペースに置くタンスを探している方におすすめです。
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和風デザインのレトロなアンティーク和箪笥
続いては、もう少し和風よりのレトロなタンスも見てみましょう。こちらは、和製アンティークの桐材製の衣装箪笥。素朴な木の質感と、控えめな金具のデザインが特徴で、和風ながらも渋すぎないバランスの良いデザインです。当店で取り扱っている和箪笥は金具がびっしりと付いたものが多いですが、中にはこんなレトロな雰囲気のタンスもあります。ぜひじっくりと探してみてくださいね。
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レトロな和箪笥の中には、脚をつけてリメイクしたタンスもあります。フローリングの洋室でもコーディネートしやすく、掃除が楽にできる、使いやすさにこだわったデザインです。
当店では、こちらのようなローチェストタイプから、サイドチェストサイズのもの、洋服タンスサイズの重ね衣装箪笥まで、幅広いサイズの脚付きタンスを取り扱っています。また、お好みのタンスに脚を取り付ける加工サービスも承っております(鉄製脚の場合33,000円～、木製脚の場合37,400円～)。気になるタンスがあればぜひお問い合わせください。
アンティーク家具への脚の取り付けなど、リメイクをご希望の方はこちらをご覧ください。
洋服を掛けて収納！レトロなワードローブ(洋服タンス)
衣服を掛けて収納するワードローブも、レトロな洋服タンスの一つです。お部屋にクローゼットが設けられるようになってから、めっきり見かけることが減ってしまいましたが、ノスタルジックなデザインに憧れている方も多いのではないでしょうか。存在感のあるレトロな佇まいが印象的で、店舗什器としても人気があります。
レトロなアンティークワードローブは、ハンガーラックが付いた扉に加えて、引き出しや棚が付いたもの、ミラーが付いたものなどがあり、収納や身支度に便利なよう様々な工夫が凝らされています。服を畳んで収納するチェストタイプのタンスと比べて、ワードローブは衣服にシワが付きにくいので、スーツやワンピースなど大切な洋服の保管に向いています。
ワードローブは大ぶりなイメージがあるので、お部屋に置くと少し窮屈かなと思うかもしれませんが、中には背の低いタイプやスリムタイプなどもあります。ぜひスペースに応じてちょうど良いサイズを探してみてくださいね。
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アンティークワードローブのデザインについてもっと知りたい方はこちらもご覧ください。
「日常にクラシカルな彩を。アンティークワードローブの国別デザイン」のRAFUJU MAGページはこちら
レトロでかわいい！西洋アンティークの木製タンス
ここまで日本のアンティークタンスを中心にご紹介してきましたが、続いては西洋アンティークのレトロなタンスをご紹介します。こちらは、1930年頃に作られたイギリスアンティークのチェスト。ナラ材で作られており、木の温かみが感じられる素朴な佇まいです。西洋アンティークのものはもともと脚が付いているものが多く、フローリングのお部屋でも使いやすいですよ。シンプルで温かみのあるデザインで、ナチュラルスタイルやカントリースタイルなどにも合わせやすいタンスです。
西洋アンティークのチェストにも、かわいらしくペイントされたレトロなタンスがあります。こちらは当店でペイントしてリメイクした洋服タンスです。お花をモチーフとした取っ手とマッチするよう、チェスト部分を春らしい明るいカラーにリペイントしました。淡い色合いに古びた取っ手がよく際立って、かわいらしくも上品な雰囲気に仕上がっています。このタンス以外にも様々なカラーのチェストを用意していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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レトロタンスのインテリア実例！おしゃれで収納上手な活用例をご紹介
続いては、レトロなタンスを取り入れたインテリア実例を見てみましょう。レトロかわいいテイストから和モダンなインテリアまで幅広くご紹介しますよ。タンスを洋服の収納に使っている例をはじめ、ダイニングやリビング、ワークスペースなどの収納にもタンスを活用している例が登場します。ぜひタンスの幅広い活用法にも注目してみてくださいね。
レトロなタンスでかわいらしく！木のぬくもり溢れるポップな子供部屋
レトロな木製タンスを置いた子供部屋のコーディネートです。昔懐かしい洋服タンスは、素朴なデザインと、味わい深い木の質感が魅力的です。このお部屋ではタンス以外の家具も古い木味のアンティーク家具で揃え、温もりが感じられるレトロな空間にまとめています。ラグやクッションなどのインテリア雑貨でカラフルさをプラスすることで、子供部屋らしいポップで賑やかな空間になっています。
ロータイプのレトロ衣装箪笥で、広々としたベッドルームに
ローチェストタイプの衣装箪笥を取り入れた、レトロなベッドルームのインテリア例です。古い木味のタンスがアイアンラックとマッチして落ち着いた雰囲気を演出しています。ローサイズのタンスは、ベッド横に置くとサイドテーブル代わりにもなって便利です。
また、洋服タンスは大きなものが多いイメージですが、必要最低限のコンパクトなサイズを使うことで、部屋が広々として見えます。一人暮らしのワンルームや寝室など、圧迫感を減らしたい場所の収納家具としておすすめです。
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レトロな整理タンスですっきり収納。和風のダイニングスペース
続いては、和製アンティークのレトロなタンスをダイニングの収納に活用したインテリア例です。タンスはガラス戸の食器棚と違って、中のものをすっきりと隠して収納してくれるのがポイント。食器類やキッチン用品はついつい増えがちですが、普段あまり使わないものはタンスにまとめて収納することで、キッチンやダイニングをきれいに保つことができますよ。
このお部屋では、食器棚と飾り棚にお気に入りの台所道具を飾るように収納し、タンスに布巾やカトラリーなどごちゃごちゃしたものをまとめて収納しています。”見せる収納”と”隠す収納”をバランス良くお部屋に取り入れた、おしゃれさと実用性を兼ね備えたダイニングです。
食器の収納にタンスを使うなら、引き出しが浅いタイプがおすすめです。お茶碗やグラスなどを並べて収納するのにちょうどよい高さで、引き出しを開ければ一度に中身が見渡せます。整理しやすく、出し入れもしやすいのがうれしいですね。
注意する点としては、引き出しを開閉する際、乱暴に動かすと食器が動いて傷ついてしまう可能性があるため、勢いよく開閉するのは控えてください。念のため、引き出しの底に布などを敷き、食器を滑りにくくしておくのがおすすめですよ。また、食器はあまり重ねずに平置きにして収納すると、しっかりと安定します。
コースターや箸置きなどこまごましたものは、カゴなどの容器にまとめて収納しましょう。散らかりにくく、整理もしやすいです。また、タンスの使い勝手を良くするには、何をどの引き出しに収納するかも重要です。頻繁に使うものは上段の手前側に、あまり使わないものは下段に、というように使用頻度が高いものを優先して手の届きやすい場所に収納すると、出し入れのストレスが軽減されます。
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和製アンティークのタンスを活用！レトロなワークスペース
和製アンティークの衣装箪笥を取り入れたレトロなワークスペースのインテリア例です。左手にミシンテーブルを置いた作業スペースがあり、針仕事のお供として衣装箪笥を収納に使っています。和風のデザインがレトロテイストとよくマッチし、アトリエらしい深い趣きが感じられる空間になっていますね。
タンスの中には、手芸用の端切れや糸、リボンなどがぎっしり。先ほどのダイニングの例と同じく、引き出しを上手に仕切って使うことで、見た目にもきれいで、使いやすく収納できています。また、より使い勝手を良くするには、引き出し内に物を詰め過ぎないこともポイントです。引き出しは満杯まで収納してしまうと、開け閉めや物の出し入れがしにくくなってしまいます。引き出しの80%までを目安に物を収めるように心がけましょう。
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日本のアンティークチェストを使った、ナチュラルレトロなデスクスペース
レトロなアンティークの小引き出しをサイドチェストとして取り入れたワークスペースのインテリア例です。明るいパステルカラーのデスクやスツールとコーディネートして、ナチュラルな優しい風合いが空間を包んでいます。
小引き出しは、文房具などの収納にちょうど良いサイズです。デスクと同じくらいの高さのものを選ぶと、収納兼作業スペースとして使えるので便利ですよ。小引き出しはスリムなサイズが多いので、ワークスペース以外にも、キッチンや玄関、洗面所などちょっとしたスペースで活躍します。狭いスペースでも取り入れやすい優秀な収納家具です。
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飾り台や収納に。アンティークタンスを使ったレトロな古民家風インテリア
レトロな小箪笥と小引き出しを活用したリビングのインテリア例です。和製アンティークの格子戸と濃い木味のレトロ家具のコーディネートで、古民家風のインテリアを楽しんでいます。時計や照明などインテリア小物もレトロテイストに徹することで、どこを見てもノスタルジックさが漂う心地よい空間にまとまっています。
引き出しや棚など、小ぶりな収納がたっぷりとついたアンティークの小箪笥。引き戸には結霜ガラスが入っており、味わい深い雰囲気が漂います。タンスの上にはお気に入りの食器やドライリースをディスプレイし、隣の小引き出しにはグリーンの鉢植えを飾っています。どちらも古い味のあるタンスを活かした素敵なディスプレイで、温度感のある丁寧な暮らしぶりがうかがえるインテリアになっています。
最後に
昔懐かしい数々のレトロなタンスたちをご紹介しました。ポップな色使いのタンスから素朴でナチュラルなチェスト、和製アンティークの和箪笥まで様々な種類があり、どれも温かみのあるノスタルジックさが印象的なものばかりでしたね。インテリア実例でご紹介したとおり、レトロなタンスは洋服の収納にはもちろん、ダイニングやワークスペースの収納にも活躍しますので、ぜひ色々なシーンで活用してもらえればと思います。
次回は、今回の記事の続編として、アンティークチェストやタンスをセルフリペアする方法についてご紹介する予定です。今回ご紹介したようなタンスやチェストを少しでも安く手に入れたい、自分でリペアしたタンスを使ってみたいという方は、ぜひそちらの記事も楽しみにしていてくださいね。
アンティークやヴィンテージ(ビンテージ)のチェストについてもっと知りたい方はこちらもご覧ください。
「アンティークチェストが欲しい方必見！選び方とお手入れ法を総まとめ」
「ヴィンテージチェストで男前インテリアに！おすすめデザインと実例集」
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