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ラフジュ店長が疑問にお答え!~建具の初心者講座・基礎知識編~「教えて!建具の基本の“き”。そもそも建具ってなんなの?」

こんにちは!ラフジュ工房店長の岩間守です。

家を新築したくて業者さんと相談しているんだけど、知らない専門用語ばかりでわたしには何がなんだか。特に「建具(たてぐ)」の話は難しくてギブアップ寸前…。かまち?とぐるま?それって一体なんなの?誰かわたしにも分かるように、一から説明して~!

はい!こんな声にお答えして、ついに建具の何たるかをまとめた記事を書かせていただきました。

当ブログでも建具については過去何度か記事を書いてきたのですが、そもそも建具とは?という基本的な部分には触れていませんでした。

今回は建具の基礎知識編ですが、次回以降も寸法の測り方やお問い合わせ時のご注意点など、建具を実際にご購入いただくにあたって最低限必要な予備知識をお伝えしていきます。

当店へご相談いただく際のご参考資料として、また業者とのお打ち合わせ前の軽い予習として、ぜひご活用いただけたら嬉しいです。


「建具」=住宅の開口部に取り付けられる「仕切り」の総称

それでは早速「そもそも建具とは?」という根本的なところから、順番にご説明していきたいと思います。

建具とは、住宅の開口部に取り付けられる「仕切り」の総称です。

具体的にいえば玄関のドアや格子戸、和室の障子やふすま、窓やサッシ、クローゼットの折れ戸やキッチン収納の小扉などなど。

建具が1つもない住まいなんて絶対にあり得ませんし、建具に触れない日だって考えられませんよね。

普段はほとんど意識せずに接している建具ですが、日常生活にはなくてはならない重要なパーツなんです。

木製建具は2つの製作方法に大別できる

建具はその材質によっても色々と種類があるのですが、今回は特に木製建具にしぼってお話します。

木製建具は大まかに、「無垢建具」「フラッシュ建具」の2パターンの制作方法に区別することができるんです。

無垢?フラッシュ?それって何が違うの?

◆無垢建具とは

「無垢建具」とは、加工した木材を縦や横などの部位ごとに組み立てた建具で、通称「框戸(かまち戸)」とも呼ばれています。

板材の周りを囲うようにして取り付けられているのが「框(かまち)」ですね。

パッと見重厚そうなイメージを受けますが、スリットを入れたり材料となる木材の種類を変えるだけでも、大きく印象が変わるんですよ。

基本構造は至ってシンプルながら、框の寸法や形状などによって頑丈なものから繊細なものまで、無限大の可能性を秘めた建具といえます。

◆フラッシュ建具とは

そしてもう一つが「フラッシュ建具」。

角棒のような木材を使用して作った骨組みに、突き板合板や化粧合板を貼りつけて仕上げた建具をフラッシュ建具といいます。

「突き板合板ってなに?」と疑問に思われた方は、こちらをご参考ください。

「聞いたことはあるけれど、実はよく分からない。突き板・合板・無垢材の違いって?結局どれが良いの?」はこちら

フラッシュ建具のフラッシュには、和訳すると「平面の・平らな」という意味があります。その意味の通り、建具の表面は凹凸もなく平らに仕上がっているのが特徴です。

あくまで一例ですが、例えばこんな感じのものがフラッシュ建具です。

貼りものというと、なんとなく「安っぽい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、最近のフラッシュ建具は技術・デザイン共に目覚ましい発展を遂げていて、一般的な住宅はもちろんそれ以外の建造物でも、実は最も多く使用されている建具なんですよ。

無垢建具よりも比較的安価、かつ無垢建具では叶えることが難しいような、独創的なデザインの建具でも作れるのが何より魅力です。

ちなみにかの有名などこでもドア。あれももし木製だったとしたら、フラッシュ建具ですね(笑)

基本的な種類は「開き戸」「引き戸」「折れ戸」の3つ!

木製建具はその制作方法から2パターンに分けられるとお伝えしましたが、取り付けたい場所の分だけ多様な形のものが存在しています。

代表的なのは、「開き戸」「引き戸」「折れ戸」の3つでしょうか。

◆開き戸とは

「開き戸」はいわゆる「ドア」のことです。

開き戸は閉めた時に枠と建具本体がぴったりとくっつくので、気密性が高いのが最大のメリットといえます。

冬の寒い時期は特に分かりやすいかもしれませんね。

玄関とリビングを仕切る建具が開き戸なら、寒い玄関から入ってくる冷気の侵入もある程度防ぐことができるでしょう。

その一方で、開き戸を開けたときに人にぶつかってしまう可能性がある点は要注意です。

開き戸を設置予定のお部屋と廊下・階段の位置関係、またインテリアの配置などきちんと考慮した上で取り入れるのがおすすめです。

◆引き戸とは

2つ目の「引き戸」は、皆さんご想像の通り「障子」や「ふすま」などがそれにあたります。

構造としては、上下の枠(鴨居と敷居)に溝を掘ったりレールを付けることによって、建具自体を滑らせて開閉します。

和室のみならず、最近では洋風のお部屋にも広く取り入れられるようになってきました。

ただ!引戸は引き込むための控え壁や戸袋が必要になりますので、設置可能な場所やインテリアの配置など、多少の制限は出てきてしまいます。

例えば上の画像でいうと、片引き戸なら控え壁を通常の壁と同じように有効活用(壁面収納など)、とはいきません。

引違い戸も同様です。

戸袋引込みにすればある程度自由にものを置くことはできますが、引き込むための壁の厚みは必須になります。

また壁の中は戸を収納するためのスペースですから、電気のスイッチやコンセントを設置することはもちろん、ネジや釘を打ち込むこともできません。

普通の壁のようにはいかない、という点は頭に入れておく必要がありますね。

◆折れ戸とは

そして最後は「折れ戸」。

主にクローゼットなどに使用されているイメージの強い建具ですが、建具が邪魔になりにくい・開き戸のようなデッドスペースができない、などのメリットから、お部屋のメインの建具として使われることも増えてきました。

部屋が狭くて、ドアのためにスペースを確保なんてできない…。

という方は、場合によっては折れ戸という選択肢もアリかもしれません。

最低限これだけは!建具を取り付けるなら覚えておきたい各名称

ざっと建具の種類をご覧いただいたところで、ここからは建具に関する各部位の名称について、ご説明していきたいと思います。

建具を取り付ける上で本当に最低限、ここだけは知っておいていただきたいというポイントばかり集めましたので、ぜひご参考くださいね。

◆建具そのものの各部位名称

①上桟(かみざん)または、上框(かみがまち、うえがまち)

框戸の上枠です。

その名の通り上部に位置し、下桟より寸法が若干小さめに作られるのが一般的です。

②中桟(なかざん)または、中框(なかがまち)

框戸の中央付近や、中央より下側に位置します。

寸法はこの次の竪桟や上桟と同じ、もしくはそれらよりも小さめに作ることが多いです。

③竪桟(たてざん)または、竪框(たてがまち)

框戸の縦枠です。

左右どちらも名称は竪桟です。

当然のことながら、どっちの竪桟のことをいっているのかは確認するようにしましょう。

寸法は中桟や上桟と同じか、さらに小さめになります。

④下残(しもざん)または、下框(しもがまち)

框戸の下枠です。

下桟は建具の強度をもたせるため、他の3つよりも大きい寸法で作ることがほとんどです。

⑤束(つか)

框戸の中央に、上から下へ縦に取り付けられます。

開き戸に多く見られ、補強の役割も果たしています。

⑥鏡板(かがみいた)

建具における鏡板は、框組などで組み上げた枠の中にはめ込む、大きくて平らな板のことを指します。

⑦桟(さん) 

竪桟と上下の桟の間に、縦横に組み込まれている細長い部位です。

障子戸などによく見られます。

正式名称は「組子(くみこ)」といいますが、当店では組子細工があしらわれた家具も多く取り扱っているため、便宜上「建具の組子=桟」と呼び分けるようにしています。当店独自の呼び方ですので、業者とのお話合いの際などにはお気を付けください。

⑧腰板(こしいた)

主に障子戸などの下部に付いていることが多い、幅広の板です。

障子戸は通常部屋の出入り口に取り付けられるため、不用意な障子への衝突によって組子が折れてしまわないよう、守るためという意味合いもあります。

◆取り付けに関する名称

①開口(かいこう)

そのものズバリ、建具の開いた部分のことを指します。

当店でもよく「開口部」などといったりしています。

開いた部分といわれても…どこからどこまでのことをいうの?

考え方は簡単で、ドア枠から建具そのものを取り払った空白の部分、と考えると分かりやすいかと思います。


②ドア枠、または戸枠(とわく)

建具本体を取り付ける前に、予め置しなければならない枠のことです。

建具そのものの枠は、先ほど出てきた「框」です。ちょっとややこしいですが、混同しないよう注意が必要ですね。

ドア枠は上枠(うえわく)・縦枠(たてわく)・下枠(したわく)から構成されるのが基本ですが、バリアフリーなどの観点からお部屋の内と外の床材が同じ場合は、あえて下枠を設置しないことも増えました。(=三方枠(さんぽうわく))

一方、トイレや洗面所など床の仕上げを変える場合には、部屋どうしの区切り・境目として薄くフラットな下枠を設置することもあります。

余談ですが、下枠は「沓摺(くつずり)」なんて呼ばれることもあります。読んで字のごとく、沓(靴)が擦れるからくつずりなんですね。


③ケーシング枠

ドア枠の代表的なタイプの1つです。

「ケーシング」とは、ドア枠と壁の境目をカバーするために取り付けるパーツのことで、通常は画像のようにL字型の断面形状をしています。

ケーシングがあることで気密性がより高まるため、騒音を和らげたり冷暖房を効率よく使用できたり、といったメリットがあります。

ケーシングには、「額・縁」といった意味があります。建具まわりが二重に縁どられるので、見た目にもクラシカルでおしゃれな印象になりますね。


④固定枠

こちらもケーシング枠同様、ドア枠のタイプの1つです。

固定枠の建具を正面から見てみると一面的で、ケーシング枠に比べてシンプルな印象を受けます。

見た目だけではなく構造もシンプルなため、ケーシング枠よりも比較的コストを抑えらえるのがメリットといえます。


⑤戸当り(とあたり)

建具の開け閉めをする際など、どうしても発生してしまう衝撃や音を和らげるためのものです。

通常、ドア枠の上枠と縦枠の中央付近に取り付けられます。

もしドア枠に戸当りがなかったら、建具を支えている丁番(ちょうばん)に大きな負担がかかり、破損の原因になりかねません。


⑥レバーハンドル

建具の取っ手の一種です。

ドアノブよりも握りやすい、かつ軽く簡単に開け閉めができるので、一般住宅では最もポピュラーに使われている取っ手かもしれません。


⑦丁番(ちょうばん)

建具の蝶番(ちょうつがい)のことです。

「ちょうつがい」といってももちろん通じますが、建築業界では「ちょうばん」と呼ぶのが一般的なんですよ。

当店でも皆「ちょうばん」と呼んでいますね。


⑧ラッチ

建具の掛け金やかんぬきのことです。

建具を閉じた状態の保持・解除をサポートするためのパーツで、これがあることによって不用意な開閉を防止することができます。

名称自体はあまり耳慣れませんが、画像を見れば一目瞭然ですね。開き戸にはなくてはならない、重要なパーツです。


⑨鴨居(かもい)

開き戸のドア枠でいうところの、上枠にあたる部分です。

建具と接する面には、下枠である「敷居」と対になるように溝が彫られており、これのおかげで建具をスライドさせて開閉できるようになっています。

建具をはめ込みやすいように、鴨居の溝は深く・敷居の溝は浅くなっています。

⑩敷居(しきい)

開き戸のドア枠でいうところの、下枠にあたる部分です。

上枠の「鴨居」と対をなし、建具をスライドさせて開閉させます。

「敷居はなんとなく分かるけど、なぜ鴨?」と不思議に思われた方。これには諸説あるのですが、敷居にも元々は「鴫(しぎ)」という水鳥の字が当てられていたそうなんです。それと対になるように、同じく水鳥である「鴨」の字を当てはめたとか。水鳥=水ということで、火災除けの御守り的な意味合いが込められていたんですね。


⑪戸車(とぐるま)

引き戸の下についている、小さいタイヤのようなものです。

その実、構造的には電車の車輪のような構造になっていて、敷居などに付けられたレールの上を戸車が走ることで、建具が動く仕組みになっています。

ゴム製や金属製、大きなものから小さなものまでサイズも材質も色々ですが、どの建具も戸車を付けてあげることによって、最小限の力でスムーズに開閉できるようになるんです。

休題

今回は建具の初心者講座と題して、まずは基礎となる部分をお伝えしました。

多少は「建具=よく分からないもの」というイメージは和らいだでしょうか(笑)

次回は当店へお問い合わせいただくにあたって、予めご確認をお願いしておきたい点について、まとめてご案内させていただきます。

気になられた方はぜひ次回も続けてお読みくださいね!

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