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ラフジュ店長がリアルな声をお届け!~過去にあったこんなお叱り その⑥~「状態が気になったから問い合わせたのに、ろくな回答がなかった!」

こんにちは!ラフジュ工房店長の岩間守です。

このアンティークのピアノ、商品ページには「ジャンク品」って書いてあるけど、音が出ない箇所を教えてもらえます?あと、出るには出るけど変な音だったりとか、そういうとこも含めて状態を詳しく教えてください。

つい先日、あるスタッフがこのようなお問い合わせを受けました。

当店には、仕入れてから我々がリペアを行ったもの・もしくはこれからリペアを行う予定のものの他に、一部現状のままで販売している商品もあります。

ただ、そういった商品は基本的に実用不可・ディスプレイとしてお使いいただくことを前提としているため、そのときも同様のご案内をさせていただきました。

しかしそのお客様からは、

実用どうこうじゃなくて、どの程度動くのかが知りたかったの!わざわざ問い合わせたのに、そんなことも答えられないわけ?時間の無駄だった!

と、タイトルの通りお叱りの言葉をいただいてしまったんです。

そこで今回は、ジャンク品やその他現状販売品の状態に関するご質問について、当店ではなぜ詳細をお答えしていないのか?その理由をお話させていただきたいと思います。

当店でリペアを行わない商品であるという特性上、お客様には予めご注意いただきたい点もいくつかあります。もしもご購入を迷われている方がいらっしゃったら、そのあたりのことも含め慎重にご検討ください。

ジャンク品・現状販売品=当店ではノータッチの商品。状態確認もしていません

それではまず、

ジャンク品?現状販売品?それってなんなの?

という方のために、今一度ざっくりご説明させていただきます。

当店で言うところの「ジャンク品」「現状販売品」とは、ラフジュ工房では一切リペアやお掃除など行わないお品物のこと。

要は、仕入れたときの状態そのままで販売している商品・当店ではノータッチの商品になります。

ちなみにウィキペディアによると、「ジャンク品とはそのまま使える見込みがないほど故障・損耗し、本来の製品としての利用価値を失っている品物」だそうですよ。

一例をあげるとすれば、該当するのはこんな商品ですね。⇩

 

 

商品の名前や商品説明欄に「ジャンク品」「時代の味そのままに使える」といった記載があるものについては、もれなく全てが該当します。もしご購入いただいても、画像の状態より綺麗になって届くようなことはない、とお考えください。

実はこれらの商品については、そもそも仕入れ時に動作・細部の状態確認は行っていないんです。

なぜなら先ほどもお伝えした通り、あくまでも「現状のまま」で販売することを前提に仕入れているから。

たとえどこかしら壊れてしまっていたとしても、元々がそれも含めて「そのまんまの状態でOK!」というお客様へ向けて販売している商品ですので、わざわざ確認する必要がありません。

詳細な回答が出来かねてしまう理由は、まさにここにあります。

動かない・実用品ではないことを前提にしているから、件のお客様のように「どの程度動くのか教えて」というお問い合わせをいただいても、実際のところ我々もお答えできないのです。

そして、動作・細部の状態確認を行っていないということは、どこが壊れているのかも定かではないということですから、当然ながら修理が可能なのかどうかについても、お答えは出来かねてしまいます。

お客様ご自身で修理をお試しいただいたり、専門の業者さんにご依頼いただく分には全く問題ありません。

しかし、やってみたけれど直らなかったので返品したい、なんてことは残念ながらお受けできないんです。

このように、ジャンク品・現状販売品は当店で扱っているその他商品とはだいぶ勝手が異なります。

だからこそ、注意喚起のため商品ページ内にご案内文を記載していますし、なるべく画像でご判断いただけるよう、商品画像もしっかり掲載しています。

ですから、どうか皆さんにはご注意点などしっかり目を通していただいた上で、「これはそういうものなんだ」と割り切る覚悟のある方のみ、改めてご購入をご検討いただけたらありがたいです。

それでも、どうしても確認が必要なら。大変恐れ入りますが、別途手数料をお願いします

しかしながら上記のようなご説明をすると、

状態チェックしていないから答えられないなんて、そんなのそっちの勝手じゃない?待ってるから、今ちょっと行って確認してきてよ。

なんて言われることも。

ご理解いただきたいのですが、仕入れ・保管・発送以外のことはノータッチの商品については、その分商品価格もかなり低めに設定しているんです。

その理由はただ一つ、ラフジュ工房の手間がかからない商品だからです。

ですから、もしどうしても現物の動作・細部の状態確認をしてほしいという場合には、恐れ入りますがその分のスタッフの手間賃=手数料をお支払いいただく必要がある、とお考えください。

中にはこれを「せこい」と思われたり、「客のことをなんだと思ってるんだ!」とお怒りになる方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちラフジュ工房は決して大きな会社ではありません。

少数精鋭、限られた人員で、各スタッフがマルチタスクで日々様々な仕事をこなしています。

そんな中、本来であれば確認不要・手間のかからない商品であるはずなのに、わざわざ遠方の倉庫まで現物をチェックしに行かなければならないスタッフの労力を考えると…。

たとえ、お客様に手数料をご負担いただかなければならないとしても、そもそもが通常対応外のことをするのだから妥当な条件である、と店長としては考えています。

手数料は払いたくない!でも確認はしてほしい。

といったご要望には、いくら「あなたのわがままを叶える」を掲げている我々とはいえども、申し訳ありませんがご対応出来かねてしまいます。

どうかご容赦いただけたら幸いです。

ジャンク品・現状販売品の商品価値。利益だけでは語れない本当のところ

さて、ここまでお読みいただいた方ならもう十分に、ジャンク品・現状販売品は気軽に買うにはいささかハードルが高い商品である、ということがお分かりいただけただろうと思います。

実のところ、こういった商品は使い方によって驚くほどオシャレなインテリアになり得るので、味のある空間づくりに一役買ってくれる粋なアイテムとして、需要自体は意外とあるんです。

が、それでもやはりラフジュ工房の全体的な売り上げから見れば、これらが占める割合はそう多くはありません。

にも関わらず販売を続けるのには、一定の需要はあるという利益的な理由がある一方で、商品を通してその当時の空気感やにおいを間近に感じてほしい、という古いものを愛する我々だからこその理由もあったりします。

商売である以上、売れるものにこそ価値があると考えるのは当然のことですが、一概にそれだけがものの価値であるとは言い切れません。

そのものしか持ちえない歴史を肌で感じられること、もっと言うなら古いものを遺していくという行為自体に、価値があるのではないかと思うんです。

 

どこでつくられたのか、どんな人が使っていたのか、お店で使われていたのかあるいは個人のコレクションだったのかなどなど、そのものがどんな過程を経て今このときに存在しているのか。

ロマンとでも言いますか、古いものにはそんな途方もないストーリーを想像させてくれる余白があります。

ちょっと話は変わりますが、例えば博物館だってそうなのではないでしょうか。

現代にいる我々が遥か昔の時代に思いをはせる、想像を搔き立ててくれるのが博物館という場所の一つの魅力なのだと思いますし、それに価値があるから皆お金を払ってでも足を運ぶのだと思います。

当店で販売している当時の姿そのままの商品たちについても、我々は同様に考えています。

きちんと動作を保証された、「動く」「綺麗である」ことが商品価値として認められる一方で、そうでないものはどんどんゴミとして廃棄されていく。

そんな世の中において、少しでも古いものの良さを知ってもらいたい。

エゴだと言われてしまえばそれまでですが、私はじめ当店のスタッフたちには、そんなちょっと暑苦しい思いを持った者が多いんです(笑)

最後に

というわけで、今回はジャンク品・現状販売品の状態について、ご質問をいただいてもお答えができない理由を簡単にお伝えさせていただきました。

どれぐらい動くのかによっては、専門店に頼んで修理してもらおうかと思っていたけど…。動作確認をしていないとなると、やっぱりやめといた方が無難かな。

ただでさえ年代物、まして細部の確認もしていない商品たちです。

なんとかなるでしょ!

そんな軽い気持ちでご購入いただいてしまうと、届いてから「こんなはずじゃなかった!」と後悔してしまうことになりかねません。

どうか慎重に、ご検討いただけたらありがたいです。

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